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2025/07/01

井伊家下屋敷荷物方・島田正五郎に中間奉公する松井文平は、大番衆とその使用人を斬殺した後、出頭する。十一年心底仕えた主人の、狼藉者による無念の死を晴らす仇討ちだった。元は飯田藩の武士だった文平は、中間に身を落としても、武士の性根は失わなかったと武家の間で広まるが、井伊家の家臣同士の...

井伊家下屋敷荷物方・島田正五郎に中間奉公する松井文平は、大番衆とその使用人を斬殺した後、出頭する。十一年心底仕えた主人の、狼藉者による無念の死を晴らす仇討ちだった。元は飯田藩の武士だった文平は、中間に身を落としても、武士の性根は失わなかったと武家の間で広まるが、井伊家の家臣同士の刃傷沙汰による仇討ちの裁きは、文平の忠義を侍と準じ、切腹を命じられる。武士として腹を切る、その介添え役を別所龍玄が果たすことになったーー。(「一僕」より) 不浄な首斬人と蔑まれる生業を祖父、父から継いだ別所龍玄は、まだ若侍ながら恐ろしい使い手。親子三代のなかで一番の腕利きとなった彼は、武士が切腹するときの介添え役を依頼されるようになる。厳かに命と向き合い、慈愛に満ちた日々を家族と過ごす、若き介錯人の矜持。生と死のはざまで凛とした世界が大絶賛された「別所龍玄」シリーズ最新刊。

Posted byブクログ