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七月の鋭利な破片 の商品レビュー

3.8

29件のお客様レビュー

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2025/11/20

樫木さんの作品は、文体が好みなのか、理由は分からないけど、読みやすくて、結構飽きずに最後まで読めて、こちらもすぐ読み終えました。 なんか色々嫌な人たちが出てきて、でもリアルだったなぁ 特に読んだ後、何か感じたとか、変わったとか、印象に残った、とかはなかったけど、ちゃんと楽しい...

樫木さんの作品は、文体が好みなのか、理由は分からないけど、読みやすくて、結構飽きずに最後まで読めて、こちらもすぐ読み終えました。 なんか色々嫌な人たちが出てきて、でもリアルだったなぁ 特に読んだ後、何か感じたとか、変わったとか、印象に残った、とかはなかったけど、ちゃんと楽しい読書時間を過ごせたので、ありがとう!笑

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2025/11/16

2025/11/16 小学校の林間学校に男が乱入し、複数児童が刺され1人の男児が攫われた。 一気読み。 最初の2ページで、櫛木さんぽい作品だ!と思ったけど、今までのイメージと違った。 櫛木さんはただただ胸糞なイメージだったんだけど、社会問題も含んでいた。未来への明るさもあった。...

2025/11/16 小学校の林間学校に男が乱入し、複数児童が刺され1人の男児が攫われた。 一気読み。 最初の2ページで、櫛木さんぽい作品だ!と思ったけど、今までのイメージと違った。 櫛木さんはただただ胸糞なイメージだったんだけど、社会問題も含んでいた。未来への明るさもあった。 子どもへ性的な接触する奴は全員捕まって欲しい。

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2025/11/11

いやいやいや、なかなかに、なかなかでしたなー。 前半は小5の林間学校の時に遭遇した凄惨な事件‥‥クラスメイトが変質者と呼ばれていた男に拉致され殺害され、犯人も自殺‥‥それから14年たった今でもその忌まわしい記憶から逃れられない元同級生の4人の苦しい心の内が綴られている。 子ども達...

いやいやいや、なかなかに、なかなかでしたなー。 前半は小5の林間学校の時に遭遇した凄惨な事件‥‥クラスメイトが変質者と呼ばれていた男に拉致され殺害され、犯人も自殺‥‥それから14年たった今でもその忌まわしい記憶から逃れられない元同級生の4人の苦しい心の内が綴られている。 子ども達はいかに大人(家族、教師)に支配されているか、大人の責任は思った以上に大きいものなのだな、と痛感させられる。 しかし、事件の真相たるや! 大人は酷すぎるって話です。想像以上に酷すぎる! 酷すぎて気持ちが一気に冷める自分がいました。 けれど、そんな大人達を見て育った主人公は教師になっていて、自分はきちんとした大人になろうと決心している。子どもは庇護されるべき存在なんだと子ども達に教えようとしている。 それが救いでした。そのおかげで読後感は良いものに。

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2025/11/05

周りの大人からの非道が、これで断ち切れればいいな 子供の頃の不幸は誰かと比較できるものではないし、 その不幸をどういう形で自分に取り込んで、 どういう風にしていけるのかも、それぞれ やるせなさはあるが、少し希望のあるラストだった

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2025/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いろいろ複雑に絡まっていて、でも子供の目からは見えなくて…大人になってから分かることもある。 六田先生はまだ若い先生だったんだから、学年主任とか誰か注意できなかったのかな?? 凪さんへの態度はクレームきてもおかしくない。 周りの大人がなんとかしてあげて欲しかった。 泰介はモラハラ鬼畜だな。 岩割刑事みたいな人いてよかったね。

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2025/10/24

ヤングケアラーや、精神的虐待をする大人たちに振り回される子どもたち。凪が実の父親から母親に似ていることを罵られ、友達の若葉にまで手を出されていて、可哀想どころか、こんな父親死んでしまえば良いのにと思った。凪の父親の浮気で乃江瑠といとこ同士であり、担任の六田先生とも浮気をしており、...

ヤングケアラーや、精神的虐待をする大人たちに振り回される子どもたち。凪が実の父親から母親に似ていることを罵られ、友達の若葉にまで手を出されていて、可哀想どころか、こんな父親死んでしまえば良いのにと思った。凪の父親の浮気で乃江瑠といとこ同士であり、担任の六田先生とも浮気をしており、人間関係がめちゃくちゃ。後半になるにつれ頭がこんがらがってくる。短くまとめると凪の父親が根っからの犯罪者で周りの人を洗脳しながら事件を起こしたということ。乃江瑠のような子どもは私が小学生の時にもいたが、「そういう子」ということで、仲間はずれにしてはいけませんといった声で、何となく皆嫌だけれど仲良くしていた雰囲気だった。現代の生きづらさを抱える子はクラスに馴染めなかったら通信制に行くこともできるが、当時は通信制が主流ではなかったため、親も子どもも居場所が感じられなかったのではないだろうか。六田が本当に無理すぎる。あんなヒステリックで、すぐに生徒のせいにする担任。あんな先生が担任だったら、私も学校に行きたく無くなるだろう。凪の、「思ったより世間が全然やさしい」という言葉。周囲から、犯罪者の娘と罵られるのではなく、あなたは悪くないという周りの人の優しさがあるところが唯一の救い。殺したいほど憎いという感情は抱いたことは無いが、学校にいると、あの子目障り、いなくなって欲しい…と感じたことは生きていれば誰にでもあるのではないだろうか。小学生の時に感じたモヤモヤを上手く表現していて、私も楳平第一小学校の1人となって物語に参加できた感じ。

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2025/10/21

大好きな櫛木理宇さん作品。 14年前の林間学校で起きた同級生の殺傷事件。 小学生時代の事件発生までの話と現在の話が交互に綴られていて、残酷描写は薄めだけど、終始不穏さに胸がザワザワしながら読んだ。 後半からはストーリーの疾走感が凄くて、夜更かしして読み切ってしまった。 途中で...

大好きな櫛木理宇さん作品。 14年前の林間学校で起きた同級生の殺傷事件。 小学生時代の事件発生までの話と現在の話が交互に綴られていて、残酷描写は薄めだけど、終始不穏さに胸がザワザワしながら読んだ。 後半からはストーリーの疾走感が凄くて、夜更かしして読み切ってしまった。 途中で自分が予想した展開とは全く外れていて、思っていたよりかなりマイルドだった…。 そしてエピローグで号泣。 櫛木理宇さんは、残酷描写がかなり有名だけど、それが好きな人というわけではない。 どの作品でも不遇な子どものことを憂えていて、その描写が私のことも救ってくれる。 だから私は櫛木理宇さんが好きなんだなとあらためて思った。

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2025/10/15

主人公たち四人を除いて、ろくな大人が出てこない。小児性愛、毒親、モラハラ、DV、不倫、自己愛性パーソナリティ障害…、子どもを守るべき大人が皆壊れていて、子どもにいらぬ負い目を長い間負わせているという話に胸糞悪くなる。 ある意味櫛木理宇の作品らしくはあるんだけど、これの前に読んだ「...

主人公たち四人を除いて、ろくな大人が出てこない。小児性愛、毒親、モラハラ、DV、不倫、自己愛性パーソナリティ障害…、子どもを守るべき大人が皆壊れていて、子どもにいらぬ負い目を長い間負わせているという話に胸糞悪くなる。 ある意味櫛木理宇の作品らしくはあるんだけど、これの前に読んだ「悲鳴」が良かっただけに、この作品はイマイチかな〜。 ミステリとしても最後にバタバタと辻褄を合わせたような感じがちょっと…。 −−−おれたちは、子どもだった。本来なら庇護されるべき対象だった。あの頃のおれたちに、『きみは守られて当然の存在だ』と言ってくれる大人は、誰一人いなかった。それをおかしいとすら思っていなかった。 これは本当に今の問題だと思う。幼い大人が多いし、余裕もなく、自己愛が強すぎる。子供は大人の顔色をうかがい、早くから子供じゃいられなくなる。なんか可哀想だな。

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2025/10/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2025/07/14予約9 小学5年生の林間学校で同じ班だった青哉、武丸、凪、若葉が14年後集まる。班にいた嫌われ者の乃江瑠が変質者スドウに殺された事件にキリをつけたい、その直後、集まったうちのひとり若葉が殺される。担任の六田、青哉の父、凪の父、若葉の祖母など大人がひどすぎる。でも子どもは身近な大人以外知らないから当たり前だと思ってしまう。目に見えることが本当のことだと思いこむこと、それも子どもならではかな。 大人になり真実に気づいた時、どれほど衝撃を受けただろう。その上で教職に就いた青哉はいい先生になるだろう。

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2025/09/29

市立中学で英語を教える青哉は、久しぶりに小学校の同級生と集まった。武丸、凪、若葉、そして青哉の4人は、14年前の林間学校で起きた壮絶な事件を振り返る。4人と同じ班だった乃江瑠が、近所の危険人物・須藤に殺害されたあの日のことをーー それぞれが、わだかまる思いを抱えつつ、また会うこと...

市立中学で英語を教える青哉は、久しぶりに小学校の同級生と集まった。武丸、凪、若葉、そして青哉の4人は、14年前の林間学校で起きた壮絶な事件を振り返る。4人と同じ班だった乃江瑠が、近所の危険人物・須藤に殺害されたあの日のことをーー それぞれが、わだかまる思いを抱えつつ、また会うことを約束した数日後、若葉が絞殺体で発見された。過去の事件と繋がりがあるのか? 悪夢が再び動き出す! いや〜読むの止まらなかった〜 つい夜更かししてしまいました(p_-) 現在と14年前が交互に語られて進むから ジリジリと真相がわかって行くんですね。 それがどうにも不安を誘うというか上手いんです笑 事件の根幹は身勝手で歪んだ大人達 大人の犠牲になった子供達が辛い物語です。 そんな大人がたくさん出てきて胸糞悪しです! この主人公の誠実さ、潔さが物語を通して唯一の光だったと思います。゚(゚´Д`゚)゚。

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