愛しさに気づかぬうちに の商品レビュー
今回も癒されるお話でした。過去に出てきた登場人物が今回もつながり合っていて、以前のお話も思い出しました。第3話で泣けました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
川口俊和の連作小説『コーヒーが冷めないうちに』の第6巻『愛しさに気づかぬうちに』を読んだ。都内神保町にある、過去や未来に行ける席がある喫茶店フニクリフニクラを舞台に、過去や未来に生きたい人とそこで出会いたい人との人間関係を中心に描かれた人情小説。しかし、過去や未来に行くにはめんどくさいルールがあった。 1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会うことが出来ない。 2.過去に戻ってもどんな努力をしても、現実は変わらない。 3.過去に戻れる席には先客がいる。その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ。 4.過去に戻っても、席を立って移動することは出来ない。 5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。 このルールに諦めた人の多い中、それを守って過去または未来に言った人の物語は、いつかネタ切れで終わってしまうだろうと思って居たのだが、なんと今回で6冊目。都合24人の人が過去か未来に行ったことになる。 さて、肝心の6巻に収められたのは、 第一話 お母さんと呼べなかった娘の話 第二話 彼女からの返事を待つ男の話 第三話 自分の未来を知りたい女の話 第四話 亡くなった父親に会いに行く中学生の話 実はルールの1と4から分かるように、過去や未来に行っても会いたい相手が店に居ないと話にならない。と思っていたのだが、作者・川口は憎い手を考えた。 例えば、第一話では過去に戻った女は店の電話を借りて相手と話して目的を達することが出来たし、中には第三話のように病死した未来に行って店には不在だった夫からのメッセージ(その内容に泣ける)を受け取って現実の世界に戻ってきた女と言うように、直接目的の相手に会えなくても時空を移動したことに満足出来る話を作り上げた。いま二つの例を挙げたけれど、ここに載っている四つの話、読めば泣けてくる切ない話ばかりだ。本を読んで泣きたい人、是非この本を読んで欲しい。第7巻も期待している。
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好きなシリーズの新作。 前作くらいから新展開はないなぁと感じていたけれど、今回もやっぱりちょっとマンネリ感。 お話の進め方、言葉回し、優しい雰囲気は変わらず好き。読みやすい。 次の新作も出たら読むだろうけど1回読めたら満足かも。
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静かな文体がとても好き。 今回もグッとくるストーリーで、自分の人生?生活?を振り返るきっかけになりました。
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シリーズ6作目。 コーヒーが冷めない間、過去や未来に行けるという喫茶店フニクラフニクラ。ワンパターンになりそうな設定だけど、行き先の過去や未来がうまく混じっていたり、登場人物が重なり合っていたり…で、新鮮な気分で読めた。 気持ちがすれ違う人に、こうやって改めて言葉を伝えられるチャ...
シリーズ6作目。 コーヒーが冷めない間、過去や未来に行けるという喫茶店フニクラフニクラ。ワンパターンになりそうな設定だけど、行き先の過去や未来がうまく混じっていたり、登場人物が重なり合っていたり…で、新鮮な気分で読めた。 気持ちがすれ違う人に、こうやって改めて言葉を伝えられるチャンスがあるなんて羨ましい。 特に第3話は「フニクラフニクラ」の新しい使い方を 教えてもらったよう。利華子の決断にも心動かされた。 時田家の人々こともちょっとずつ明かされていて、自作も楽しみ。
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とある街の、とある喫茶店の、とある座席に座ると、 望んだ通りの時間に戻れるという。義理の母、恋人、 父…そばにいたのにすれ違った人たち…。不思議な 喫茶店で起こった、心温まる4つの奇跡の物語。
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コーヒーシリーズ追いかけ続けて早いものでもう6作目!!!気分はすっかりフニクラフニクラの常連客(笑) 1作目に出てきた登場人物はやっぱりキーパーソンなのね。 二美子さんが今回は大活躍。大柄で笑うと目が糸のように細なくなってしまう流さん。のくだりが何度も出てくるのが面白く、平井さん...
コーヒーシリーズ追いかけ続けて早いものでもう6作目!!!気分はすっかりフニクラフニクラの常連客(笑) 1作目に出てきた登場人物はやっぱりキーパーソンなのね。 二美子さんが今回は大活躍。大柄で笑うと目が糸のように細なくなってしまう流さん。のくだりが何度も出てくるのが面白く、平井さんまで出てきて懐かしかった。未来編ではビックリな展開もあって、読み処満載。いつ何時でも自分に向き合うというのがテーマなのだろう。過去や未来から背中を押してもらって一歩を踏み出していく人達みんなが愛おしかった。コーヒーが冷めるまでの体感時間の違いもとても興味深かった。本当にこのシリーズは最高。感動でいっぱいだった。
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書店で偶然発見した。過去の出版履歴を確認したら1年半に1冊のペースで出ているようだ。今まで発売されたシリーズ6冊は全て所有していたのだが、4, 5冊目を読んでいなかった。買ったは良いけどどうせ同じパターンの話なのだろうと高を括っていた。今回、その様な考え方をリセットして、初心に帰...
書店で偶然発見した。過去の出版履歴を確認したら1年半に1冊のペースで出ているようだ。今まで発売されたシリーズ6冊は全て所有していたのだが、4, 5冊目を読んでいなかった。買ったは良いけどどうせ同じパターンの話なのだろうと高を括っていた。今回、その様な考え方をリセットして、初心に帰って、新たな気持ちで読んでみた。その結果・・・同じパターンだった。何ら進歩していなかった。今後もこの感じで行くのだろうか。いつ終わるのだろうか。もしかしたら作者の方も止め時を探っているのではないか。ため息つきながら読み進めていたら、おや?これって、もしかしたら、という一文を発見した。ネタバレになるのでここではその文章を公開しないでおこう。その事象が何冊先で起こるか判らないが、この話題で多分終了するのではないかと確信した。それを知りたければ、本書を舐める様にして何回も読むことだね。 このシリーズは既に全世界で翻訳されて、どの国でも人気が高いことはネット記事に載っている。帯には「ハリウッド映像化!」とも記載されているが、いろいろ調べてみても具体的に映像制作に着手した形跡はない。記事が書かれてからもう3年も経つのに何もないと言う事は、この話は立ち消えになってしまったのだろうか。韓国でも映画化といううわさもある。まあ私としては、日本の映画化で十分。有村架純ちゃんと石田ゆり子が出ているだけでもう満足です。
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ずっと好きで追いかけてるシリーズ 待ちに待った最新巻!今回も素敵なお話でした。 いつもより時田家の情報が多くて少しずつ明らかになっていってた気がします 個人的には第三話の主体性がないわけではなくての考え方がまさにそう!私の感覚を言語化してくれた!って感じですごく好きでした まだ続...
ずっと好きで追いかけてるシリーズ 待ちに待った最新巻!今回も素敵なお話でした。 いつもより時田家の情報が多くて少しずつ明らかになっていってた気がします 個人的には第三話の主体性がないわけではなくての考え方がまさにそう!私の感覚を言語化してくれた!って感じですごく好きでした まだ続きそう。次も楽しみです!
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