天酒頂戴 の商品レビュー
うーむ。 テーマは良かったのですが、物語としては、尻切れトンボ。なんか、武士としての驕りが最後の最後まで抜けきらない感じ。しかも、3人の中で一番、物事を柔軟に見れていた男が、ボロボロのガチガチになって、自分を世話してくれて変えてくれた人をぶん投げる。 一方の仇は、理想論語って出て...
うーむ。 テーマは良かったのですが、物語としては、尻切れトンボ。なんか、武士としての驕りが最後の最後まで抜けきらない感じ。しかも、3人の中で一番、物事を柔軟に見れていた男が、ボロボロのガチガチになって、自分を世話してくれて変えてくれた人をぶん投げる。 一方の仇は、理想論語って出ていった割には、現実を見て直ぐに意気地がなくなるし。 せつの想いや恨みは解消されてないし、 ときとの出会いで感化された想いや気づきすらもその人を傷つけてまで吹っ飛ばすとか。 もっと、深く掘らないと、説得力がないし、感情移入できない。 それに、ここで描きたい主題は、仇打ちをやめてからそこからという気がする。 100冊目として、力が入りすぎたのか、物語としての面白さ、カタルシスが少なく、やや教条的になった様に感じる。 色々、ツッコミどころがあるが、作者の着眼点と、描く煩悶は学ぶことも多く、私自身に必要な視点をくれているのも事実。 355ページ 上にいるものが誰でもかまわぬ →上も庶民に支えられているということか マネジメントにも繋がると感じる 統治とは、秩序維持(犯罪者を罰することと、知識や富を再分配すること福祉、を真っ当に動かすこと)だけで良いと思った。滞らせないこと。 362ページ 戦争は人のサガ →確かにその一面はあるのだろうが、されど敗れて平和へ移るフェーズもある 戦国→豊臣→徳川 徳川→明治 太平洋戦争→現代 戦争の終結するパターンと心情を確認したいと思う 368ページ 世の中は広い。 本当の世を知らずに頭の中にしかない 視点を変える、多様な視点を持つことと、自分の視点が唯一と思うことは妄想ということ
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最後までハラハラしながら読んだ。だんだん二人が近づいて行く。話の締めとして、出会って、対決することになったんだけど、結局、どうなったんだ?希望のある行く末であって欲しい、と願う。
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