イン・ザ・メガチャーチ の商品レビュー
推し活のファンダムを作る側と、 ファンダム側の心理描写が細かくて苦しくなる 誰も救われなくていい感じ 「自分を使い切る」 確かにこれを求めているのかもしれない
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朝井リヨウさんの作品を 初めて読んだ なんてすごい物語を書くんだろ と思いながら読み進める。 ファンダム経済を操る側 久保田慶彦 のめりこむ者 武藤澄香 かつて、のめり込んでいた者 隅川絢子 この、3人の目線で描かれていく 本の帯にもある 『神がいないこの国で人を操るには、...
朝井リヨウさんの作品を 初めて読んだ なんてすごい物語を書くんだろ と思いながら読み進める。 ファンダム経済を操る側 久保田慶彦 のめりこむ者 武藤澄香 かつて、のめり込んでいた者 隅川絢子 この、3人の目線で描かれていく 本の帯にもある 『神がいないこの国で人を操るには、 “物語”を使うのが一番いいんですよ』 操る側が、小出しにその時最適な情報を提供する。 すると、推す側が思い思いの物語を作っていく あえて、視野を狭め没入していく そのとおり、推しにのめり込んでいく武藤澄香。 特に11章! 推し活にも適用されている「メガチャーチマーケティング」 “搾取されるお金”について話す大学サークル仲間。 それを背に、 抽選券つきデビューシングルはいったい何枚買えばいいのか、初回限定版はAもBも欲しい。 でもすでにお金はない。できる事はないか? 推しメンバーの動画の再生回数、高評価をどうやって伸ばすか、もっと端末があれば… 必死で模索する武藤澄香。 スマホにはじゃぶじゃぶと入ってくる推し活仲間の情報。 この構成、対比の描き方が絶妙。震えた 隅川絢子の そんなバカな…という事を信じる、信じこんでいく姿はある意味ホラーだった。 サバ番、スミン、スパチャ、フラゲ日、 グリートアンドミート 知らなかった言葉、知らなかった世界 ちょっといい勉強になった 情報あふれる時代の怖さも実感 終わり方がまた上手いな〜 は〜〜〜と大きな息を吐きながら読了
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初めて朝井リョウの作品を読んだが面白かった!文章から頭の良さがうかがえました。考えさせられる内容でした。
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あちこちオードリーの西加奈子さんとの出演回を観て朝井さん自体の面白さにハマり、著書も読むようになりました。 明るくて面白い、テレビで見るお人柄、エッセイから読み始めた自分にしては正欲をはじめて読んで衝撃を受け、自分の心の中の触れずに、言語化せず、目をうまく逸らすことで徐々に前を向...
あちこちオードリーの西加奈子さんとの出演回を観て朝井さん自体の面白さにハマり、著書も読むようになりました。 明るくて面白い、テレビで見るお人柄、エッセイから読み始めた自分にしては正欲をはじめて読んで衝撃を受け、自分の心の中の触れずに、言語化せず、目をうまく逸らすことで徐々に前を向いて歩めるようになってきたところに触れられるような体験をしました。 本作は、読む前にTBS CROSS DIGでの篠原アナとの対談を観てから拝読。1月頭に100ページ目まで読み、その後私も適応障害になり、回復してきた時に最後まで読みました。 上記篠原アナとの動画で、ファンダム経済はあくまでも求肥とおっしゃっており、あんこの部分はなんなんだろうと探しながら読みました。個人的には孤独かと思いました。 私が生きているうちには戦争もなくならないだろうと思った。 宗教も戦争も、誰かを傷つけることも傷つけられることも、それがないと生きていけないように人間は設計されているんだと思った。いろんなしがらみから逃げ続けると、俯瞰しすぎると誰との繋がりもなくなり自分の周りには静寂が訪れるが、その静寂の中では生きていけない、社会と繋がらないと生きていけないようになっていると思った。 宗教の歴史、宗教戦争以外の戦争についても学びたくなりました。 また時間を置いて、朝井さんのほかの著書も読んでみたいと思います。 あと、暗澹と言う言葉をはじめて知りました。
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2026年本屋大賞ノミネート作品。大賞の発表はいよいよ明日の4/9です。 本作は、推し活というファンダム経済について、ブームを作っている人、それにのめり込む人、そして、かつて推しにのめり込み離れていく人の3つの視点で語られる。 3つの視点は複雑に交差していて、読者に登場人物そ...
2026年本屋大賞ノミネート作品。大賞の発表はいよいよ明日の4/9です。 本作は、推し活というファンダム経済について、ブームを作っている人、それにのめり込む人、そして、かつて推しにのめり込み離れていく人の3つの視点で語られる。 3つの視点は複雑に交差していて、読者に登場人物それぞれに潜んでいる狂気に気付かせていく構成は圧巻‥ 推しに没頭する危うさを描く一方で、俯瞰して視野を広く取りすぎて動けなくなるジレンマも表現する。 要はバランスが大事だと理解しながら、丁度いいと覚悟を決めた選択も正解じゃないかもよ?と囁いてくる。 現代社会への風刺が効いているし、漠然としていた不安の言語化に圧倒された読書体験でした。 本当に凄い作家だ。朝井リョウ。
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推し活のように「幸せだと感じられる事実」だけを見ていられる状態は、現代社会において精神安定剤としての一つのあり方なのではないかと思った。 もともと私は、推し活にはファンにお金を使わせるための経済的な意図があると感じていて、どこか俯瞰した目で見ていた。誰かのために必死に応援したり...
推し活のように「幸せだと感じられる事実」だけを見ていられる状態は、現代社会において精神安定剤としての一つのあり方なのではないかと思った。 もともと私は、推し活にはファンにお金を使わせるための経済的な意図があると感じていて、どこか俯瞰した目で見ていた。誰かのために必死に応援したり、お金を使うことは、自分とは関係のない文化だと思っていた。 でもその一方で、宗教的とも言えるほど何かに没頭できる人たちのことを、少し羨ましいとも感じた。私のように何にもハマっていない状態よりも、たとえ自分を酷使することがあったとしても、何かを強く信じることができる方が、精神的には幸せなのではないだろうか。 外から見れば、推し活は経済的に搾取されているようにも見えるけれど、その内側にいる人たちは、視野が限定されることで、むしろ幸せを感じやすくなっている。逆に、いわゆる「視野が広い」側の人間の方が、かえって疲れてしまうのではないか。そういう意味で、この本を読んで尚更、推し活をしている人の方が、生きやすそうで羨ましいと感じる。 また、現実の社会問題に触れている点がとても印象的だった。世界では戦争が起き、多くの人が亡くなっているが、正直なところ、それが今すぐ自分の生活に直結しているとは言い切れない。だからこそ、戦争やSDGsの問題など、さまざまな社会問題に目を向けるほど、疲れてしまうのではないか。 結局のところ、それらを深く考えなくても日常生活は成り立ってしまうし、社会問題には誰にとっても絶対的に正しい答えがあるわけではない。ある人にとっての正しさが、別の人にとってはそうでないことも多い。そのため、情報をどう取捨選択するのか、誰の意見を信じればいいのか分からなくなることがある。 人はどこまでを知り、どこまで目を逸らすのか、独自のバランスを取り続けるしかないのだと感じた。
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推しが出来たことない身からすると、登場人物たちは自分とは離れた存在に感じて、かなり客観視して読んでた。 最後はみんな、今まで踏み込めなかったところに足を伸ばしてみようと奮起するが悪い方向に転んでしまうという、良く考えたらまぁそうだよな、でも小説ならここでよかったと安堵できることが...
推しが出来たことない身からすると、登場人物たちは自分とは離れた存在に感じて、かなり客観視して読んでた。 最後はみんな、今まで踏み込めなかったところに足を伸ばしてみようと奮起するが悪い方向に転んでしまうという、良く考えたらまぁそうだよな、でも小説ならここでよかったと安堵できることが多いのに、、と複雑な感情になりましたね。
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心理描写がどうやったらこんなに人の心理が分かるんだろう、と思うくらい澄香(before)にすごく共感ができた。推しがほしいともずっと思ってるし。 人との繋がりや何かに熱中する感覚を求めているんですね。自分の欲しい情報だけを目に入れることができる時代って危険かもしれない。仕事とか家...
心理描写がどうやったらこんなに人の心理が分かるんだろう、と思うくらい澄香(before)にすごく共感ができた。推しがほしいともずっと思ってるし。 人との繋がりや何かに熱中する感覚を求めているんですね。自分の欲しい情報だけを目に入れることができる時代って危険かもしれない。仕事とか家族とか友達とかできるだけたくさんの人と関わり、多角的に情報収集する、を今後年をとると考えるとさらに意識したい。
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今わたしがこの世の中において幸せを定義づけるとしたら「自分で選んだと思える対象に命とエネルギーを注ぎ尽くせること」になるなと思う。 そもそも私たちはみんな信仰対象が違うというかまさに宗派はそれぞれ違うので、分かり合えなくて当然だなと改めて。
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考えさせられる一冊。 久保田さんそんなに悪いことしたかなぁ。 自分も内向的なタイプなので澄香に共感するところがあって辛い。 搾取されていたとしても何かに没頭している人を私も羨ましく思うタイプ。 冷めた目で見てる人(国見、青木)も幸せとは限らないんじゃないか。 結局自分の価値観を信...
考えさせられる一冊。 久保田さんそんなに悪いことしたかなぁ。 自分も内向的なタイプなので澄香に共感するところがあって辛い。 搾取されていたとしても何かに没頭している人を私も羨ましく思うタイプ。 冷めた目で見てる人(国見、青木)も幸せとは限らないんじゃないか。 結局自分の価値観を信じて、今が幸せだと思える人が1番強いと思う。 ブレブレ人間なので、自分の芯が欲しい。 辛い状況になったときに、あの時、やってこなかったせいだと思わないように、後悔しないように生きていきたい。
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