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資本主義入門 の商品レビュー

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2025/06/02
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生産手段として、資本としてパソコンやスマホが安く手に入るようになると、格差がなくなる可能性が高まる。 そして、分業も少なくなる。 使用価値と交換価値。

Posted byブクログ

2025/03/10

はじめに 本書では、日本の経済史と資本主義の発展過程に焦点を当て、欲望と経済の関係についての考察を行っています。各章ごとに、時代背景や社会の変化に伴う人々の欲望の変遷、そしてそれが如何にして資本主義に影響を与えてきたかが詳述されています。 第1章: 欲望の時代の形成 - 東京オ...

はじめに 本書では、日本の経済史と資本主義の発展過程に焦点を当て、欲望と経済の関係についての考察を行っています。各章ごとに、時代背景や社会の変化に伴う人々の欲望の変遷、そしてそれが如何にして資本主義に影響を与えてきたかが詳述されています。 第1章: 欲望の時代の形成 - 東京オリンピックとカラーテレビの普及: 1964年の東京オリンピックを契機にカラーテレビが普及。これは産業資本主義における人々の夢の象徴。 - 物質的欲求の充足: 高度成長期には、工業製品への欲求が人々の間で共有され、豊かさの形となった。 - オイルショックと経済の変化: 1973年のオイルショックにより、日本経済はスタグフレーションに直面。これにより、成長の壁が明らかになり、環境問題や公害問題が顕在化。 - 資本主義の変革: アメリカやイギリスの新自由主義の影響を受け、金融資本主義が発展。物質的欲求からサービスやアイデアへの移行が進む。 第2章: 富を生むルールの変化 - 利子の概念: メディチ家の銀行業を例に、利子が人々にとっての「富を生むルール」として機能するようになった。 - 重商主義から産業革命へ: アダム・スミスによる見えざる手の概念が、重商主義から工業化への転換を支える理論として登場。 - 現代経済の課題: アダム・スミスの理論が現代の資本主義に適用できなくなっていることが指摘され、特に大企業の存在が経済に与える影響が重要視される。 第3章: 無形資産の時代 - デジタル資本主義の台頭: 無形資産が市場を駆けめぐる時代の到来。労働の搾取と人間性の疎外の可能性が議論される。 - 創造性と想像性: 現代の経済活動において、創造的な活動が求められる中での心のあり方が重要視される。 第4章: 大衆化と欲望の変化 - 大衆社会の形成: アメリカの大衆社会の構造が分析され、個々の人々が消費を通じて社会に参加する様子が描かれる。 - 欲望から羨望へ: 大衆化が進む中で、欲望が羨望に変化し、消費社会の中での人々の心の動きが探求される。 第5章: 創造力が商品になる時代 - アテンション・エコノミー: 現代の資本主義は、注意を引くことが重要な資源となり、感情労働が新たな働き方として浮上。 - 監視資本主義: デジタル時代において、個人のデータが商業的価値を持つことになり、プライバシーの問題が取り上げられる。 - 道徳心の重要性: 現代社会における道徳心の維持と、自己を見失わないための心のあり方が提唱される。 結論 本書を通じて、日本の経済と欲望の関係性、そして資本主義の変化に対する深い理解が促される。歴史的な視点から現代の社会問題まで、多角的に考察されており、資本主義の未来を考える上での重要な視点が提供されています。

Posted byブクログ