9人はなぜ殺される の商品レビュー
面白かった。ピーター•スワンソンは私には合う作家なので、読み始めから終わりまでずっと読んでて心地良い読み心地だった。 話も細部まで考えられていて良かった。単純な動機じゃ無いところがピーター•スワンソンらしい。 本当にミステリーが好きな作家さんだなあ、と思わせられるところが沢山あ...
面白かった。ピーター•スワンソンは私には合う作家なので、読み始めから終わりまでずっと読んでて心地良い読み心地だった。 話も細部まで考えられていて良かった。単純な動機じゃ無いところがピーター•スワンソンらしい。 本当にミステリーが好きな作家さんだなあ、と思わせられるところが沢山あり、そこもやっぱり好き。本が好きで沢山読んできたんだなあ、と思わされる描写が随所にある。 何故か今までのピーター•スワンソン作品に比べて穏やかで、平和な終わり方に感じた。最終的な結果は全然穏やかじゃないし、むしろ酷いのに、穏やかな事件に感じる不思議。 次回作も楽しみ。
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アメリカ各地の9人に自分の名を含む9つの名前だけが 記されたリストが郵送された。差出人も意図も不明。 だがその後、リストにあったホテル経営者の老人フランク・ホプキンズが溺死。 その翌日、ランニング中のマシュー・ボウモントが射殺される。 FBI捜査官のジェシカはリストの人々の特定を...
アメリカ各地の9人に自分の名を含む9つの名前だけが 記されたリストが郵送された。差出人も意図も不明。 だがその後、リストにあったホテル経営者の老人フランク・ホプキンズが溺死。 その翌日、ランニング中のマシュー・ボウモントが射殺される。 FBI捜査官のジェシカはリストの人々の特定を進めていた。 自分も死んだ二人と同じリストを受け取っていたのだ。次は誰が殺されるのか? といったあらすじ。 まさに『そして誰もいなくなった』の様な展開。 各章の最後で9人のうちの誰かが殺されるという展開で進んでいくので 毎章ごとに、あぁこの人が殺されてしまったのかという驚きがある。 そう、それなりにミステリーの楽しさはあったのだが、 いかんせん、犯人とその動機には納得しづらいものがあった。 ピーター・スワンソン作品と言ったらといった具合に 今回も仕掛けとしてはバッチリな叙述トリックがあったはあったのだが。 うーん、物語という意味では消化不良かもしれない。
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※このレビューにはネタバレを含みます
有名な『そして誰もいなくなった』を、オマージュというか意識した作品。 どうしてミステリ好きは『そして誰もいなくなった』につい心惹かれてしまうのか… ある日9人の元に送られてくる9人の名前のみが綴られたリスト。 そしてひとり、またひとりと殺害されるリストの人物。 孤島でもクローズドサークルでもないのに『そして誰もいなくなった』を感じられるストーリーはわくわくした。 『ABC殺人事件』にも触れていると注意書きがあったので、彼らの共通点は?犯人は?と作中のヒントを探したけど結論べつになかった笑 トリックとかも特段なにがあるわけでもなくて、別につまらなくはなかったんだけど、 ミステリー…なのか?という感じの… ちょっと期待外れな一作だった。
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なぜ、このミス2位になったのか謎。 翻訳の問題なのか、日本の作品ばかり読んでいるせいなのか、、セリフが噛み合ってないように感じてしまい、全然心に入ってこず。勝手にストーリーだけ進んでいくように感じてしまい、感情移入も出来ず。 私には合わない作品だった。
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ある日届いた9人の名前のリスト。その中には自分の名前もある。そしてその中の一人が殺され・・ そしてまた・・ ああ、筆運びも軽やかにずんずん物語にひきこまれます。 リスト、とくればクリスティの「そして誰もいなくなった」を思わすにはいられれません。途中「ABC殺人事件」とも似てるね...
ある日届いた9人の名前のリスト。その中には自分の名前もある。そしてその中の一人が殺され・・ そしてまた・・ ああ、筆運びも軽やかにずんずん物語にひきこまれます。 リスト、とくればクリスティの「そして誰もいなくなった」を思わすにはいられれません。途中「ABC殺人事件」とも似てるね、との会話もあり、すると方向が分かれるか?などと想像しますが、終盤ちかくになり、その昔のある「死」が提起されます。それは、なんとも言えない悲しみに満ちています。 基本的には「そして誰もいなくなった」を踏襲する物語ですが、こちらは誰も孤島に閉じ込められたりはしません。しかし標的は確実に執行される。そして原因の事件と、リストの意味が最後に明かされ、・・ なるほどとは思いますが、今回殺される人たちは、「そして誰もいなくなった」とは少しずれた位置づけなので、ちょっと理不尽に感じました。 邦題の「9人はなぜ殺される」は、まさしくリストの何故?を表して、さあミステリを読むぞという気にさせる。原題は「NINE LIVES」九つの人生、と訳してもいいのかな? 殺人の原因を考えると、邦題の「9人はなぜ殺される」のほうがしっくりくる感じ。 アマゾンの書籍ページに行くと、リストの9人の住む州が大きな地図でありました。う~ん、これを先に見るんだった。 今回も登場人物が好む作家やミュージシャンやTV番組がちりばめられています。 知っているのでは、 TV「NCISネイビー犯罪捜査班」、ジョニ・ミッチェル、ディラン、レナード・コーエン、警察官サムはクリスティの愛読者、「ラ・ラ・ランド」、「リオ・ブラボー」、落ちぶれた男の部屋にはニッケルバックのポスター、 知らないのでは、ミリュエル・スパーク「死を恐れるな」、ウェルドン・キース(作家)の「僕の娘のために」という詩、マクドナルド「琥珀色の死」・・これらはあとで読んでみたい。 また解説には、本書を書くにあたり、ローレンス・ブロックの「死者の長い列」に影響を受けたとありました。 2022発表 2025.6.27初版 図書館
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タイトルと評価に惹かれて読み始めたけど、スッキリも納得も出来なかった。 途中で飽きてきて、最後は流すように読んだけど、そういう事だったのね。 きっと翻訳本だから面白さが半減したのかなと。 意味のわからない訳や、独特の言い回し、突然変わる場面、何度も前に戻って読み返して… 映像にす...
タイトルと評価に惹かれて読み始めたけど、スッキリも納得も出来なかった。 途中で飽きてきて、最後は流すように読んだけど、そういう事だったのね。 きっと翻訳本だから面白さが半減したのかなと。 意味のわからない訳や、独特の言い回し、突然変わる場面、何度も前に戻って読み返して… 映像にすると良い作品なのかも。
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https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00060908
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9人の名前が載ったリスト 一見関係のなさそうな9人が、なぜ突然リストに名を連ねたのか… 9人それぞれの視点から物語は進んでいきます。 物語ではアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」などの古典ミステリが出てきます。私はこれまで読んだことはありませんでしたが、この本をきっか...
9人の名前が載ったリスト 一見関係のなさそうな9人が、なぜ突然リストに名を連ねたのか… 9人それぞれの視点から物語は進んでいきます。 物語ではアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」などの古典ミステリが出てきます。私はこれまで読んだことはありませんでしたが、この本をきっかけに読んでみたいです。 ただ9人の視点が頻繁に変わっていくので、登場人物を把握するのが大変でした。冒頭に登場人物の名前とその関係性が書かれていたので、それを見ながら読めばより分かりやすいと思います。 ぜひ読んでみてください
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毎回ドキドキさせられ、一気に読むことになるスワンソンの作品。今回も楽しませてもらいました。 今作は最後に救いがあることが良かった。ミステリーには恐怖や薄気味悪さを求めて読む面はあるのだが、”読後感の良いミステリー”が好きです。
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アメリカ各地の男女9名に自分のも含め9名の氏名のリストが送られてきて、その中の1名が殺される。リストの中にFBI 捜査官がいたことから比較的早くリストの人物達に護衛がつくが殺人は止まらず…。 本編前に「そして誰もいなくなった」の真相に触れているという注意書きがあるとおりゴリゴリの...
アメリカ各地の男女9名に自分のも含め9名の氏名のリストが送られてきて、その中の1名が殺される。リストの中にFBI 捜査官がいたことから比較的早くリストの人物達に護衛がつくが殺人は止まらず…。 本編前に「そして誰もいなくなった」の真相に触れているという注意書きがあるとおりゴリゴリのミステリー。アガサクリスティは基礎教養なのね。イギリスでも日本でもなく現代のアメリカで、こういうクラシカルなミステリ作品が書かれて読まれているんだと嬉しくなっちゃう。 9人中3名が既婚者となんらかの不適切な関係にあって、何かの伏線では!?と真相にカスリもしない推理(とも言えない連想)をしてしまった…。だって多くないですか?
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