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本のなかの少女たち の商品レビュー

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2025/09/19

 『赤毛のアン』のつぎに読むのは、まったく適切としか言ひやうがなかった。  プロローグで著者・津島佑子の少女性にたいする疑念が語られる。それは、幼く父親・太宰治を失って、母親・津島美知子から育てられ、少女を小学生までまっとうすることのなかった記録だ。  そこで、中高生ころ読んでゐ...

 『赤毛のアン』のつぎに読むのは、まったく適切としか言ひやうがなかった。  プロローグで著者・津島佑子の少女性にたいする疑念が語られる。それは、幼く父親・太宰治を失って、母親・津島美知子から育てられ、少女を小学生までまっとうすることのなかった記録だ。  そこで、中高生ころ読んでゐた『赤毛のアン』は空想小説でしかなかった。と著者ははっきり書いてゐる。

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2025/06/18

『源氏物語』の紫の上、ローマ神話のディアナ女神、『ロミオとジュリエット』のジュリエット、ゲーテ『ファウスト』のグレートヘンといった文学・物語の中の「少女」たちに焦点を当てた読書エッセイ。取り上げられている作品だけでなく、同著者の別作品、類似テーマの別の作品、歴史的背景などを含めた...

『源氏物語』の紫の上、ローマ神話のディアナ女神、『ロミオとジュリエット』のジュリエット、ゲーテ『ファウスト』のグレートヘンといった文学・物語の中の「少女」たちに焦点を当てた読書エッセイ。取り上げられている作品だけでなく、同著者の別作品、類似テーマの別の作品、歴史的背景などを含めた多角的な読み方をしている。

Posted byブクログ