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さよならジャバウォック の商品レビュー

3.7

167件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    57

  3. 3つ

    55

  4. 2つ

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2025/11/14

おもしろい本って読み終わるのがイヤなんです。 残りのページ数が少なくなると、あぁ終わってしまう。。。ケーキのように、最後のひと口をどう食べるかと同じような感情になる。 つまり、面白かったです。 ぶっ飛び過ぎず、リアリティを残しながら、SFファンタジー不思議の国のアリスにのせて、伊...

おもしろい本って読み終わるのがイヤなんです。 残りのページ数が少なくなると、あぁ終わってしまう。。。ケーキのように、最後のひと口をどう食べるかと同じような感情になる。 つまり、面白かったです。 ぶっ飛び過ぎず、リアリティを残しながら、SFファンタジー不思議の国のアリスにのせて、伊坂幸太郎ワールドのミュージックを掛け合わせ、心地の良い新たなSFファンタジーを見事に作り出してると思う。 たぶん、伊坂幸太郎さんでなければ同じジャバウォックを題材に書いたら、難読、難解になるか、重く苦しい話になりそう。 深く背景を書き込み過ぎず、過去、未来を「今」に集約できるセンスはさすが伊坂幸太郎先生です。 この人の前頭葉には何がひっついてるのか気になります。 最高のひと口まで美味しくいただきました。 ごちそうさまでした。

Posted byブクログ

2025/11/14
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ファンだからこそ、デビュー25周年渾身の書き下ろし長編ミステリーという帯に期待しすぎたかもしれません。 似たような雰囲気ならさよならサンダーボルトの方が好みでした。 今回の作品は、主人公が人を殺してしまった罪悪感からネガティブになっており、常に作品が暗いイメージ。 登場人物も伊坂さんの作品で似たような人が多い。 面白かったのですが、もし伊坂さんの作品を薦めるならこの本ではないなと思いました。 印象に残ったこと。 棺に入る時まで一緒にいてくれないだろ? 他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられるそれしかないから。 桂さんはそういうヒトでした。 恩返しをします、と昔言ってくれていたみたい。

Posted byブクログ

2025/11/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

うーん…もちろん、面白かった! 眠気よりも続きが気になるが勝って読んでしまった…が!伊坂幸太郎さんのこれまでの作品と比較してしまうと少し物足りなさを感じてしまった。 なんだろうなにが物足りないんだ? トリック?そう来たか!感? まさか量子にジャバウォックが憑いて20年も眠らされていたところには「うぉーそう来たか!」と気持ちの良いやられた感があったのだが、伊坂幸太郎さんにはついそれ以上を求めてしまう…。 そして2歳児を現在育てている母としては子どもの最もかわいい時を20年間も一緒に過ごせなかったなんて想像さえしたくない。そんなところから後味の悪さもあった。 うーんでも面白かったし、再読したいと思います。 再読時に知りたいこと •結局なぜ量子さんは破魔矢たちに連れ回される必要があったのか •破魔矢が量子さんと最初に会った時息子としての感慨みたいなのはあったのか •天狗のキャラクターの意味

Posted byブクログ

2025/11/12

読書好きの祖母にすすめられて。 読書自体久しぶりでしたが、読む手が止まらず授業の合間を使って1日で読んでしまいました。 最後、少しだけ切なくなりました。

Posted byブクログ

2025/11/12

すっかり感想を書くのを忘れていたので、少しうろ覚えなところもありますがご容赦ください。本作を手に取ったのは、やはり伊坂さんの新作だからです。特にストーリーの説明が少し不穏な感じなので、そこが惹かれポイントですかね。 サスペンス•ミステリーのような導入から始まる本作ですが、メイン...

すっかり感想を書くのを忘れていたので、少しうろ覚えなところもありますがご容赦ください。本作を手に取ったのは、やはり伊坂さんの新作だからです。特にストーリーの説明が少し不穏な感じなので、そこが惹かれポイントですかね。 サスペンス•ミステリーのような導入から始まる本作ですが、メインはSFかなぁと思いました。「脳の信号によって人は動かされている」という設定が男の子心をくすぐる、そんな作品だったかなぁと思います。 伊坂さんらしくアクションシーンなどのテンポ感が良くて、そこは読んでて好きなところでしたが、オチが少し読めちゃったので、オチのインパクトはなかったかなぁという印象でした。

Posted byブクログ

2025/11/12

どこが着地点なんだろうと思いながら あぁ、そうなるのか。 読み始めは「???天使の囀り?」と思ったが、それよりも時代は先に進んでいた 元々の性質が影響する所は興味深いと思った

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2025/11/12

伊坂幸太郎の新刊書は出る度にいつも人気が高い。ブクログ「本」週間ランキングでは、本書は3週連続で1位なっている。かく言うこの私も、最近では積極的に伊坂新刊書を読むようになった。「楽園の楽園」では一体どうしたんだ?と思ったが、やはり全体を俯瞰してみたら伊坂作品は面白さ満載である。 ...

伊坂幸太郎の新刊書は出る度にいつも人気が高い。ブクログ「本」週間ランキングでは、本書は3週連続で1位なっている。かく言うこの私も、最近では積極的に伊坂新刊書を読むようになった。「楽園の楽園」では一体どうしたんだ?と思ったが、やはり全体を俯瞰してみたら伊坂作品は面白さ満載である。 本書も最初の掴みから見事に引き込まれ、さすが序盤の吸引力はもの凄いと改めて思った。まず目を引いたのが登場人物の名前。量子(力学)、桂凍朗(小五郎)、(生田)斗真、(神社の)破魔矢と絵馬、伊藤(葛飾)北斎、ルーシー夫妻の太瀧と葉奈子(ジャストシステムの一太郎と花子)等々、覚えやすいので非常に助かる。翻訳ものだと、ジャームスとかロバートとかピーターなど没個性な名前が多いので、途中で人間関係がグジャグジャになると非常に困る。中盤の話の流れもトップスピードを維持し、全体に飽きさせない設定がなされている。そして、終盤に向けての急スピード展開、そして最後は見事な大団円と素晴らしい伏線回収に脱帽。複数のストーリー(今回は2つ)を最後にキュッと纏めるいつもの力量も健在。久々に読みごたえのある長編だった。全体を通しての雰囲気は、最近読んだ「死神の浮力」にちょっと似ていた。 この様に、人気No.1である理由も再確認。更に言えば、この作品は映画化すれば大ヒット間違いなし。特に脚本を作る必要もないし、人気豪華俳優陣を使わなくても実力派俳優だけで十分に話題作になると確信している。

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2025/11/11
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伊坂らしい疾走感は最後はあるけど、メインテーマがわからないし、奥深さはない。善悪の区別というか、人間の本質というかの哲学的なテーマはあるが、なんせ伊坂らしく軽妙に書きすぎてて、テーマと呼べるほど落とし込めてない気がする。 展開だけで読ませる話。 ジャバウォックという、人の理性を弱らせるものに取り憑かれたら、暴走してしまう。それを止めるのは音楽。そして、暴走させるのも音楽。 桂凍朗のルーシー夫妻を狙った理由もわかったようなわからんような。 量子のこんがらがった頭の理由が、20年も経ってたからで、破魔矢が息子だった事には驚いた。

Posted byブクログ

2025/11/11
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実は20年経過していた!というトリックを成立させるための創作症状ジャバウォック、この都合のよさを許容できるかどうかが評価の良し悪しにつながるのではないでしょうか もちろんちゃんとそのための伏線も貼られているのですが、それ自体がどうも都合の良い条件付けにしか見えなくて、種明かし後も納得よりはモヤモヤの方が多く残り、すんなりと楽しめませんでした 大きなネタは仕込まれていますがトリック一辺倒の作品といったわけではないので、物語として読んだ面白さもあります が、そんな中でも腑に落ちない気持ちが強めに残ってしまったかなぁと 久しぶりに読んだ伊坂幸太郎作品 伊坂作品と言えば他作品キャラの特別出演のイメージがあります これって今でも健在なんですかね? ルーシー夫妻とか、こんなに重要なキャラとは思わずに、過去作のキャラかな?くらいの感じで読んでしまいましたよ(笑

Posted byブクログ

2025/11/10

伊坂幸太郎さんの作品としては珍しく、序盤から中盤の読みにくさが際立つ作品でした。 物語の構造が見える終盤でようやく意図が理解できますが、そこまでのストレスが長い点がマイナスポイント。ただ、人間の本質に関する考察は興味深いと感じました。 「面倒なことは他人に押し付け、自分を正当...

伊坂幸太郎さんの作品としては珍しく、序盤から中盤の読みにくさが際立つ作品でした。 物語の構造が見える終盤でようやく意図が理解できますが、そこまでのストレスが長い点がマイナスポイント。ただ、人間の本質に関する考察は興味深いと感じました。 「面倒なことは他人に押し付け、自分を正当化したい本能」「味方には優しく、敵には残忍になれる二面性」「『あいつら』としてしか見られない相手には不寛容になれる心理」など、人間の攻撃性と温厚さの両立について、テストステロンや進化の観点から掘り下げる議論は読み応えがありました。特に、「温厚な種であり、残忍な種でもある」という矛盾した人間像の提示や、心理的DVと物理的暴力の非対称性についての指摘は伊坂幸太郎さんならではだと感じました。 大好きな伊坂幸太郎さんの作品としては中程度の印象ですが、人間理解を深める意味では得るものの多い一冊だったと思います。

Posted byブクログ