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スノードームの捨てかた の商品レビュー

3.6

83件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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2025/11/26

誰もが感じたことがあるけれど、感じたことを忘れてしまうような気持ちのたからばこ。 「スノードームの捨て方」 天秤に例えるところが好き。子供心を忘れずに集まれる友達っていいな。 「鰐のポーズ」 言いたいことと言えないこと。本音と建前、世間体。

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2025/11/22

なんだか分かるようで分からない物語。 周りに流されない、自分を持った主人公たちって感じで、主人公たちの心の声がどばっと流れてくる

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2025/11/18

全体的に読みやすくて、詩的で素敵な会話が多い短編集だった。 「スノードームの捨て方」の中で既婚の登場人物が 私も独身の人生を手放している というふうなことを言っていたのに引っかかりがあった。 「結婚=正解の人生」とは思っておらず、結婚はいろいろな選択肢の中で選んだものだとこの...

全体的に読みやすくて、詩的で素敵な会話が多い短編集だった。 「スノードームの捨て方」の中で既婚の登場人物が 私も独身の人生を手放している というふうなことを言っていたのに引っかかりがあった。 「結婚=正解の人生」とは思っておらず、結婚はいろいろな選択肢の中で選んだものだとこの登場人物が話していたけど、「手放す」という表現の中に、ずっと独身でいるわけにもいかず、仕方なく結婚したみたいな諦めの感情がみえたことに違和感があったのだと思う。

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2025/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

くどうさんの短編集。正直、響いたのは本のタイトルにもなっている「スノードームの捨てかた」のみ。 他の話は終わり方がスッキリしなくて消化不良な感じ。途中のくどうさんらしさが見える比喩や、どうなるんだろうとワクワクする展開は面白かったけど、表題の作品以外に印象に残る話はなかった。 結婚して子どもがいると持ってる人、かぁ。確かにそう思われるのかもしれない。でも結婚している人は、ちゃんと独身の人生を手放している。どんな人生でもそれが私にとって正解だと信じて生きて行きたいし、他の人に対してもそう思える人でありたい。

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2025/11/10

ひとつひとつの話が全く別の顔なのに、作品としての一体感が凄い。上手く言語化できないのが惜しいです。 個人的に刺さったのは「背」「湯気」でした。 「好きだからこそ」の感情がすれ違う時、人は自分に立ち返り、相手を見つめようし、それでも見つめ切れずに破綻してしまう関係がある……そうい...

ひとつひとつの話が全く別の顔なのに、作品としての一体感が凄い。上手く言語化できないのが惜しいです。 個人的に刺さったのは「背」「湯気」でした。 「好きだからこそ」の感情がすれ違う時、人は自分に立ち返り、相手を見つめようし、それでも見つめ切れずに破綻してしまう関係がある……そういうことを描いているのでしょうか? 本当にうまく言えないのですが、あくまでも私にはそんな感じがしました。 表題作「スノードームの捨てかた」はなんとなく「東京タラレバ娘」をイメージしながら読みました。何かあると三人で集合!して打ち明けあう関係。そういうのがなかった自分には少し羨ましかったです。 「川はおぼえている」は何故か男性が阿部サダヲさんでイメージされてしまい、最後までずっと阿部サダが脳内で語っていました(笑) 「背」は「存在」について問いかけるような作品で、気配を消すのが仕事の「美術館監視員」と、アプローチしてくる男性の対比が良いコントラストだなぁと思いました。 「湯気」が私は一番好きな作品で、「いや、あるやん!めちゃくちゃ!」と心の中でツッコミを入れてしまいました。二人がこの後どうなったのか気になりますね。 この本ではじめて知った作家さん(お名前は知ってました)でしたが、もっと読んでみたいと感じました。

Posted byブクログ

2025/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どれもエモ深かった✨ 【川はおぼえている】 夜の川はときどき鱗のように光る。二度と同じ水は流れないはずなのに、川を見て何か を思い出すとき、わたしたちは川の何を見ているのだろう。←ささった! 【背】 美術館の監視係は、防犯カメラの監視係に見られていた。そんなきっかけで始まる恋なのかと思いきや、やがて「見られる」ことのストレスやまとわりつくものについての話に。着地点が分からずおもしろかったし小川洋子みを感じた。(背筋をのばしている描写の意味はなんなのだろうか、本人の生きている実感のためか、もしくは今でも見られる恐怖が意識が残っているのか)

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2025/10/29

はぁ~♡ 一言言わせてください!! くどうれいんさんの作品って文章が素敵なことはもちろんですが、装丁とタイトルの付けかた 秀逸すぎません!? 惹きつけられる要素満載で、優秀かつ くどうれいんさんの思いをかたちにできる方々が傍にいるんだと… 作品を愛でるひとりとしては、嬉しくな...

はぁ~♡ 一言言わせてください!! くどうれいんさんの作品って文章が素敵なことはもちろんですが、装丁とタイトルの付けかた 秀逸すぎません!? 惹きつけられる要素満載で、優秀かつ くどうれいんさんの思いをかたちにできる方々が傍にいるんだと… 作品を愛でるひとりとしては、嬉しくなります 作品タイトルにもなっている 『スノードームの捨てかた』 とくに、好き♡

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2025/10/27

やっぱりくどうれいんさんが好きだなぁと思うのは エッセイも詩も小説も、どれもが特別な日だけが大切じゃなくて毎日の中に特別を見つけ出すのが上手でそれが心地良い 今回は小説なのでいつも読んでるエッセイではなくフィクションが効いていて春のうたたねの時に見る夢のようなどことなく現実と夢の...

やっぱりくどうれいんさんが好きだなぁと思うのは エッセイも詩も小説も、どれもが特別な日だけが大切じゃなくて毎日の中に特別を見つけ出すのが上手でそれが心地良い 今回は小説なのでいつも読んでるエッセイではなくフィクションが効いていて春のうたたねの時に見る夢のようなどことなく現実と夢の境目がすこしぼんやりした不思議な感覚。 1話目の三人の幼馴染の女の子達が大人になってもよく集まっている。あの頃のまま子どもで同じ制服をきて同じ教室にいたわけではなく大人になって皆あらゆる人生を送っている。社会人として独身でいる主人公のエミ、結婚をしてママのサラサ、婚活をがんばって破談になったレイカ。 私達も大人になれば友だちでも人生はみんなそれぞれでこの三人のうちの誰かに自分が当てはまる。 破談になった事で緊急集会で話される内容には、それぞれの焦りも思いもどれもわかるけど 独身の人が結婚した人を「いいなぁ」というのと 結婚した人が独身の人を「いいなぁ」は言ってはいけない そもそも結婚の報告した時、周りはみんな「正解へようこそ!!!」とでもいうように喜ばれた。それは何か違和感があった中で主人公だけは報告したら「ほー」と言ったのが救われたと語り 主人公はその反応については 結婚した自分と独身の自分を天秤で測ったとしても 釣り合っている状態。どっちの自分も同じだけ楽しくて幸せだとおもっているからわざわざ結婚をしたい!と思えないと言いきったのが今の時代とそれに私にも重なっている考え方でこの本を読んで本当によかったなと思った。 だからといって独身が随分と楽しいとは思ってなくて 結婚した人生の方が大事そうに重たくなっているけど わたしはどちらにしても天秤は結婚も独身もずっと釣り合っているからと言える人生であればそれでいい。 まさにそうじゃないのかなと現代のすべての女性がそうであれればいいと思った。 その他の話のヨガ仲間の話も不倫をしててバチが当たるんじゃないかと思ってる人生で、それを知ってても不倫をして自信があるように見えるヨガ仲間のヨウコはゆっくり美しく歩いて美しかった、美しかったけどくだらないと思う話。 美術館の学芸員の話もしんしょうが変な話も どことなく私の現実とすこし1歩だけつま先を変えて進んだ人生のふとした瞬間の立ち止まってぼんやり思ってた事とかをうまくその一瞬を拾い上げてフォーカスしたような感覚になる。答えがみつかるわけでも解決するわけでもない話だけど人生は答えはハッキリしているものではない。人生の中の自分の天秤が、自分の幸せが、比べてどちらか重いなら無理に合わせる事ないこれからを確かに歩んで行きたい。

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2025/10/05

なんてことない、けれども何よりも現実で人間らしい短篇集。『湯気』がなんとも言えない嫌さと、愛情とを感じてすごく好きだった。

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2025/10/01

美意識をフィルターにして現実をファンタジーにすり替えるような眼差しに違和感をおぼえた。とても今的な感覚なのかもしれないけど、現実はそんなに生易しくないから。

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