1,800円以上の注文で送料無料

天がたり の商品レビュー

3

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2025/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

八卦の世界を初めて知る。鏡さんと息子さんの再会(初対面?)の場面は涙が止まらなかった。『天と地が交わる』と表現する場面がとても綺麗だった。

Posted byブクログ

2025/09/29

死者と生者の物語。 十一歳の心太は、もっと幼いころに母を亡くし、 その母の仕事だった辻占売りを続けている。 父親と喧嘩をし、悪態をついたその日、父が死んだ。 それ以来、悔いの想いを胸に抱え、一人で生きている。 父と母に会いたい、そんな気持ちがつのるとき、 ある坊主に出会い...

死者と生者の物語。 十一歳の心太は、もっと幼いころに母を亡くし、 その母の仕事だった辻占売りを続けている。 父親と喧嘩をし、悪態をついたその日、父が死んだ。 それ以来、悔いの想いを胸に抱え、一人で生きている。 父と母に会いたい、そんな気持ちがつのるとき、 ある坊主に出会い、彼に連れられて あの世とこの世の境を訪れる。 その日から、心太は、未練を抱えた幽霊を見、 話ができるようになる。 死者との交流、そして、彼らが胸の内に抱える 辛さに寄り添ううち、心太の心も強くなっていく。 大切な人を亡くした者は、再会を願う。 ワタシも、母や夫に会いたいと思う。 だが、その会いたい気持ちが強すぎることは、 死者をこちら側にとどめることになるともいう。 生者の未練、死者の未練。 心太の聡明さ、優しさが、愛おしい。

Posted byブクログ