鏡の国の生き物をつくる の商品レビュー
通常の生命が持つDNA、アミノ酸に対して鏡像異性体のDNA、アミノ酸で構成された生命を人為的に作りだそうという鏡像生命学のガイドブック。 鏡像生命学そのものや、その基底技術となる分子から細胞を一から製造する技術、鏡像生命学に対する倫理的問題などをエッセイやコラム、はては鏡像生命...
通常の生命が持つDNA、アミノ酸に対して鏡像異性体のDNA、アミノ酸で構成された生命を人為的に作りだそうという鏡像生命学のガイドブック。 鏡像生命学そのものや、その基底技術となる分子から細胞を一から製造する技術、鏡像生命学に対する倫理的問題などをエッセイやコラム、はては鏡像生命学をテーマにした短編SF小説を介して解説するというちょっと変わった構成の本。 現時点で実現されていない鏡像生命が実現された場合、社会や人との関わりにどのような影響があるのか?という部分をSF作家に小説として書かせることで具体的なビジョンを提示するという手法は面白い。 もちろん、鏡像生命という学問そのものも大変興味深い。
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