100年食べられる胃 の商品レビュー

比企直樹(著者)

2025/11/23

専門家による平易な言葉の健康指南書。胃ガン治療中の人他、周りに高齢者がいる人などにもおすすめ。
全摘出しない手術、食べられるための胃の話。
その他、おいしい&美味しそうな病院食レシピ、食べるための筋力維持の全身運動あり。

巻末近くの個人的エピソードが胸を打つ。お医者さんが皆こういう想いで医療に携わっていらっしゃると思いたい。

2025/03/31

あまり知らなかった胃のことがわかりやすく紹介されていて参考になりました。
味覚は、加齢にしたがって衰えていくことがわかっており、味覚が衰えるとそれまでおいしいと感じていた味では物足りなくなって食欲が減退し、栄養がしっかり摂れなくなって「要介護」になるリスクも高まるとのこと。

2025/03/22

1. 胃がんの手術とその影響
- 手術件数: 著者は30年以上にわたり、数多くの胃がん患者の手術を行ってきた。
- 胃の重要性: 胃は「生きる欲」、つまり「食べる欲」を司る重要な臓器であり、ただの「袋」ではない。

2. 胃の機能とホルモン
- グレリン: 胃の上部で分泌されるホルモンで、生きる欲を高める役割を果たす。特に、少しでも胃の一部を残すことが重要である。
- 全摘のリスク: 胃を全摘すると、低血糖のリスクや、生活の質が低下することが明らかにされている。

3. 手術の進展
- 亜全摘手術: 胃の一部を残すことで、患者の術後の生活の質が大幅に向上することが示されている。
- 成功事例: 90歳の女性が餃子ほどの大きさの胃を残したことで、「フルコース」を元気に食べられた事例。

4. 胃がんの原因
- ピロリ菌: 胃がんの主要な原因とされ、特に感染が多い。
- 年齢による胃の状態: 高齢者でも健康な胃が多く存在する一方で、若者でも荒れた胃がある。

5. 胃の不調と生活習慣
- 逆流性食道炎: 最近注目されている問題であり、ストレスや食生活の欧米化が影響している。
- 食事の重要性: 食事の摂り方や内容が胃の健康に影響を与える。

6. 栄養の管理
- 低栄養の問題: 胃の手術後、栄養状態が悪化しやすいことから、栄養管理が重要である。
- 病院食の改革: 患者の満足度を高めるために、病院食の見直しや改善が進められた。

7. 筋力の維持
- 筋力低下のリスク: 食事の摂取不足や低栄養状態が筋力低下を招く。
- 運動の重要性: 筋力を維持するための運動が推奨されており、座ったままでできる運動などが紹介されている。

8. 患者へのメッセージ
- 食べることの重要性: 生きるために「食べる」ことが重要であり、そのために胃の健康を保つことが強調されている。
- 医療と患者の関係: 医療提供者は患者の心身の健康を考慮し、最適な治療を提供することが求められている。

9. 未来への展望
- 研究と開発: 胃がん手術の技術や治療法の進化が期待されており、より良い手術方法の開発が進められている。