熟柿 の商品レビュー
今読み終わりました、鳥肌が何回も… 読むのがキツかったです、苦しくて苦しくて それくらい主人公に感情移入していた自分に驚きつつ、読むのが嫌だな、でも読まないと!と言うようにどんなに辛くても読みました。 まるで本当に彼女の「その後」の人生を一緒に歩むように… こんなに辛いのか、...
今読み終わりました、鳥肌が何回も… 読むのがキツかったです、苦しくて苦しくて それくらい主人公に感情移入していた自分に驚きつつ、読むのが嫌だな、でも読まないと!と言うようにどんなに辛くても読みました。 まるで本当に彼女の「その後」の人生を一緒に歩むように… こんなに辛いのか、、、 これは小説であってほしい、かおりさん(主人公)実際には居ないでねって本気で思いました。 それくらい、リアルです。 あぁ、感じていることが上手く書けないなぁ(⌒-⌒; ) 余韻が、、、すごいんです!
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苦悩、後悔、葛藤、転換… 『正体』を読んだ時くらいに、自分ならどうなんだろう?と答えの出ないモヤモヤが読み終わるまで残った。当然の報いとも理不尽とも安易に言えることは存在しない。久住呂さんの娘さんのような確固たる軸のある人が周りにいてくれるだけできっと変わるのだなとも思えてくる。...
苦悩、後悔、葛藤、転換… 『正体』を読んだ時くらいに、自分ならどうなんだろう?と答えの出ないモヤモヤが読み終わるまで残った。当然の報いとも理不尽とも安易に言えることは存在しない。久住呂さんの娘さんのような確固たる軸のある人が周りにいてくれるだけできっと変わるのだなとも思えてくる。読み終わって改めてタイトルのことをぼんやり考える。映画化されそうな題材だな。
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息子と再会したときの話をもっと丁寧に深くかいてほしかった、、、 誰?からの着信は息子からかと想像してたけど、裏切られた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
題材 轢き逃げ事故を起こした女性の人生 テーマ 熟柿ーー熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、気長に時機が来るのを待つこと。 誰が何をする話なのか かおりが息子と再会する話 最も伝えたかったこと =テーマ キャッチコピーは何か 『人生を踏み外した女性の静かな決意』 『取り返しのつかないあの夜の過ちがあったはずの平凡な幸せを奪い取った』 その他(心に残ったことなど) M-1で松本人志がミルクボーイのコーンフレークネタを見たあと、「ゆすぶられたなぁ〜。これぞ漫才っていうのを久しぶりに見せてもらった」と、確かコメントしていた 佐藤正午の新作「熟柿」を読み終わり、同じ気持ちになった、揺すぶられたなぁ、読了後に鳥肌が立って、しばらく放心状態、こんな読書体験は久しぶりだった 本の帯にも書かれている熟柿のもう一つの意味、それが物語全体の核となっていて、ラストシーンは主人公と並走している自分がいた、自身とは性別も年齢も立場も異なるのに感情移入していた、小説の可能性の大きさにひっくり返りそうになった、誰もが適切なタイミングがある、努力しながらその時機を待つ、私自身も勇気をもらったし、多くの人に勇気を与えてくれる作品だと思う
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これは一人の女性の逃亡物語? 千葉のスーパー銭湯から始まって、石和温泉の授業員、岐阜のパン工場、大阪のパチンコ店、福岡のホテル。 だんだん西に移動している・・・ いやそれはこの話には関係ない。 そもそも何から逃げているのか あえて言うなら人の目? 主人公のかおりは訳ありなのだ。 ...
これは一人の女性の逃亡物語? 千葉のスーパー銭湯から始まって、石和温泉の授業員、岐阜のパン工場、大阪のパチンコ店、福岡のホテル。 だんだん西に移動している・・・ いやそれはこの話には関係ない。 そもそも何から逃げているのか あえて言うなら人の目? 主人公のかおりは訳ありなのだ。 産まれてすぐに引き離されたわが子に一目会いたい、かおりの望みはそれだけ、息子の通う幼稚園に行ってみたり、小学校の入学式に行ってみたりするけれど、ことごとく阻止され騒動になる。 どれだけ一生懸命に生きても世間は冷たいし、同僚には裏切られるし・・・ なんとか彼女の夢をかなえてやって欲しい、安らかな日常を与えてやって欲しいと祈るような気持ちで読み進める。 最後の地になるのか福岡で、話が展開する。 なんだか彼女に運が向いてきたような、いろいろなことが好転してきたような・・・ 人間、頑張っていれば悪いようにはならないんだなって、うん。
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この人の小説は、いつも逃げている人がいる気がする。 逃げるきっかけは、ショッキングでも 逃げる日々は、とても日常的だ。 こんな人いるよな、こんな場面に遭うよなと納得しながら読める。 つらつらと描かれる逃避行がとても現実的だ。
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奥深く丁寧。読み応えは凄い。 タイトルの意味も泣ける展開も 悲しい話だけど救われる展開でよかった 映像化したら名作になりそう のめり込まなかったから読むのに時間はかかったけど、絵が浮かぶ話だからじんわり読めた、良作 産んだ親と育てた親、こんなに罪深く生きてかなきゃいけないなんて辛...
奥深く丁寧。読み応えは凄い。 タイトルの意味も泣ける展開も 悲しい話だけど救われる展開でよかった 映像化したら名作になりそう のめり込まなかったから読むのに時間はかかったけど、絵が浮かぶ話だからじんわり読めた、良作 産んだ親と育てた親、こんなに罪深く生きてかなきゃいけないなんて辛い(4.1)
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今年最高の一冊です。 物語の奥深さ、なによりタイトルに込められた想い、すべてに感服しました。 すぐに結果を求めてしまう現代社会に一石を投じるような、物事をより長期的に見る視点 とても楽しめる一冊です。 おすすめです!!
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第二章の冒頭で、 「え、(ヒロインは)ホントに婆さん撥ね(轢き逃げ事故を起こし)てたの!?」と、不覚を取った位にスルリと物語が動き始め、前半は、引き離された我が子逢いたさに涙ぐましい努力(or徒労)をするヒロイン。 そして後半、我が子の幼馴染みの母娘の応援助力を得ながら、自分の進...
第二章の冒頭で、 「え、(ヒロインは)ホントに婆さん撥ね(轢き逃げ事故を起こし)てたの!?」と、不覚を取った位にスルリと物語が動き始め、前半は、引き離された我が子逢いたさに涙ぐましい努力(or徒労)をするヒロイン。 そして後半、我が子の幼馴染みの母娘の応援助力を得ながら、自分の進む道を見つけていく。 佐藤正午さんは、物語内に流れる時間の使い方が、やはり上手い
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大雨の夜、かおりはひき逃げ事故をおこしてしまう。 1つの過ちで、これ程までに人生が変わるということ。 罪を償ったとしても、ひき逃げをしたという事実は残る。 かおりが、子にに会いたい、子の為にどうすればいいかと考える姿は同じ母親として胸がしめつけられたし、かおりの夫の行動はあんま...
大雨の夜、かおりはひき逃げ事故をおこしてしまう。 1つの過ちで、これ程までに人生が変わるということ。 罪を償ったとしても、ひき逃げをしたという事実は残る。 かおりが、子にに会いたい、子の為にどうすればいいかと考える姿は同じ母親として胸がしめつけられたし、かおりの夫の行動はあんまりである。 気長に時機が来るのを待つこと 頭ではわかっていてもそれができないからもがき苦しんで考えてしまう。
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