ノウイットオール あなただけが知っている の商品レビュー
同じ街の同じ時間軸に起こったことがジャンルは異なるのに繋がる短編集。きれいに繋がるが各章自体は軽い印象も。個人的には幻想小説が好き。読了後にカバー外したがそれも特に…めっちゃ煽られたのに(笑) しかし『わたしのロマンは枯れちゃいない』この台詞には共感しかない。
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松本清張賞受賞作ということで、手に取る。 各章でジャンルが変わる実験的な構成ながら、どの章も単独で物語として立つ筆力が素晴らしい。 同じ街を通底させることで統一感もあった。 一方で「表紙カバーは絶対外すな?」の文言には、何か見落としてしまったかな?と思う肩透かし感。
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ヤクザの組織内で殺人があり、それを解き明かすため、一風変わった探偵とそれに振り回される助手。 推理小説かと思ったら次の章では、母を亡くした少女が、亡き母が笑ってくれるように同じクラスの男子と「M-1チャンピオン」を目指す青春物語に切り替わる。 かと思ったら、しっかり設定の練り込まれた近未来の科学文明の話に切り替わり「え、あ、、、未来の科学力が現代にあったらっていう設定か」と読み進めると、魔法を使って戦争を繰り広げ、闇世界に追放された魔法使いが主人公のSF濃厚の世界観に切り替わる。 物語の熱量が上がった後に、人の顔が覚えられないという稀有な病を抱えつつも、勇気を出して恋愛に踏み出す女性の話に。 1冊で5つの種類を楽しめるのが本書。 でもこの本の特殊さはそこじゃない。 5つのジャンルの異なる物語は、全て同じ時間軸で、全て同じ町でほぼ同時に発生していたのだった。 目次は下記 第1章:推理小説「探偵青影の現金出納帳」 第2章:青春小説「イチウケ!」 第3章:科学小説「FUTURE BASS」 第4章:幻想小説「ラクア=ブレズノと死者の記憶」 第5章:恋愛小説「恋と病」 エピローグ 文庫書き下ろし特別掌編 私小説、あるいは歴史小説として 推理をしながら助手と話した「M-1」の話。ただの雑談だと思っていたが違った。他にもすれ違った人の会話、落ちてた棒、遠くで聞こえた花火、突然現れた塔、たまたまそこにいた男性の話し声。 全部が、そう全部の話が繋がってた。 こんなにジャンルが違うのに。 最後まで読み終わった後、そのままもう一度第1章に戻った本。 これは面白い。
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それぞれの短編が、つながっていく感覚が気持ちいい一冊。それぞれの短編もそれぞれにライトに面白いので満足度が高い。「何かオススメの本は?」と聞かれたら手軽に薦められそう、好き
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「探偵小石〜」が面白かったので早速! ひつまぶしを食べてる様で、最後まで楽しめました。 初めはそのまま、次は薬味を添えて、最後はお出汁でお茶漬け風に。 合ってるか⁉︎(笑)
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色々なジャンルの小説があらゆるところで繋がり、繋がっているからこそ登場人物がそれぞれ救われる。 整合性をとるのが難しそうだが、最後までまとまっていた。 最後のQRコードの件も仕掛けがあって面白かった。
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一冊にこれだけ別のジャンルの物語が詰め込まれているのかと思うと十分に楽しめたし、それがひとつの町の中で表現されていたので驚きもありました。タイトルも最後まで読むとちゃんと回収されているし、小説の新たな可能性すら感じた一冊でした。
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ジャンルはどれも違うけれど、全ての物語は繋がっている綺麗な作品。 お気に入りは1章と2章。それ以外は少しパンチ弱めに感じた。 あと、これは僕の頭が悪いのかもしれないけれど、読み終わった上でカバーに隠されているひみつが全く見当もつかなかった。 誰か意味を教えて欲しい。
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やはり、この作家さんはすごい! これがデビュー作とは どのジャンル話も魅力的です。苦手だと思っていたSFも面白かったです。 青春の話が1番好きですが、他の話があるからこそ、より面白さが増すのだと思いました。 最後の最後まで気が抜けない!
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「推理小説」 「青春小説」 「科学小説」 「幻想小説」 「恋愛小説」の5編からなる短編集。 それぞれの短編にはつながりがあって 読み味としてはよくできたライトノベル。 特に4作目の「幻想小説」は 文春文庫の本に求める要素からはかけ離れていた。 一般文芸とライトノベルの垣根はか...
「推理小説」 「青春小説」 「科学小説」 「幻想小説」 「恋愛小説」の5編からなる短編集。 それぞれの短編にはつながりがあって 読み味としてはよくできたライトノベル。 特に4作目の「幻想小説」は 文春文庫の本に求める要素からはかけ離れていた。 一般文芸とライトノベルの垣根はかなり低くなったとはいっても ある程度節度はもってもらわないと手にとる時に慎重になってしまう。 文春もこういうことがやりたいなら新潮nexみたいなブロックを作ったほうが読み手に親切だと思う。
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