日常的な延命 「死にたい」から考える の商品レビュー
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批評的な文章には珍しく、口語を交えながら論が進んでいくため、文章自体は読みやすい。が、比較的多くの誤字脱字や校閲不足が散見されるので、少し気が散ってしまうのが勿体無いと感じた。 また、帯に「まったく新しいタイプの『自己救済書』の誕生」と書かれているが、正直なところ目新しさはあまり...
批評的な文章には珍しく、口語を交えながら論が進んでいくため、文章自体は読みやすい。が、比較的多くの誤字脱字や校閲不足が散見されるので、少し気が散ってしまうのが勿体無いと感じた。 また、帯に「まったく新しいタイプの『自己救済書』の誕生」と書かれているが、正直なところ目新しさはあまり感じ得ない。最終的な「死にたい」へのアプローチ(≒結果)に対する論理立ての仕方(≒理由)が新しい、ということなのかもしれないが、新しいというよりは少し「弱い」と感じる。著者自身の私見が多く含まれているため(それが悪いということでは決してないのだが)、納得や理解ができないまま結論へと導かれてしまう感覚もあった。私見とエビデンスのバランスがもう少しイーブンになると良いと個人的には思う。 ただ、こうして「書く」という行為を通じて「死にたい」という欲求と上手く付き合っていくことの効果は、著者の態度から伝わる。
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