水曜生まれの子 の商品レビュー
好きで追ってきたリーの作品のこれまで。 この本、いわばリーのこれまでの総大成ともいうべき、14年の間における諸々がぎっしり詰まった・・重い中身だと思えた。 重すぎて、読めない、読んでいてもチクチク刺さってくるリーのメッセージに呼吸すら出来なくなり 中断して他の本を読んだり・・そん...
好きで追ってきたリーの作品のこれまで。 この本、いわばリーのこれまでの総大成ともいうべき、14年の間における諸々がぎっしり詰まった・・重い中身だと思えた。 重すぎて、読めない、読んでいてもチクチク刺さってくるリーのメッセージに呼吸すら出来なくなり 中断して他の本を読んだり・・そんな10日足らずの読書となった。 リーは既に50歳を越えた、アメリカ移民文学界の重鎮・・しかし激動の時間を過ごしてきた彼女の内奥走るべくもない創痍に積み重ねであった事が伺える。 わたしのような平凡な女がリーの本を読んで咀嚼 消化できなくなっているのだろうかと考えた。 もちろんこれまでも、「読みつつ、理解を超える展開、論理的すぎる作品やそういった個所は読み飛ばしてきたのだが。。この本は大半がそうであった。 篠森さんの後書きもいつになく、詳細でひりつく言葉を選びつつ書いてあるように思える。 男女間、親子間の関係性、温度、結婚、不倫、妊娠、性交・・そう言ったテーマがこれでもかというほどに多様な世代の性差無しの関係性で語られている・・難解さ故の評価なしとした。
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14年の歳月をかけて書かれた11篇を収録した短篇集。だからというわけではないが、読む側にもそれなりの時間を要求する(←単に読了までに多大な時間を費やしたことの言い訳w)。 著者は中国出身アメリカ在住の作家で、本書に収録された作品はすべて英語で執筆・発表され、アメリカで出版された。...
14年の歳月をかけて書かれた11篇を収録した短篇集。だからというわけではないが、読む側にもそれなりの時間を要求する(←単に読了までに多大な時間を費やしたことの言い訳w)。 著者は中国出身アメリカ在住の作家で、本書に収録された作品はすべて英語で執筆・発表され、アメリカで出版された。内容は著者自身の体験を反映したものが多いようで、なかなかに重く、考えさせられた。特に印象に残ったのは子供の死を扱った作品だった。 巻末の訳者あとがきがボリューミーで情報豊富だ。
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