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最後の惑星
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新評論 |
発売年月日 | 1989/10/10 |
JAN | 9784794800404 |
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最後の惑星
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商品レビュー
4.5
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
世紀の大宇宙旅行! アメリカが計画する有人火星探査船に ドイツ人の僕の親父も乗ることになった! 世間がお祭り騒ぎに沸く中飛び立った宇宙船は 約1年かけて火星と地球を往復する 日夜送られてくる宇宙船からの報告に僕らはもう大興奮 そしてとうとう親父たちは火星の大地に降り立ち 感動的なレポートを送ってくるはずだったのたが 突然、報道規制がしかれ始めて…… 親父たち火星に降り立った宇宙飛行士たちに何があったのか? アメリカ政府の繰り返す「国防上の理由」とは——? * とても面白かった 初めはハラハラわくわくのSFとして 火星に行った父親がアクシデントに巻き込まれ(それこそ火星人にでも襲われて!) それでもなんとかピンチを乗り越えて 地球に帰還する… という展開の話だと予想していたのだけど もっとシビアで、そして胸に迫る内容だった 戦の神マースの星、火星 かつて地球と同じような進化をとげた知的生物が文明を築き、 由来通りに争いが起こり そして滅びて行った しかも分析によれば、これから地球の人類も向かうであろう 核による破滅 西だの東だのに分かれ憎しみを募らせ 敵を数十回殺せるだけの兵器を各々保持している現在 相手の脅威の更なる上に足場を詰まなければ 安心できない世界はやはり間違っている 高く積み上げすぎた足場は当然グラグラしていて 一度バランスを崩せば足下のもの全ての上に 崩れ落ちてくる そうなってからじゃ遅いのだ もちろん、作中で語られる「教育方針」だけが 今の問題ではない エネルギーに食料問題にと 争いの種は尽きなくて 相手が全滅してもいいから奪いたくて どこかがちょっとヤケを起こしたら世界が滅びてしまうなんて 本当にバカげてる そんなくだらない人類なら、 人類だけが綺麗さっぱり消滅したらいいのに 核や兵器で滅びる世界に 高い確率で自分は生きていないと思う エネルギーの問題もそうだけど 自分がいないからといって、 未来がどうなってもいい、なんてのは人としておかしいよね どうか人類が正しい選択をしてくれますように…
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少年向けSF小説…の装いをしていますが、テーマは核の脅威とメディアのあり方。中学生の終わりころに読んで、とても衝撃を受けた本です。軽い語り口の一方で描かれる火星の世界は…タイトルはとても暗示的。
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