さよならジャバウォック の商品レビュー
何が現実でどこからが自分の想像なのか。 結局人は自分の想像しうることでしか事態を把握できず、それが自身にとって都合のいい解釈だったり。 しかし不変の事実としてあるのは、変えられるのは他人や過去ではなく、自分や未来だけであること。 人間の本質にも触れるような作品でした。 夫の殺害...
何が現実でどこからが自分の想像なのか。 結局人は自分の想像しうることでしか事態を把握できず、それが自身にとって都合のいい解釈だったり。 しかし不変の事実としてあるのは、変えられるのは他人や過去ではなく、自分や未来だけであること。 人間の本質にも触れるような作品でした。 夫の殺害を軸に話が展開されていくのかと思いきやそうではなかったです。 主人公 量子が終始及び腰な態度で、夢なのか現実なのかはっきりしてくれともどかしい気持ちでしたが、それはもう作中にのめり込んでいる証拠でした。 終盤で今までのことが繋がる瞬間がなんとも気持ちいい小説でした。
Posted by
やっぱり面白すぎるこの人の本 エンタメ小説として最高という印象 伊坂さんの本の良さはやはり思わぬ点と点が後半でどんどんと繋がっていくところだと思うけど、今回は繋がるんじゃないかという点を読者側がどんどん掴めていけて、お、これはいい感じだぞと思ったところに、まさか想像もしなかった...
やっぱり面白すぎるこの人の本 エンタメ小説として最高という印象 伊坂さんの本の良さはやはり思わぬ点と点が後半でどんどんと繋がっていくところだと思うけど、今回は繋がるんじゃないかという点を読者側がどんどん掴めていけて、お、これはいい感じだぞと思ったところに、まさか想像もしなかった展開が待っていて伊坂作品としては新感覚でした あと何と言っても魅力的なキャラクターと会話劇 マリアビートルの蜜柑・檸檬コンビが僕は大好きだけど、今回の破摩矢・絵馬コンビも負けず劣らず相当好きだった この2人の絶妙な雰囲気と相性の良さをここまできれいに伝えられる表現力がすごすぎる 会話はやはり面白すぎるし2キャラが魅力的すぎてテンポ良くずっと読めてしまうんだよな〜 「過去と他人は変えられない、でも未来と自分は変えられる」 作中ですごく印象的というか登場人物の行動のテーマにもなってる言葉だけど 紛れもない事実だとは思うし、この言葉を信じて行動したいとも思う でもそれはやっぱりやろうとしたらとても難しいことで、すぐには行動には移せないとは思うけど心に置いておきたい言葉だなとは思う
Posted by
初の伊坂幸太郎先生の本でした。 内容が現実離れしすぎていて、あまり内容が入ってこずという感じでした。 仕掛けがもう少し序盤で理解できていたら面白く読めたのかなぁなんて思いました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
初読。図書館。帯には「夫は死んだ。死んでいる。私が殺したのだ。」とある。その導入は伊坂さんっぽくないなあと思ったけど、中身はがっつり伊坂さんだった。ヒトは「動物の中でこれほど温厚な種はいないし、これほど残忍な種もいない」「これだけヒトのおぞましさを知っているのに、自分もヒトなんですよ」。軽やかでオモシロイ展開の中に、大事なメッセージが太く織り込まれているところがずっと変わらず、好きな作家さんです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おばあちゃんが昔から言ってるじゃないか。他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる。だから。 だから、どうにでもなるよ。過去のことより、これからだ。 伊坂幸太郎!面白かった! まさかの21年の時間が経ってた、これはネタバレしたらいかん。全然わからんかったけど最後いろいろ伏線回収されて納得した。 この世の悲惨な現状、人間の暴力性と優しさ、子供は宝であること、歌の力、人間も捨てたもんじゃないってこと。 ファンタジーなのに全然ファンタジーじゃないみたいに、いろんなメッセージを伝えてくる伊坂幸太郎、さすがでした。 人が死んでるのになんか最後良い感じにまとめてくるんだよな笑 燕ちゃん良かった。 破魔矢くんも良かった。 伊坂幸太郎の描く、正義を前向きに貫く登場人物が良い。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
長編ミステリー小説を15年ぶりくらいに読んだ。読みながら感じた違和感をメモし、読み終わった後に書き留めたメモを見返してみた。 ・ジャバウォックが何かのトリックだと思ってたら、中盤でちゃんと存在する事象として取り扱われ始めた。なんか違和感。 ・量子がジャバウォックでは無いと言われているも、記憶が飛んでるので何かはある。ジャバウォックにミスリードさせようとしてるけど、否定の材料も出されてる。多分仕掛けがある。 ・量子と斗真で時代が違う? 所々、鋭い部分があったので自分の感覚が間違ってない事が確認出来て嬉しかった。 種明かしされた後、伏線だった部分を読み返したりする事が結構あった。ミステリー小説の楽しみ方がこの小説で学べた。 非常に有意義な読書体験だった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
桂凍郎(こごろう)、破魔矢、絵馬、良いネーミング! 人間の残忍性がホルモン異常が原因ってことにできたら、多少は救いがあるなと思った スポーツは平和な戦争。 確かに、Jリーグとか地域間の代理戦争みたいになってる気がする。 不思議な国のアリスかと思いきや、浦島太郎だった
Posted by
うーん。 いや面白いんだけど。面白いんだけど。 長編ミステリーと言われると、そうなのか?これはミステリーなのか?と思ってしまうので星は3つ。伊坂さんらしさ全開な気がするんだけど、違うのか? 上記のようにちょっと思うとはあるんだけど、面白いは面白い。 伏線もしっかり回収されてるし、...
うーん。 いや面白いんだけど。面白いんだけど。 長編ミステリーと言われると、そうなのか?これはミステリーなのか?と思ってしまうので星は3つ。伊坂さんらしさ全開な気がするんだけど、違うのか? 上記のようにちょっと思うとはあるんだけど、面白いは面白い。 伏線もしっかり回収されてるし、最後もとてもよくさすが伊坂さん!と思う作品。 過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる。
Posted by
帯で、もう面白さが伝わる。妻が夫を殺める。そこに人が現る…。そして、どうなる? 伊坂作品ならではの展開が待ち受けているだろうと思い覚悟していたものの、想像もできないストーリーが待ち受けていて、先を読むのが楽しみすぎました。読む時間なんてないの分かっていて、職場に持って行ったり。 ...
帯で、もう面白さが伝わる。妻が夫を殺める。そこに人が現る…。そして、どうなる? 伊坂作品ならではの展開が待ち受けているだろうと思い覚悟していたものの、想像もできないストーリーが待ち受けていて、先を読むのが楽しみすぎました。読む時間なんてないの分かっていて、職場に持って行ったり。 最後はまさかの展開でしたが、きっとこれで良かったのだろうと思いました!あー面白かった!
Posted by
ある日、家族や身近な人が人が変わったかの様に凶暴になる。 それは、ジャバウォックに取り憑かれているのかも知れない。。。。 いやー、久しぶりに最高。 ラストも含めて大満足な作品だった!! 人間は全生物のなかで、もっとも温厚でもっとも残忍である。この矛盾を矛盾なく受け入れらるか...
ある日、家族や身近な人が人が変わったかの様に凶暴になる。 それは、ジャバウォックに取り憑かれているのかも知れない。。。。 いやー、久しぶりに最高。 ラストも含めて大満足な作品だった!! 人間は全生物のなかで、もっとも温厚でもっとも残忍である。この矛盾を矛盾なく受け入れらるから不思議。家族などを身内を守るために、加害する者には強くでれるもんだしね。 個人的にはラスト2ページがない方が良かったけど、 大満足な作品に変わりはない。 伊坂幸太郎最高!!
Posted by
