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普天を我が手に(第二部) の商品レビュー

4.7

26件のお客様レビュー

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2025/11/25
  • ネタバレ

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第二部 三部作中 軍人の竹田耕三の息子・竹田志郎、興行師・五十嵐譲二の息子・五十嵐満、女性の権利に奮闘する左派・森村タキの娘・森村ノラ、博徒・矢野辰一の息子・矢野四郎の同級4人が、第2次世界大戦から、終戦までの怒涛の戦乱の世を生き抜く。 それぞれが苦難を乗り越え、交錯しあう4人。 次の日本を作っていく橋掛かりに、4人はどう絡んでいくのか、期待。

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2025/11/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2025.11.22読了 戦時中の日本の雰囲気、GHQによる占領、シベリア抑留などなど、4人の主人公の物語で感じられ、分かりやすく、惹き込まれる作品。    竹田志郎は、中道。 矢野四郎は、右翼。 森村ノラは、左翼 五十嵐満は、極端な思想はないが野心家。 今の日本の右翼左翼と同じではないのだろうが、昭和初期におけるこれらの活動は、現代日本では考えられないような激しさがあり、かつ、そこに強い信念があった。 個人的には、矢野四郎が回天魚雷の特攻として出陣命令が下った場面が特に印象に残っています。 多くの若者が同じような想いを抱いていたのだろうと思うと、英霊たちには感謝しなければならないと改めて思った。 考えの違う4人が、本作の最後に、ついに集結し、次作以降交わっていくだろう。とても楽しみ。 間違いなく、今年読んだ本で1番おもしろい。

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2025/11/21

待望の続編!面白かった! 昭和元年生まれの四人の成長を前作から見守っています。戦時中でもみんな逞しい! 戦争が終わり、やっと四人が同じ場所に集った!まだ二十歳そこそこ。この先どうなるの〜? 第三部が楽しみ過ぎる。

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2025/11/19

第二部はさらに面白い。 4人の主要な登場人物を軸にそれぞれの立場から見た戦争が描かれる。 政治的思想や当時の世情が非常に分かりやすく書かれ、今につながる歴史をライトに学べる。 第三部の発売が楽しみだ。

Posted byブクログ

2025/11/19

シリーズ第二弾。 第一弾よりさらにグレードアップ。 戦争はなんて悲惨なんだ、 そんな中こういう風に人々は生活していたのか、 それぞれの人生模様がリアルでした。 命を落とした人たちがたくさんいたけれど、 とにかく主人公4人は無事で良かった…。

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2025/11/15

第一部がとても面白くて虜になってしまいさっそく第二部を読みました。期待は裏切られていません!面白かった。戦争で前途有望な若者が命を落としたこと、改めて考えさせられる。今の幸せな自分に 贅沢言うな!と思う

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2025/11/12

怒涛の戦時中の時代を一気読み。4人の主人公達がそれぞれを生き抜いていく様が手に汗握るようだったし、ある時は協力したり反発したりという展開も次作に繋がっていくようで、3部が待ちきれない。

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2025/11/09

主人公達が代替わりしていよいよ真打ち登場 の感あり 分厚い本だがぐんぐん引き込まれる展開だし割とぽんぽん4人の物語が入れ替わり時に交叉し時に離れて で全く飽きない展開で数日で一気読み また続編が楽しみな作品が一つ増えた 来月発売か 待ち遠しいです

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2025/11/03

『小説現代』2023.7(一冊の雑誌に全編が掲載されたってこと? こんな鈍器本なのに?) 昭和元年生まれの4人がいよいよ絡みあう。 第一部よりも私には面白く読めたが、4人の中でも好きな人物と苦手な人物が出てくる。4人のパートが交互に出てくるのだが、苦手なパートが回ってくるとが...

『小説現代』2023.7(一冊の雑誌に全編が掲載されたってこと? こんな鈍器本なのに?) 昭和元年生まれの4人がいよいよ絡みあう。 第一部よりも私には面白く読めたが、4人の中でも好きな人物と苦手な人物が出てくる。4人のパートが交互に出てくるのだが、苦手なパートが回ってくるとがっかりする。私の場合、ヤクザの子どもである四郎がいつも道を踏み外すと、あーあまたかと思ってしまう。頭もいいし、普通に生きればいいのにと。そうなったら物語にはならないけど。 それにしても、戦中戦後のなんと混乱していたことか。 この4人がどういう道を進むのかすぐにでも読みたいのだが、第三部は12月17日発売とか。

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2025/11/01

「普天を我が手に」第二部。 嗚呼、青春! 昭和16年12月8日から、昭和23年12月24日まで。昭和元年生まれの彼ら4人、15歳目前から22歳目前までの7年間の出来ごと。ああ、しかしなんという歴史の変わり目に青春を迎えた彼らであったのか。それぞれの身の上に降りかかる戦争。ものす...

「普天を我が手に」第二部。 嗚呼、青春! 昭和16年12月8日から、昭和23年12月24日まで。昭和元年生まれの彼ら4人、15歳目前から22歳目前までの7年間の出来ごと。ああ、しかしなんという歴史の変わり目に青春を迎えた彼らであったのか。それぞれの身の上に降りかかる戦争。ものすごい荒波で、乗り越える様はまさに波乱万丈。4人は自分の親世代であって、生きていたら2025年の今99歳ですよ。 戦前は混沌、戦後は混乱と希望。昭和20年8月15日を境にくっきり生活が変わるのだ。歴史の波にもまれる様を、4人の人生にからめ、戦争、満州、戦後の混乱といった社会情勢を描き込みながら、若い彼らを奥田氏は生き生きと描きだす。感じるのは、「生命力」。それは若い人間の持つエネルギーだ。 4人が次第に遭遇するのだが、いかにも小説的偶然か、とも感じるが、そこが物語のおもしろいところ。一部に続き、二部も一気に読んでしまった。 竹田志郎:父の赴任でワシントンにいた志郎は、帰国船に乗る寸前スパイの疑いをかけられ西部の日系人収容施設に。 矢野四郎:任侠の養子・四郎は予科練に入り、人間魚雷・回天に乗ることに。 森村ノラ:ノラは母が治安維持法で刑務所に、父も徴用され一人自活するも東京大空襲に。 五十嵐満:満は満映で俳優になるも、ソ連参戦でシベリアに送られそうになるが脱走し中国共産党系のアジトに、さらに中国の義賊につかまる。 4人それぞれ歴史の荒波をもろにかぶるが、たくましく生き抜く。 2025.9.16第1刷 図書館

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