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まいまいつぶろ の商品レビュー

4.2

13件のお客様レビュー

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2025/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

誰にも言葉を聞き取ってもらえない主人と、唯一その言葉を聞き取れる従者 この作中世界を読者も体験できるようなつくりになっていて、とても面白かった 最後の最後まで、忠光の潔白が証明されたかと思いきや、また新たな疑いを持つ人物の視点が挟まるのが上手だなと思う 加えて一度も忠光視点では語られないため、周囲の目線を通じてしか彼の人間性は読めない まさに「御口になっても御目や御耳にはならない」忠光の徹底ぶりを体感しているようで面白かった だからこそ、最後に家重の視点で、セリフが分かる状態で2人の会話が聞けた時、感動したし心から嬉しくなった

Posted byブクログ

2025/07/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「口がまわらず、誰にも言葉が届かない。歩いた後には尿を引きずった跡が残るため、まいまいつぶろと呼ばれ、蔑まれた第九代将軍・徳川家重(幼名 長福丸)。常に側に控えるのは、ただ一人、彼の言葉を解する何の後ろ盾もない小姓・兵庫だった。」 大岡越前の遠縁である兵庫(忠光)は小姓として登用される際に越前から「長福丸様のお口になれ、決して目や耳になってはならぬ」と言われ、その言葉通りのお役目を果たします。ただ一回の例外を除いて。 そんな中、家重を廃嫡とし次男に将軍職を継がせることを画策する老中が現れたり、京から家重に嫁入りした姫が徐々に家重を慕うようになるさまなど、家重が将軍職を継ぐまでには様々な経緯があったことが語られます。 享保の改革を目指す吉宗が、自らの代で成し遂げることが難しい改革の成果を家重に託そうとするまでの苦悩も読みどころの一つです。 将軍のお口となり、家重の真意を私心を入れずに伝え続けた忠光の名前の通り”忠”の一生に感じ入ると共に、不自由な体に宿る聡明な家重を描くことによって、障害者に光を当てる物語でもあります。 最期に一度だけ忠光と隠密の会話する場面で、竹蔵は泣けてきてしまいました。 短い人生をなんのために生きるのか?そんなことを考えさせてくれる一冊でした。 竹蔵

Posted byブクログ

2025/07/10

いやぁ、面白かった 最高です 是非読んでみてください (難しい漢字がたくさん出てきます。スマホを隣に置いて辞書を引きながら読むことをお勧めします)

Posted byブクログ