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移動と階級 の商品レビュー

3.2

43件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

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  3. 3つ

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2025/10/28

オーディブルにて。 「移動」に格差があるなんて思ってもみなかったので、面白い切り口だった。移動することは個人の意思の問題だけだと思っていたが、深掘りされることによって新しい目線を得られた。移動手段にも格差があること、持病や都合によって移動を制限される人がいること、グローバルエリー...

オーディブルにて。 「移動」に格差があるなんて思ってもみなかったので、面白い切り口だった。移動することは個人の意思の問題だけだと思っていたが、深掘りされることによって新しい目線を得られた。移動手段にも格差があること、持病や都合によって移動を制限される人がいること、グローバルエリートと呼ばれるような長距離移動者との経済格差など…。男女間にも格差があり、女性の方が移動決定権がない等という話も、女性である私には気になるポイントだった。

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2025/10/20

https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00060972

Posted byブクログ

2025/10/18

〈概要〉 移動から見えてくる、分断、格差、不平等を説明した本。 〈移動格差〉 人々の移動をめぐる機会や結果の不平等と格差。 また、それが原因で生じる、様々な社会的排除と階層化のこと。 〈移動の機会と経験の差〉 移動できる人と移動できない人、移動しやすい人と移動しにくい人の間で...

〈概要〉 移動から見えてくる、分断、格差、不平等を説明した本。 〈移動格差〉 人々の移動をめぐる機会や結果の不平等と格差。 また、それが原因で生じる、様々な社会的排除と階層化のこと。 〈移動の機会と経験の差〉 移動できる人と移動できない人、移動しやすい人と移動しにくい人の間で、移動の機会や量、経験の差が存在する。 〈データ分析結果〉 約半数弱は自分を、自由に移動できない人間だと思っている。 3人に1人は、他人の移動に、うらやましいと思う。 その一方で、移動経験が顕著に高い、モビリティ・グローバル・エリートがいる。 〈移動と自己責任〉 「移動力を発揮して成功」は、移動強者に限定的な特権的な思想。移動の成功も失敗も、自己責任ではない。そもそも、介護や障害、金銭的に余裕がないなどで、移動ができない人もいる。 〈まとめ〉 「いつでもどこにでも、移動できることが当たり前」と思ってきた人は、それがある種の恵まれた地位や権利であることを認識すべきである。 〈私見〉 結論として、かなり刺激を受けた本。 移動ができるのは当たり前。それをするかしないかは、仕事での強制力の働く転勤等を除けば、個人の自由と考えてきた。 本書は、移動をしたくても金銭的、家庭的な事情などで、できない人がいることを、データ分析結果で示した。 昨今の、「移動をすれば成功への近道」というような思想からすると、不平等な環境にあることを示唆している。 移動することもしないことも、自己責任。わかりやすいがために支持されていると思われるが、この考えに対して、一石を投じた本。

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2025/10/14

この手の話が意外とないのだろうなと思う。いろんな最近の話題本をうまく引用して書いた印象がある。驚きの切り口があるわけではないが、 移動すべきかを自ら決められるか? 移動に難しさを感じてないから などを保たれる権利の重要性について、さまざまな角度から書いてくれていて、まさに入門...

この手の話が意外とないのだろうなと思う。いろんな最近の話題本をうまく引用して書いた印象がある。驚きの切り口があるわけではないが、 移動すべきかを自ら決められるか? 移動に難しさを感じてないから などを保たれる権利の重要性について、さまざまな角度から書いてくれていて、まさに入門書。おすすめ図書が巻末にあることと、各章のまとめがあることはありがたい。

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2025/10/14

移動(モビリティ)の概説。 簡潔に要領よく、しかし広範かつ的確に、新しい概念について解説されている。 新書らしい入門書で好感を覚えた。

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2025/10/09

移動出来る人と出来ない人。どちらが幸せかは、わからない。幸せは、人それぞれ。何が楽しいかは、個人のもの。世界を見たから、幸せか。わからない。

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2025/10/08

興味深いテーマ。 書かれている内容は、まぁそうだよね、と意外感はないけれど、こうして考える材料まとめて提示してくれているのは、ありがたい。

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2025/10/07

何かで紹介されていた。 移動と階級(格差)は存在するのか?という内容 大学の講師が書いているので、論文のような固い文章だった。 旅行に行ける人が恵まれている、とはそんなに思っていなかったから、行きたいところに行けるのは当たり前ではないのだなと思った。

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2025/10/05

移動という普段何気なく行なっているものにも格差という概念が存在することを認識した。割と都心エリアに住んで新幹線や飛行機にも割と気軽に乗れる現況は恵まれているなと感じた。

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2025/10/02

年収の高いひとのほうがたくさん移動している、といったことは直感的にわかることではある。データの裏付けは必要なので本書内にも収録されているが、一般的な読者にとっては「そりゃそうだろう」と思うかもしれない。 新書であり移動に関する入門書でもあるため、ひとつの事柄を深掘りする前にテー...

年収の高いひとのほうがたくさん移動している、といったことは直感的にわかることではある。データの裏付けは必要なので本書内にも収録されているが、一般的な読者にとっては「そりゃそうだろう」と思うかもしれない。 新書であり移動に関する入門書でもあるため、ひとつの事柄を深掘りする前にテーマが移り変わっていく。 本書における階級というのは、大きく分けてふたつある。ひとつは資本(主に年収)、ふたつめは性別や障害といった生まれついての条件。大雑把にいえばひとつめが後天的な、ふたつめが先天的な条件である。 あまり知らない分野なのでおもしろい話もあるにはある。テーマとはあまり関係ないが、自動車事故におけるジェンダー差の話などはすこしおもしろかった。(女性のドライバーの方が怪我が重くなるのは、衝突事故の実験をする際のダミー人形が男性サイズに作られているからといった話)

Posted byブクログ