部屋には葦が生えている の商品レビュー
暗号がポイントですが、ミステリーというよりも、 子供時代のひと夏の思い出と現在が交差する、友情の物語だと思いました。 少年時代のワクワク感。瑞々しい感情のふり幅。 未来への屈託のない希望、使いきれないほどの自由時間。 子供なりに大人や友達に気を使って、板挟みになったり、未熟さゆ...
暗号がポイントですが、ミステリーというよりも、 子供時代のひと夏の思い出と現在が交差する、友情の物語だと思いました。 少年時代のワクワク感。瑞々しい感情のふり幅。 未来への屈託のない希望、使いきれないほどの自由時間。 子供なりに大人や友達に気を使って、板挟みになったり、未熟さゆえに不本意に相手を傷つけてしまったり。 そして大人の都合で振り回される不自由さ。 なんかを思い出しました。 あの年ってほんとに激動の一年だったんだなー。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
子供の時にしか味わえない、分かるようで分からなくて、どこにもいけない気持ち。大人になったからこそ、理解しているのに、時に間違えてしまうこと。 時代背景や気持ちの変化など、子供時代と現代との対比がとても分かりやすい。だが、考えることだけは、どの時代を生きても、年齢に関わらず、やめてはいけない。苦しくても考えること、自分で考え続けること。その大切さを感じさせられた。
Posted by
- 1
