1,800円以上の注文で送料無料

あなたが僕の父 の商品レビュー

3.6

27件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/10/12

なかなか人生思い通りにはいかない。にしても、8年も付き合って、そんなアッサリ別れるか?しみじみとした父子物語だけど、自分なら主人公のような選択はしないかな。

Posted byブクログ

2025/10/07

千葉県館山市生まれの那須野富生40歳。高校卒業後、東京の大学に進みそのまま就職する。母親が亡くなり父親敏男78歳の様子がおかしいと実家に戻りテレワークになる。以後、男二人館山での生活が始まる。25年前と18年前の回想を交えて息子として父親像が語られる。反発した若い頃、そして年老い...

千葉県館山市生まれの那須野富生40歳。高校卒業後、東京の大学に進みそのまま就職する。母親が亡くなり父親敏男78歳の様子がおかしいと実家に戻りテレワークになる。以後、男二人館山での生活が始まる。25年前と18年前の回想を交えて息子として父親像が語られる。反発した若い頃、そして年老いた現在の父親を見るの移り変わり、基本的に富生は優しい人だなと思った。8年付き合った梓美と別れて父親との生活を選択したが、なんとも言い難い。行く行くは父親の介護も考えなければいけないことになるが切実な問題だなと感じた。

Posted byブクログ

2025/10/06

現代と20年ほど前を行ったり来たりしながら物語は進んでていく。自分の親はいつまでも元気でいてくれるような錯覚に陥りがち。親に対する気持ちは、若い頃と変わらないのに、「あれ?」と老いに気付いた時の切なさ。同じ気持ちになったことあるわ…と、共感する場面がたくさんあった。 故郷に残した...

現代と20年ほど前を行ったり来たりしながら物語は進んでていく。自分の親はいつまでも元気でいてくれるような錯覚に陥りがち。親に対する気持ちは、若い頃と変わらないのに、「あれ?」と老いに気付いた時の切なさ。同じ気持ちになったことあるわ…と、共感する場面がたくさんあった。 故郷に残した親が心配だからといって、みんなが富生のように実家に戻って生活できる訳じゃないけど、少しでも一緒に過ごせる時間を大切にしようと改めて思った。

Posted byブクログ

2025/09/29

40歳の息子が、館山で一人暮らしをする父のもとに戻ることにする。 仕事はテレワークで。 父は認知が始まりつつあり、一人にはしておけないの思い。 やがて恋人との別れがやってくる。 父とは疎遠な関係だったのだけど、親は見捨てられないのかな、やはり。

Posted byブクログ

2025/09/28

いつも楽しみにしている小野寺小説の最新作。 正直、投げそうになる。 最後まで読めば、それなりに良い作品だったのだけれど・・・ そこに至るまでかなり飛ばし読み。 ーー富生40歳、帰省すると父に認知症の気配が・・・ (そういえば作中で「認知症」の語は使っていなかったかも) 翌月には...

いつも楽しみにしている小野寺小説の最新作。 正直、投げそうになる。 最後まで読めば、それなりに良い作品だったのだけれど・・・ そこに至るまでかなり飛ばし読み。 ーー富生40歳、帰省すると父に認知症の気配が・・・ (そういえば作中で「認知症」の語は使っていなかったかも) 翌月には、テレワークに切り替え、東京を引き払って実家へ戻る。 母亡き家で、父との二人暮らしが始まる。 決して折り合いの良くなかった父だが・・・ 富生は父と初めて向き合うことになる。 ・・・だから「あなたが僕の父」というタイトルになるわけ。 小野寺小説らしく会話体がエンエン、続く。 たぶん歴代でもトップクラスにエンエンと。 それはそれで良いのだけれど、話があちこち飛ぶ。 最後に収束し、小野寺流の温かみも感じられるのだけれど 正直、つきあいうのが面倒くさくなってしまった。 友人や家族でも、ときどき、面倒だなぁと感じることはままあるが、 まさにそれ。 親しい小野寺作品でも、面倒なときは面倒。 たぶん、そんな風に感じたのは、今、実母に認知症が出ていて、 もう少し共感しながら読むことを期待していたから。 ーーウチは、そのレベルをとっくに超えたよ、 悪いけれど、富生、つきあってあげられないわぁ~な感じ。 父をよく知らなかった息子が、きちんと向き合おうとする姿を 丁寧に描こうとしたんだろうけれど・・・ ごめんなさい、の一冊。

Posted byブクログ

2025/09/28

本の雑誌社の炎の営業マン、杉江由次さんが Xでおすすめしていたので 久しぶりの小野寺史宜さん、手に取り読んでみた。 杉江さんの感想を読んでみると 「ここのところ正直あまりハマる作品がなかった」とある。 そうなんです。同じ思いです。 今作は一気読みだった。 母を介護(介助)する...

本の雑誌社の炎の営業マン、杉江由次さんが Xでおすすめしていたので 久しぶりの小野寺史宜さん、手に取り読んでみた。 杉江さんの感想を読んでみると 「ここのところ正直あまりハマる作品がなかった」とある。 そうなんです。同じ思いです。 今作は一気読みだった。 母を介護(介助)する娘、もしくは確執のような ドロドロ系を読み慣れているので 父と息子の関係はどこかドライなんだなと感じた。 (ケースはいろいろだと思うが) 母親は亡くなり一人暮らしの父親(78歳)に老いを感じ始めた。 息子40歳。 東京から実家の館山に戻りテレワークで仕事をこなす。 サラッと日常が書かれているが、さすが小野寺史宜さん。 彼女との会話、疎遠だった友人たちとの再会など 小説の中の話だが (そういうこともあるよね)と思わせてくれる。 小野寺史宜さん、この先も読み続けようかな。

Posted byブクログ

2025/09/30

父と息子の物語 書き下ろし。 現在 一月 四十歳 二十五年前 十五歳 現在 二月 四十歳 十八年前 二十二歳 現在 三月 四十歳 那須野富生40歳は、一人暮らしで高齢の父を心配し、地元館山で暮らすことに。 恋人に相談しなかったことから関係が崩れ始めたが、父78歳との共同生活は...

父と息子の物語 書き下ろし。 現在 一月 四十歳 二十五年前 十五歳 現在 二月 四十歳 十八年前 二十二歳 現在 三月 四十歳 那須野富生40歳は、一人暮らしで高齢の父を心配し、地元館山で暮らすことに。 恋人に相談しなかったことから関係が崩れ始めたが、父78歳との共同生活は、これまで関わりを避けていた自分に、父に似た部分を見つけ、充実していく。 まさに、私が直面している介護問題にヒットした作品。

Posted byブクログ

2025/09/26

小野寺さんの小説らしい温かくて素朴で優しいお話だった。 びっくりするような展開はないけれど、誰もが経験してもおかしくないような日常、周囲との会話などが心に沁みる。 読み進めるうちになぜか自分の経験したことのような気持ちになり、嬉しかったり悲しかったりするのも小野寺ワールドなのだろ...

小野寺さんの小説らしい温かくて素朴で優しいお話だった。 びっくりするような展開はないけれど、誰もが経験してもおかしくないような日常、周囲との会話などが心に沁みる。 読み進めるうちになぜか自分の経験したことのような気持ちになり、嬉しかったり悲しかったりするのも小野寺ワールドなのだろうか。 安定、安心で読めました。

Posted byブクログ

2025/09/26

小野寺さんの本は、うどんのようにスルスル読めて肩が凝らない(主人公は、お父さんの茹でるうどんが好き。表紙)。どこにでもあるような日常が描かれて、大事件も起こらない。残念だったのは、8年も付き合った彼女と結婚しなかったこと。良かったのは、お父さんの浮気の真相が明かされたこと。

Posted byブクログ

2025/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2025/07/26予約 7 富生は優しいと思ったが、テレワーク可能な仕事にしてもいきなり詰めた話もせず実家に戻るのがいい選択だったのかな。彼女の梓美にも事後報告。梓美の立場なら悲しいし、父親の立場なら、ありがたいとは思いつつ気持ちが負担になったりするかもしれない。 淡々と生活を送り、これが良かったと思えるような展開になってるけど夢物語に感じられる。 でもさすがの小野寺さんなので最後まで温かく優しい雰囲気のまま進む。読後感はいい。

Posted byブクログ