告知事項あり。 の商品レビュー
フィクションではない。そのためか結末がわからないまま終わってしまう話もいくつかあって不完全燃焼な感じが却って実話っぽくて良い。本当にフィクションではないのかはわからないが…結構怖い話もあって満足。3.8
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さまざまな事故物件を専門に取り扱う会社・カチモードが遭遇した怪異、あるいは怪異未満のものを集めたルポ。フィクションなら事細かに語られるであろう物件にまつわる因縁話の部分がほぼないため、そんなに怖くはないかと思いきや。逆に理由が不明なだけに怖さがひとしお、という部分もあります。 一...
さまざまな事故物件を専門に取り扱う会社・カチモードが遭遇した怪異、あるいは怪異未満のものを集めたルポ。フィクションなら事細かに語られるであろう物件にまつわる因縁話の部分がほぼないため、そんなに怖くはないかと思いきや。逆に理由が不明なだけに怖さがひとしお、という部分もあります。 一番怖かったのは「人影が見ている」。部屋に出る「オバケ」よりも、何らかの事情を知っているらしいあの人の方が数段怖い……いったい何なんだ。 かと思いきや「想い」のような沁みる話もあり、あとがきでなんだか納得してしまいました。「オバケ」といってももともとは人だったのだとすれば、恐ろしく感じるばかりではないのかも。とはいえ、ヤバそうなやつはやっぱりいるのね……。
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事故物件の調査等を扱う株式会社カチモード。 本書で初めてその様な会社がある事を知りました。 ノンフィクションなのでオチがなく、何処となく後味の悪い話もありました。ホラー小説を読みたい方には、ちょっと違うかも知れません。 何と言うか、事故物件に対する見方が変わります。 今までは...
事故物件の調査等を扱う株式会社カチモード。 本書で初めてその様な会社がある事を知りました。 ノンフィクションなのでオチがなく、何処となく後味の悪い話もありました。ホラー小説を読みたい方には、ちょっと違うかも知れません。 何と言うか、事故物件に対する見方が変わります。 今までは借りる方の目線で見ていましたが、持ち主やご遺族目線では全く違う見方になりますね。
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「この作品は、フィクションではありません。」 奥付の前の頁に書かれた言葉を読んで思わずニヤリとしてしまった。商売が上手だ。怖い話を読むなら恐怖の謎が全て解かれて実は〜だった、という種を明かすタイプの作品よりも「もしかしたら〜かもね」と不思議は不思議のままで扱ってくれる作品が好きだ...
「この作品は、フィクションではありません。」 奥付の前の頁に書かれた言葉を読んで思わずニヤリとしてしまった。商売が上手だ。怖い話を読むなら恐怖の謎が全て解かれて実は〜だった、という種を明かすタイプの作品よりも「もしかしたら〜かもね」と不思議は不思議のままで扱ってくれる作品が好きだ。 著者が自身の会社を通じて体験した件は心霊現象あり、ヒトコワありとバラエティーに富んでいる。登場人物(と読者)への影響を配慮して一部に脚色があるにしても真に迫ってくるものがある。これはいいものを読んだ。怖い話が読みたい者たちよ、これを読むのだ。
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フィクションではないというのが面白い!カチモードについてもっと知りたくなりました!ただ、謎のまま終わってしまう話が多いのが少し物足りないような、でもそれが現実味を帯びているような…といった感じでした。
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色んな話がありましたが、どの話もなるほどなと思うものであったり、少し事故物件を扱う不動産について詳しくなれる本でした。 それぞれの事象についても長くダラダラと書かれていない点も読みやすく、様々な事象を知ることが出来て勉強になりました。
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告知事項ありの物件に携わる児玉さん。 事故物件って結局どんな状況で、幽霊物件とはまた別なのか?みたいな率直に思ってしまうところを実際に携わっている著者が、自分の仕事で体験したり記憶に残ったことをエッセイ形式で書いていく。 事故物件と言いつつも、全て問題がある部屋とも限らず、何か...
告知事項ありの物件に携わる児玉さん。 事故物件って結局どんな状況で、幽霊物件とはまた別なのか?みたいな率直に思ってしまうところを実際に携わっている著者が、自分の仕事で体験したり記憶に残ったことをエッセイ形式で書いていく。 事故物件と言いつつも、全て問題がある部屋とも限らず、何かその物件によって考えさせられることもあるようで。 事故物件という言葉に一括りにしてしまうと同一に見えてしまうものが、それぞれの人生があるように、物件にも様々だった。
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事故物件。 不動産取引される物件で、建物内で不審死が発生したもののことだ。こういった物件には心理的瑕疵があるため、買い手や借り手に対する告知が義務づけられた。 だが、それらの物件の中には心理的瑕疵で済まないような怪異現象が起きているものがあるという。 これは、不動産管理...
事故物件。 不動産取引される物件で、建物内で不審死が発生したもののことだ。こういった物件には心理的瑕疵があるため、買い手や借り手に対する告知が義務づけられた。 だが、それらの物件の中には心理的瑕疵で済まないような怪異現象が起きているものがあるという。 これは、不動産管理会社の営業マンとして数々の事故物件を内見し、日本で初めて “ オバケ調査 ” を行う会社を起業した児玉和俊氏による実録集である。 ◇ 噂でしか知らなかった「不思議な部屋」。 そんな物件に実際に出会ったのは、2008年7月末のことでした。 とあるマンションの1室での出来事なのですが、この経験が、のちにカチモードを起業する大きな契機になりました。 それは、私が賃貸物件の管理会社に転職して約1年が経った頃のことです。 私は、何人ものオーナー宅を訪問して営業活動をするほか、不動産売買会社にも頻繁に出入りしてビジネスに繋がる提案をしていました。そんな縁で懇意にしている会社から、購入した中古物件を見て欲しいと話があったのです。 その物件は、JR新宿駅から電車で20分ほどのところにある築15年の賃貸マンションでした。 マンションは3階建て鉄骨造りで1Kが9室とこじんまりした物件です。現在 102号室と 202号室が空室で内覧可。鍵はキーボックスにあるとのことなので、さっそく見に行くことにしました。 該当の2部屋はリフォーム済みで快適そうですし、共用部分も問題なさそうです。点検後、ついでに3階の様子も見ておこうと階段を上がりました。 聞いた話では3部屋とも埋まっているはずですが、真ん中の 302号室には人が住んでいる気配がありません。電気と水道も止められている様子です。 キーボックスを見ると鍵があったので空室だと思い入ってみたところ……。( 第1話「御札の部屋」) ※ 全17話と「はじめに」及び「おわりに」からなる。 * * * * * ※これは、フィクションではありません。 という【注意】書きがあるように、著者の児玉和俊さんの調査体験をまとめた実録作品です。 また、児玉和俊さんが経営する「オバケ調査」専門の不動産コンサルティング会社も実在しています。 フィクションであるオカルトホラー小説と違い、幽霊や妖怪が姿を現すことはありません。心霊現象は起こりますが、おどろおどろしい書き方ではなく、むしろ淡々とした文章です。 なのに読んでいてゾッとする作品でした。 リフォーム済みなのに異様な臭いがする。 誰もいないはずなのに、不審な音がしたり自分をじっと見つめるモノの気配を感じたりする。 という気味の悪い物件が存在することは確かなようで、事故物件であることを承知で入居した人でも慌てて退去してしまうのです。 また、そこまでの現象が起きてなくても、不思議に入居者が居付かない物件もよくあります。 かくして児玉さんに調査依頼が舞い込むことになります。 児玉さんは最初の 302号室での心霊体験で「ヤバいモノ」の臭いを感じ取れるようになるのですが、退魔術など身につけてはいませんし、除霊能力もありません。ただ調査するのみです。 それでも、児玉さんの調査で「問題なし」の結果がでたものについては、オーナーは事故物件として安心して(?) 賃貸に出せるということです。 問題は確かに心霊現象が起きているという結果が出た物件についてです。 当分は「開かずの間」として閉鎖するよう助言するぐらいしか、児玉さんにはできません。 ( 今は各研究機関と連携して科学的なアプローチを試みているようです。) けれど結局、オーナーは面倒を恐れて売却してしまうということが多く、心霊現象の解決には至っていない物件はそのまま残っている、そのことが私には、とても恐ろしく感じられました。 強く印象に残ったのは、「ヤバいモノ」の気配を背後に感じたときについてです。 ――「ヤバいモノ」は後ろにいるのではなく、上 ( たぶんすぐ後ろの上あたり ) にいる。―― これだけで十分怖いのですが、 ――だが「本当にヤバいモノ」は上にいるのではなく……。―― とにかく気配を感じたときは決して振り返らず、ひたすら前を向いたまま走り去ろうと肝に銘じました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
わりと好き! ノンフィクションなので、オチのない怪異というか気持ち悪いなという話のオムニバスだけど、 それがとてもリアルでとても楽しめました。 不動産会社と、その関係者の方々との縁ややりとりもとても興味深く、不動産とは関係のない世界で暮らしている私でもそのあたりの匂いをなんとなくかぐことができて、 そういった意味でもとても楽しめました。 悪いことをしてないのに事故物件になって、リフォームとかで大枚はたいてるのに賃料さげないといけないとか、告知しないといけないって、 大家さんにとってはつらいことだよね…
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旦那さんが購入。 貸してもらって読了。 怖い。けどさらりって感じかな。 賃貸に住んでいるので、こういう賃貸話、気になるよね。
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