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イン・ザ・メガチャーチ の商品レビュー

4.5

573件のお客様レビュー

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2025/11/27

SNS布教が当たり前になった現代の推し活ファンダムの光と闇を、鋭く描き出した風刺作品。 推し活と宗教は紙一重で、人は誰しも知らないうちに何かに依存しながら生きている。その事実を、物語は静かに、しかし強烈に突きつけてくる。 推す側と推される側、立場は違うのに似た孤独を抱え、同じよ...

SNS布教が当たり前になった現代の推し活ファンダムの光と闇を、鋭く描き出した風刺作品。 推し活と宗教は紙一重で、人は誰しも知らないうちに何かに依存しながら生きている。その事実を、物語は静かに、しかし強烈に突きつけてくる。 推す側と推される側、立場は違うのに似た孤独を抱え、同じような「物語」にのめり込んでしまう姿は、苦しいほど胸に刺さった。 私自身、かつて無理な推し活で辛い思いをした経験があるからこそ、主要人物のひとりと年齢も性格も近いこともあり読みながら何度も感情移入してしまった。 そして改めて思うのは、朝井リョウさんの観察眼の鋭さ。特定のオタクではないとインタビューで明言していたのに、ここまで高い解像度で推し活文化を描けるのは本当にすごい。 読後も余韻が残る、忘れがたい一冊だった。

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2025/11/27

ファンダム経済という言葉を初めて知った。 今、現実に起きていることが、どういうメカニズムで起こっているのか、非常に解像度が上がった。

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2025/11/26

リアル。所々身に覚えがあるからざわざわした。 自分はこうはなりたくない!と思う反面、そういう気持ちがきっかけになるのかなと思った。

Posted byブクログ

2025/11/27

中々自分なりの感想が難しい。。 ファンダム経済を築いたこともなければ、のめり込んだこともないから、各視点が新鮮だった。推し活から陰謀論に派生する点、どのように推しにお金を使わせるかを考える点など、推し活について初めて知ることが多かった。推し活=能動的な行動であることも知らなかっ...

中々自分なりの感想が難しい。。 ファンダム経済を築いたこともなければ、のめり込んだこともないから、各視点が新鮮だった。推し活から陰謀論に派生する点、どのように推しにお金を使わせるかを考える点など、推し活について初めて知ることが多かった。推し活=能動的な行動であることも知らなかった。でも選挙のところはすごい共感できた。 幸せが何かという具体的な物が無いから、何かにすがるという考えは理解できたし、確かに自分もそうしていると思う。幸せとは??今生きていて、目の前にある自分の好きなことをできることが1番簡単な幸せなのか?そもそも好きなことがあること自体幸せか

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2025/11/27

この物語では、三人の登場人物がそれぞれ「孤独」とどう向き合うかが描かれる。 澄香はアイドルに自分を重ね、久保田は自分でつくり上げた物語を信じることで、行動する力を得、孤独をまぎらわす。 一方で絢子は、陰謀論という巨大な物語にのめり込み、同じ信奉者たちの中に居場所を求める。 3人...

この物語では、三人の登場人物がそれぞれ「孤独」とどう向き合うかが描かれる。 澄香はアイドルに自分を重ね、久保田は自分でつくり上げた物語を信じることで、行動する力を得、孤独をまぎらわす。 一方で絢子は、陰謀論という巨大な物語にのめり込み、同じ信奉者たちの中に居場所を求める。 3人とも、孤独から逃れるために物語を必要とする存在として描かれている。 ただ、物語に深く入り込みすぎると搾取されたり、倫理的に問題のある行動に走ってしまう。 だから視野狭窄は危険だ。 でも、物語を信じて突き進む人は、たしかにキラキラして見える。自分を後押しできる強さを持っている。 「物語を信じすぎる人生は危ういけれど、  客観視しすぎる人生はつまらない。」という考えに行き着く。 結局のところ、 物語と客観性のバランス=中庸が大事だと思った。 推しに人生を預けてしまうような視野狭窄に陥っている人には冷静さを、 客観視しすぎて人生つまらなくなってしまう人には物語という原動力が必要なのかも、と受け止めた。 また読んでて引き込まれたのは、MBTIとか骨格ウェーブとか、推し活民の過激な推し方とか(この後SNSでこの動画○万回回します!みたいなコメントみておぉ、これが。となった。)いまの時代をすっごいよく観察されいて、またそこの渦中にいる人の心情がすっごくつまびらかに描かれている点。 極端にみえる描写も、わたしたちが話題にしてることとも地続きで、極端な描写に見えて 「あと少しズレたら誰でもこうなるのでは」と感じさせられ、 読みながら何度も背筋がぞくりとした。

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2025/11/26

読後、放心状態でこれを書いてます。 3人の物語それぞれに共感できる部分があり、読み続けるごとに自分との境界が曖昧になってきて苦しくなりました。 私は【推し活】をしていないし、今後もできない気質だと思っていたけれど、育児に当てはめて考えると同じようなことをしてるのではないかと感じて...

読後、放心状態でこれを書いてます。 3人の物語それぞれに共感できる部分があり、読み続けるごとに自分との境界が曖昧になってきて苦しくなりました。 私は【推し活】をしていないし、今後もできない気質だと思っていたけれど、育児に当てはめて考えると同じようなことをしてるのではないかと感じています。 読了後にこんな気持ちになるのははじめてです。

Posted byブクログ

2025/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後の方、すっごく心拍数上がった。 面白かったけど久保田さんへの感情移入がやばくて最後の方苦しくて読後感が放心状態てこの評価。救いが無い涙 「何者」でもそうだったけれど朝井リョウさんの苦しい作品って自分と主人公の境界線が曖昧になって一人称視点の苦しさを感じる。だから苦しさがダイレクトにくる。 物語自体はすごく面白かった。 今の時代角度を変えればさまざまな正解があり本質的に正しいなんて存在しない、だから時には視野を狭めて盲目になり能動的に行動することも大事なのかなと思ってた。

Posted byブクログ

2025/11/26

推し活を通して、生きるとは?という哲学的な部分にも触れる、万人共通の問題にも触れられる本。 育児で自分を使い切ることを選んだ私と、推し活に身を投じる女性の共通点がこんなにあるとは思いませんでした。

Posted byブクログ

2025/11/26

ページを捲るたびに三人の登場人物がそれぞれの物語にどんどん飲み込まれていく様が凄まじい。特に会話と思考が重なる描写が圧巻。寂しさは人を狂わせる。

Posted byブクログ

2025/11/25

朝井リョウさんの文体とは相性があまり良くないと思いつつ、読み進めてしまう 令和の人の孤独感を偏った視点から見た 人のむなしさ

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