アトミック・ブレイバー の商品レビュー
小型核爆弾による世界同時多発テロ、ヴァージン・スーサイズから27年後の日本を舞台にしたディストピアもの。平凡なサラリーマン・堤下与太郎を主人公にした巻き込まれ型サスペンスであり、意表を突いたゲーム小説でもある。 SF的なギミックが多すぎて世界観に慣れるまで多少時間はかかったものの...
小型核爆弾による世界同時多発テロ、ヴァージン・スーサイズから27年後の日本を舞台にしたディストピアもの。平凡なサラリーマン・堤下与太郎を主人公にした巻き込まれ型サスペンスであり、意表を突いたゲーム小説でもある。 SF的なギミックが多すぎて世界観に慣れるまで多少時間はかかったものの、物語のスピード感と魅力的なキャラクターに引き込まれて一気読みだった。 呉さんの作品を読むのは4冊目だが、『爆弾』に次ぐ面白さだった。ただ、一般受けするかどうかは多少不安がある。
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世界の主要都市で起きた核爆弾を使ったテロ事件が起きて27年後の新宿。 電気は高騰し、食料不足対策も施され、事件対策もされてテロ事件から立ち直ってきた東京でしがないサラリーマンとして過ごす与太郎。 そんな彼がある日突然、非日常の世界に晒される。 その非日常とは、世界を...
世界の主要都市で起きた核爆弾を使ったテロ事件が起きて27年後の新宿。 電気は高騰し、食料不足対策も施され、事件対策もされてテロ事件から立ち直ってきた東京でしがないサラリーマンとして過ごす与太郎。 そんな彼がある日突然、非日常の世界に晒される。 その非日常とは、世界を救うために格ゲーをする。 なぜ彼は格ゲーをするのか? そして、彼は格ゲーで世界を救うことができるのか? というお話。 バイオレンスな表現もありますが、どこかコミカルな作品で、なんか、こんな感じの作品読んだことあるな?が結構ある作品。 参考文献が見当たらなかったですが、恐らく、世界感の元ネタは伊藤計劃先生の『虐殺器官』、『ハーモーニー』だと思われます。 そして、世界の命運がかかってるのにどこかコミカルな感じがするのも、もしかして伊坂幸太郎先生のあの作品かな?(合ってる気がしないのでタイトルは伏せます)と感じながら読みました。 コミカルだし、格ゲーで世界を救うという突拍子もない話だと言われればそれまでですが、コミカルだからこそ最後まで飽きずに読めた気もするし、ふざけていて、実は差別だとか、AIだとかいろんなことが含まれていると思われる本作品。 これだけ騒がれているAIに対して人間が真っ向勝負して勝てるものは何か? その1つの解が描けれているように思える作品でした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
前作『爆弾』がとても面白かったため期待して手に取ったが、正直、本作『アトミックブレイバー』はその期待ほどではなかった。舞台は未来の超管理社会を描いたディストピアで、社会構造や人々の思想が抑圧されていく様子が描かれている。似たテーマの『1984』もそこまで楽しめなかったことを振り返ると、自分はそもそもディストピア作品との相性があまり良くないのかもしれないと感じた。 また、本作の大きな特徴である「格闘ゲームで世界を救う」という設定は斬新ではあるものの、どうしても現実味を感じられず、物語に没入しきれなかった。プロゲーマーでもなく、特別なハッキング能力やデバッグ技術を持たない主人公が、格ゲーで超人的な腕前を発揮し、コマンド入力で脳波装置を制御して世界を救うという展開は、想像が追いつかず自分の好みとは少し離れていた。 期待が高かった分、物足りなさも残ったが、著者のチャレンジ精神やテーマの独自性は感じられた。次作には再び前作のような引力を期待したい。
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呉勝浩先生『アトミック・ブレイバー』読了 『爆弾』以来追いかけてます。 『Q』は私には合わず、『法廷占拠 爆誕2』は面白かったけど、爆弾の衝撃にはかなわず…。 アトミック・ブレイバーは読みやすい。 これも映像化されそうやなーと思いながら読みました。 近未来的で実際におこりそうなエ...
呉勝浩先生『アトミック・ブレイバー』読了 『爆弾』以来追いかけてます。 『Q』は私には合わず、『法廷占拠 爆誕2』は面白かったけど、爆弾の衝撃にはかなわず…。 アトミック・ブレイバーは読みやすい。 これも映像化されそうやなーと思いながら読みました。 近未来的で実際におこりそうなエンターテインメントでした。 ラストが少し弱いかな。。 設定は面白いけど、内容は…。 私の読解力がうすいのか、結局何がしたかったのかがわからなかった。
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プロローグ 静寂、照明一つ灯っていない部屋の片隅で ブラウン管の光のみが煌々と照らし出されている もう数分で夜明けがやってくる おもむろに煙草を口にくわえると、デュポンに 火を灯す 紫煙を肺いっぱいに吸い込むと同時に 再びコントローラーを手に取った!!! 本章 『アトミック...
プロローグ 静寂、照明一つ灯っていない部屋の片隅で ブラウン管の光のみが煌々と照らし出されている もう数分で夜明けがやってくる おもむろに煙草を口にくわえると、デュポンに 火を灯す 紫煙を肺いっぱいに吸い込むと同時に 再びコントローラーを手に取った!!! 本章 『アトミック・ブレイバー』★3.5 冴えない主人公与太郎が世界を救うべく 格闘ゲームを攻略していくというストーリー なのだが、、、 SF、ミステリー、ラストともに中途半端で 残念な結果! 『Q』も迷走してたしな〰 彼の中で、試行錯誤の期間なのかもしれません 次作に期待かな〰 エピローグ ブラウン管時代以降、久しくゲームコントローラーを握っていない あの頃は、昼夜無く永遠と時間が続くと信じていた ふと我に返ると夜が明けていたなんてことが しょっちゅうあった そう、若かったのだ! 自身に無尽蔵に存在すると思い込んでいた時間と 無意味に過ごしてきた時間とが、今の己に どう作用しているのか!? 抗っても迫りくる“人生”のタイムリミットの恐怖に ダンボールに逃げ込みたい己がいた 完 あっ、そう言えば、あの頃はダンボールに隠れる ゲームをよくしてたっけな〰 みつかると、エクスクラメーションマーク!が 灯るやつ!!!
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※このレビューにはネタバレを含みます
あらすじを見てもどんな話かまったく予想がつかない、なんとなく近未来SFなんかなってだけで手に取った。 メインの格ゲーパートは後半になってからで、そこまでちょっと話が見えなくて正直キツかったです。色んな仕掛けでくすぐられて、さぁいざ出てきたと思ったらよく分からんものでモヤモヤが残る場面が多かった。 台詞にクサイのが多かった。なんで読んでてこんなに恥ずかしい気持ちにさせられやなあかんのん。 ラスト近くでマサルの正体が明かされるけど、ごちゃごちゃしすぎ笑、何の意味があったんかな、、、終わりも投げっぱなしにしか思えず、かなり残念。
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爆弾もQも好きなので かなりワクワクして待ってた本 ワックワクー!と読み始めたが かなり辛かった 格ゲー全くわからんので その部分が辛い なんなら飛ばし読みしてた 頭がよくないからか 西丸さんが何したいのかも 吊木さんがどうしたいのかも え、なんで?ってなる ほんとにしまいの...
爆弾もQも好きなので かなりワクワクして待ってた本 ワックワクー!と読み始めたが かなり辛かった 格ゲー全くわからんので その部分が辛い なんなら飛ばし読みしてた 頭がよくないからか 西丸さんが何したいのかも 吊木さんがどうしたいのかも え、なんで?ってなる ほんとにしまいのほうで うーん、気持ちは、わかる…か?? ってくらいにしかわからん 最後の戦いのとこで やっとこっちの気分が盛り上がった そこがなかったら星2つ 違うアプローチでこのテーマ? 書いてほしいなと思う とにかくゲームがわからんせいで 辛かった 星はギリギリ3つ
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「爆弾」が良かった分期待しすぎてしまいました。 ゲームの話に無知だったので、内容が入ってこなかったです。 何とか最後まで読んでみましたが、ゲームのことが分からないとちょっと難しいかもしれないです。 話が難解だなと感じて、読むのが大変でした。
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呉さんの新作だったので飛びついてしまったけど うーん、購入前にちらっと危惧した通り自分が無知なゲームの話なのでイマイチだったなぁ。 とはいえ、ゲームのキャラが戦ってる姿も初心者にも絵が浮かびやすくなってるし、誰が味方で敵なのかも展開があり面白かったけど、私の期待していた呉作品では...
呉さんの新作だったので飛びついてしまったけど うーん、購入前にちらっと危惧した通り自分が無知なゲームの話なのでイマイチだったなぁ。 とはいえ、ゲームのキャラが戦ってる姿も初心者にも絵が浮かびやすくなってるし、誰が味方で敵なのかも展開があり面白かったけど、私の期待していた呉作品ではなかったので、正直高い買い物だったなーという感じ。
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正直、あまり読みなれないジャンルだったので ふんふん…と考えながら読んでいたのですが それでもなおテンポ感の良さに驚きました。 400ページ越えという厚さのなかで、物語がどんどんと変化していく。敵味方がいつの間にか入れ替わっていて、読んでいる自分まで慌ててしまうくらいです。 また、目的のためなら手段を選ばない人々が、ものすごくたくさんでてきて驚きました。他の作品ならそんな強キャラみたいな人物1人だと思うんです…。 しかし、作中の「アトミック・ブレイバー5」のように強すぎるキャラクターたちがたくさんでてくる。そんな強いキャラクターに囲まれる与太郎。ゲームの中のキャラクターだけではなく、現実世界でも強いキャラクターと戦ってる…!作中で凡人のように描かれている与太郎ですが、与太郎もなかなかキャラクターが強いなと感じました。
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