勇士アフマド の商品レビュー
お調子ものの青年アフマドは、自分の斧のに「やり一本で300もの敵をたおす勇士アフマド」と彫ってもらいます。その言葉が一人歩きし広まって、戦争で勝てずに困って居る王様の耳に入ってしまったからさあ大変。馬にもろくに乗れないくせに、アフマドは「勇士アフマド」として戦場に連れて行かれてし...
お調子ものの青年アフマドは、自分の斧のに「やり一本で300もの敵をたおす勇士アフマド」と彫ってもらいます。その言葉が一人歩きし広まって、戦争で勝てずに困って居る王様の耳に入ってしまったからさあ大変。馬にもろくに乗れないくせに、アフマドは「勇士アフマド」として戦場に連れて行かれてしまいます。絶体絶命のピンチにアフマドは……?イランの民話を元に作られた絵本。 読んでいて、思わず「ぷっ、ははは!」と笑いだしてしまいました。あれよあれよと言う間に絶体絶命のピンチに立たされたお調子者のアフマドが、偶然に偶然が重なって話を丸く収めてしまうのがとても面白いです。いや〜、無事に収まってホント良かったね、アフマド(笑)
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おちょうしもののアフマドの一言「この斧にさ、やり一本で300もの敵をたおす勇士アフマドって彫ってくれない?」が、この青年のその後を決めることになる。 自分の意思でも力でもなく、なりゆきまかせなのに、その言葉が本当になっていくのがおもしろかった。
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イランの昔話。 こういう話はやはり、どこにでもあるんだな。 偶然がいい結果をもたらすパターンのやつ。 絵にとぼけた味わいがあって、この話に合っている。
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「イランの口承文芸 現地調査と研究」 イラン南部出身の女性による ペルシャ語での語りを 記録したものから絵本になったむかし話 力の抜けまくりな お調子者アフマドが、 あれ?こーなっちゃうの? 成り行き任せだけど 最後もなんだか成功してしまう(≧∀≦) でも愉快な展開と 鮮やかで迫力のあるイラストが このお話を魅力的に演出している 世界のむかしばなし絵本シリーズ6冊目 次は何を読もうかな
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アフマドはお調子者なのだなあ。それがなんやかんやありまして勇士に…ありがちなサクセスストーリーなんだけど、絵との相乗効果で楽しい一冊になっているなあと。絵がいいです。世界の昔話、おもしろいです。
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『イランの口承文芸 現地調査と研究』に収録されているお話を元にした絵本。愉快な話だ。戦士としての訓練なんか受けたことのない、のんびりした田舎の村出身のアフマドが、戦場で戦う羽目になった合戦で先頭に立つシーンで、一人だけ死にそうな顔をしているのが良い。 イラン人の話にしては登場人...
『イランの口承文芸 現地調査と研究』に収録されているお話を元にした絵本。愉快な話だ。戦士としての訓練なんか受けたことのない、のんびりした田舎の村出身のアフマドが、戦場で戦う羽目になった合戦で先頭に立つシーンで、一人だけ死にそうな顔をしているのが良い。 イラン人の話にしては登場人物の肌の色が白いのが気になったけど、イラン人もコーカソイドだし気にしすぎかも。
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絵がとてもいいです。味わいがあり、パワーもあります。話はユーモラスで、イランの語り手が語った昔話を再話して絵本にしたものなので、絵がなくても成立するようになっているため、一般的な評価として言えばストーリーテリングに向いた楽しい話です。昔話というものを子どもに伝える場面でなら、アリなチョイスだと思います。が、まぁ昔話なのでいつもながらのトロフィー扱いの女性(褒美として勇者に差し出される娘)が出てくるので、わざわざ現代にこの話子どもに聞かす意味を上回る意義を感じられないなら、やらなくてもいいと思います…… 最近では、『あぁいつものアレ(女のモノ扱い)ね』という虚しさを押し殺してまで作品を評価しなくていい世の中に変わってきたので、いいところもあるけど、例のアレですよという言い方ができていいですね。そういう点があるとわかった上で読むなら良いと思います。
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