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ことばの履歴 岩波新書188
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ことばの履歴 岩波新書188

山田俊雄(著者)

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ことばの履歴 岩波新書188

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1991/09/20
JAN 9784004301882

ことばの履歴

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2011/11/15

最近今野真二さんの『消された漱石』という本を読んでいて、その中で漱石の使った「三馬」は決して漱石の編み出した当て字ではなく、江戸時代からの用法であることを山田俊雄さんが『詞林逍遙』の中で述べているとあったので、急に山田さんの本が読みたくなったが、買ってあったのは本書と『詞林閑話』...

最近今野真二さんの『消された漱石』という本を読んでいて、その中で漱石の使った「三馬」は決して漱石の編み出した当て字ではなく、江戸時代からの用法であることを山田俊雄さんが『詞林逍遙』の中で述べているとあったので、急に山田さんの本が読みたくなったが、買ってあったのは本書と『詞林閑話』だった。以前は拾い読みをしてもそんなに感動はしなかったが、今回読んでみて、一つ一つの話は短いものの、どれも蘊蓄が深く、考えさせられるものが多かった。その文体は決して易しいとはいえず、時に難解ではあるが、どれも味わい深い。たとえば、「停車場」は、ていしゃじょう、あるいはていしゃばと読まれており、当時「駅」はまだ宿場、駅馬車の駅のような意味だったとか、「町人」は現代ではちょうにんとしか読まないが、かつては「まちにん、まちうど」のような読みがあったとか、「粉薬」はかつては「こぐすり」と読んでいたとか(これはぼくも記憶がある)、言語の変化に対するするどい観察が全書を通して見られる。ぼくも、毎月辞書について書いているが、こんな味わい深い文を書けるようになりたいものだと思った。本書を読むのと平行して、山田さんの著書をまとめて買ってしまった。

Posted by ブクログ

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