水俣病にたいする企業の責任 増補・新装版 の商品レビュー
ひとつずつファクトを積み上げていく過程で企業と地元住民の不均衡が露わになっていく。日常という営みを壊されていく弱者の悲痛は司法の場で公正なるジャッジを求める。人は誰しも過ちを犯す。当人は謝り、相手は許す。そんな共同体の基盤が保身や権威によって歪められてしまう非人道はまかり通っては...
ひとつずつファクトを積み上げていく過程で企業と地元住民の不均衡が露わになっていく。日常という営みを壊されていく弱者の悲痛は司法の場で公正なるジャッジを求める。人は誰しも過ちを犯す。当人は謝り、相手は許す。そんな共同体の基盤が保身や権威によって歪められてしまう非人道はまかり通ってはならない。水俣病が世に知られる当時、さまざまな調査、異論、反論、その紆余曲折が人の業の縮図として私たち後世へと語り継いでいく必然を痛感する。
Posted by
- 1
