ユーラシア史のなかのモンゴル帝国 の商品レビュー

諫早庸一(著者)

2025/11/14

最近はやりのグレート・ヒストリーという潮流に位置づけられる一冊。
杉山正明などの先人たちの研究をベースとしつつ、環境学等歴史学ではない分野での研究の知見を駆使して、”モンゴル”という経験を、西欧中心主義を可能な限り排して語ろうとする意欲作。

モンゴル史、イラン史、中国史のどれかになじみがなければ、1部を飛ばして先に2部から読んでも、得られるものは大きいと考える。