移動そのもの の商品レビュー
一編がごく短い短編集。文も通るし意味も成り立ってるんだろうけど、正直さっぱりわからん。ただ、それが難解というわけでもなく、破綻してるというわけでもなく、そういう不快感とかはない。 たぶん、わからないままでいいんだろう。
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“家族というのは、忘れたというのが許したに繋がると、互いに思い込んで初めて成り立つような場である。”(p.107) “無事起きられる、家に帰り着いて鍵が締まっていて火が出てない、そういう時の安堵といったらない、信じていたものがそうであることの他に、日々得られる確かさというもの...
“家族というのは、忘れたというのが許したに繋がると、互いに思い込んで初めて成り立つような場である。”(p.107) “無事起きられる、家に帰り着いて鍵が締まっていて火が出てない、そういう時の安堵といったらない、信じていたものがそうであることの他に、日々得られる確かさというものはない。”(p.127)
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- ネタバレ
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短編集九編 まさに芥川賞作家作品勢ぞろいといった一冊でこれは人には勧めにくい(笑)ちょっと良く分からないな…という作品が多いです、でもさらさらと読めます。特に独白で構成された物が良かった。 花瓶 妹の独白(姉に関することが多め)。 本汚し皿割り 詩人(ややヒモ)の独白。個人的にこれが一番面白かった。
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短編集9篇 わかりにくいシチュエーション、人間関係、突然現れる事象になかなかついていけなかった。 しまうまと猿の登場する遺骨との物々交換の表題作、口内炎が出来たことから展開する医院の待合室での赤ちゃんを抱いてしまった主人公を描く「人々の大いなる口」が気になった。
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芥川賞受賞作家らしい作品集だ 「移動そのもの」 「老いる彼女は家で」 「旅は育ての親」がまずまず好みで読めた
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