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どうせ世界は終わるけど の商品レビュー

4

149件のお客様レビュー

  1. 5つ

    41

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    38

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2025/07/04

短編集であるが、微妙につながりがある。 近い将来に惑星が地球に激突し、人類が滅亡すると予測される時代にどう生きるべきか。 これは、突き詰めれば地球の滅亡に関係なく、自分が自分らしく生きるためにはどうすべきかということになる。 余韻の残るいい小説だった。

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2025/07/06

先先々月あたりに読んだ凪良ゆうさんの『滅びの前のシャングリラ』に続いて、またしても隕石衝突系。シャングリラは1年後の滅亡。凄く唐突。で、本作は100年後と非常にゆったり。てか、みんな死んでる可能性高いっていう世界線でのお話。 最終章を読み終えて、滅亡までの時間軸の捉え方がひっくり...

先先々月あたりに読んだ凪良ゆうさんの『滅びの前のシャングリラ』に続いて、またしても隕石衝突系。シャングリラは1年後の滅亡。凄く唐突。で、本作は100年後と非常にゆったり。てか、みんな死んでる可能性高いっていう世界線でのお話。 最終章を読み終えて、滅亡までの時間軸の捉え方がひっくり返った感じがしてちょっとうるっときてしまいました。ストーリーの構成も、作品全体の流れも私好みでした。ちょっと甘いかも知れませんが⭐︎4です。 ここから先はネタバレになるかもなので、まだ読んでいない方がいらしたらお気をつけください。この作品の良さが失われる可能性があります笑 ↓ ↓ どうせ世界は終わる… これに続く言葉が『から』なのか、それとも『けど』なのかでこの先の生き方は全く違ったものになる。これは今の自分自身の人生に置き換えても言えること。存在意義とか、生きた証とか、終わりを迎える世界を前にして無意味に思ってしまうかも知れないけれど、誰にも生き方を制限される筋合いはない。 「好きなように生きちゃダメなの?」っていうこの一言に私は撃ち抜かれました。そう。みんな自由に生きればいいんだよ!

Posted byブクログ

2025/06/30

100年後に隕石で地球が滅びるとしたら あなたはどう生きますか? 『どうせ世界は終わるけど/結城真一郎』 そんな世界を生きる人々の短編集 「どう生きる?」の答えが最後に見つかりました あなたならどう生きますか?

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2025/06/29

最初から最後まで読むと一冊の本として完成しますが、それぞれの話が独立していたので、オムニバス形式として読みやすかったです。 話の内容としては、100年後に地球を滅亡させるほどの大きさの隕石が降ってくるかもしれないという世界で、直接関わりがないかもしれない今を生きる人がどう生きる...

最初から最後まで読むと一冊の本として完成しますが、それぞれの話が独立していたので、オムニバス形式として読みやすかったです。 話の内容としては、100年後に地球を滅亡させるほどの大きさの隕石が降ってくるかもしれないという世界で、直接関わりがないかもしれない今を生きる人がどう生きるのか、「世界が終わる」ということが突然突きつけられると、人生はどう変わってしまうのかを深く考えさせられる作品でした。 読み終えると、普段見えるはずのものが見えていなかったこと、当たり前すぎて忘れてしまっていることを考えなおすきっかけになる作品だと感じました。

Posted byブクログ

2025/09/26

最近、この「世界が滅ぶときどうする?」というジャンルは流行りなんでしょうか。 伊坂幸太郎「終末のフール」、凪良ゆう「滅びの前のシャングリラ」、 住野よる「歪曲済アイラービュ」、荒木あかね「此の世の果ての殺人」など、 面白い作品が次々に生まれていますが、この作品も読みごたえがありま...

最近、この「世界が滅ぶときどうする?」というジャンルは流行りなんでしょうか。 伊坂幸太郎「終末のフール」、凪良ゆう「滅びの前のシャングリラ」、 住野よる「歪曲済アイラービュ」、荒木あかね「此の世の果ての殺人」など、 面白い作品が次々に生まれていますが、この作品も読みごたえがありました。 「どうせ世界は終わるから」と考えていた人たちが、 「どうせ世界は終わるけど」と前を向いていく物語。

Posted byブクログ

2025/06/28

ゆるくつながった連作短編小説。 章が進むごとに面白くなる。 個人的には第四話「オトナと子供の真ん中で」が好み。 100年後に世界が滅びるという設定が良い。 とても微妙な長さ。 日常の生活や考え方にどう影響するのだろうと想像してしまう。

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2025/06/26

書店で本書を見た時人は何を考えどんな行動をとるのかパニックが起こり事件が始まり動乱となる話しかな?と思いながら買い求めた。六つの短編集であったがそれぞれが緩やかに繋がっていた。そして最後には余韻を残して終わっていた。100年後小惑星のホープが地球に衝突する。人類滅亡するなら好きに...

書店で本書を見た時人は何を考えどんな行動をとるのかパニックが起こり事件が始まり動乱となる話しかな?と思いながら買い求めた。六つの短編集であったがそれぞれが緩やかに繋がっていた。そして最後には余韻を残して終わっていた。100年後小惑星のホープが地球に衝突する。人類滅亡するなら好きに生きればいい、それが分かってからの約30年の人の生き方はどうなるか、面白いテーマでの話しで興味深かった!

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2025/06/26

どうせ世界は終わるけど これホープが落ちてこなくても どうせ日本は終わるけど とかで考えてもいいのかもなー どうせ世界は終わるから自由に好きな事をしなさいって確かに変だよね。 終わらなくても自由に好きな事しなさい。 100年後って設定が良かった気がする。 にしても時間かけすぎ...

どうせ世界は終わるけど これホープが落ちてこなくても どうせ日本は終わるけど とかで考えてもいいのかもなー どうせ世界は終わるから自由に好きな事をしなさいって確かに変だよね。 終わらなくても自由に好きな事しなさい。 100年後って設定が良かった気がする。 にしても時間かけすぎた.一気に読んだ方がいい本です。 ま、どの本もそうだけど。

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2025/06/25

100年後に隕石衝突で人類は滅亡します。さあ!私ならどうする?ここに登場する人物たちのように葛藤したり諦めたり抗ったり…「どうせ」って言葉の捉え方がね。しんどい。どの章の物語でも考えさせられた。父親と娘の章で落涙。最後の章の少年の言葉になるほど。真理かも。

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2025/06/25

静かだなぁって思った。 迫りくる滅亡・激動の日々!みたいな感じで、極限の人間の心理状態を書くのかなと思ったけど、そんなことはなかった。けどむしろ、それがリアルなんだろうなと思った。確かにいざ滅亡するってなっても、どうせ先の事だろうし自分にはできることがないだろうなって、他人事に思...

静かだなぁって思った。 迫りくる滅亡・激動の日々!みたいな感じで、極限の人間の心理状態を書くのかなと思ったけど、そんなことはなかった。けどむしろ、それがリアルなんだろうなと思った。確かにいざ滅亡するってなっても、どうせ先の事だろうし自分にはできることがないだろうなって、他人事に思っちゃいそう。 ホープがきっかけでいくつかの小さな希望が生まれていく物語だと思った。 滅亡するからこそ、自由に生きる・最後にあらがってみる・もう少し努力する、ここまではまあそうなるだろうなといった感じ。 でも最後に、いやいや最初からそうしろよというメッセージを感じた。 どうせ終わるとなると人々の人生はもっと単純で、もっと幸せになるという書かれ方があったように感じる。 自分のエゴがむき出しになったり、特に理由はないけど自分がこうしたいからこうする!みたいな。 いや普通の人生でもそうしろよみたいな。どうせ人類は滅びるし、死ぬ。 条件はいつだって一緒。もっと単純に生きてもいいし、滅亡とか寿命っていう事実はそんなに悲観することじゃないでしょっていう風にも感じた。 もっと好きに生きようよ、今の人は少しおかしいよという言葉でまとめると稚拙になっちゃうけど、辺にドラマチックに書くのではなく、リアルで静かな日常の中でそれを少しずつ伝えてきたからこそ、説得力があったと感じる。

Posted byブクログ