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チャップリンの笑い寅さんの笑い 笑いの民話学 民話の手帖
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 童心社 |
発売年月日 | 1993/04/15 |
JAN | 9784494010820 |
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チャップリンの笑い寅さんの笑い
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チャップリンの笑い寅さんの笑い
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『チャップリンの笑い 寅さんの笑い』松谷みよ子ら編集 童心社 を読んだ…寅さんとチャップリンの笑いがどのように違うのか 民話 という視点から 説明しているのが 面白かった。 寅さん が始まったのが 1969年。丁度 大学生になった年である。 その時は どうも 寅さんに なじめな...
『チャップリンの笑い 寅さんの笑い』松谷みよ子ら編集 童心社 を読んだ…寅さんとチャップリンの笑いがどのように違うのか 民話 という視点から 説明しているのが 面白かった。 寅さん が始まったのが 1969年。丁度 大学生になった年である。 その時は どうも 寅さんに なじめなかった。 それは 私の目線が ちょっと違っていたのだろう。 渥美清 という役者には 好感が持てるのであるが 寅さんに好感が持てなかったというべきか。 あまりにも のんびりしているのが 気に食わなかったかもしれない。 今から考えると 日本の笑いの代表が 「寅さん」になっている。 私は どちらかというと 藤山寛美のほうが 面白かったと思うが・・ もう一人あげるとしたら 植木等の「無責任男」がいい。 結局 映像として 残っているのは 寅さんなのだろう。 16歳より家出して 香具師 として日本全国を渡り歩く。 そして 柴又にもどって いつもと変わらぬ 温かい家庭に入り込む。 どこにいても 素敵な女性を見れば 一目惚れ 好きになって、献身的に尽くすが 結局は失恋 という 単純なパターンなのであるが・・・ それを悲劇というのなら 寅さんの惚れっぽさが悲劇なのであろう。 寅さんは 世間体を気にしない 天衣無縫さ で人に対する接し方が 公平であり、話術が巧みである。 基本的には 弱い者の味方であり、ウケを狙って笑わせるのではなく その存在自体がおかしいのである。 地道に 目立たないで コツコツ一生懸命 はたらいて 暮らす人が 大声で笑えるような story となっている。 山田洋次はいう 『人間の愚かしさを観客が笑いながら ふと自分自身も愚かものであることに気づく』 寅さんは そのシンボルである。 テレビで 失敗したり身体的な差異のある弱いヒトをいじめる 優越感の笑いは なじめないが 寅さんは 楽しい笑いを提供する。 文化人や一流の人には融け合うが インテリは 嫌いな寅さん… 寅さんはいう 『お前インテリか?じゃぁ。女にもてねえよ。』と・・・ 寅さんの天敵は インテリである。 そして インテリをたまには 励ましたりする。 『あきらめな。上を見りゃきりがないよ。』と・・・ チャップリンは 権力を天敵としていたことを考えれば、 随分違うのである。 社会的な権威を批判し、欠陥を暴露して、 権威を引きづり下ろす という風刺的な笑いではない。 映画を見る そして観客が笑う それにつられて 笑う。 寅さんの悲劇は 日本人の娯楽 だったのである。
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