裏太平記 の商品レビュー

半村良(著者)

2024/11/24

この裏太平記は、南北朝の前から南北朝にかけての政争を裏から眺めている。
兼好法師を、下剋上の世に導く仕掛け人の中心人物として描き、家康が江戸幕府を開くまでの流れを、歴史の裏から操作したとした。大胆な発想、考えた事もないことだ。
太平記をちゃんと読んでいないので、後でしっかり読んで比べてみなければ。

2024/10/10

知らない半村良作品が売っていたので買ったのだけれど、長編プロットを無理くり中編にした感じ。
設定はなに！？と思うほど面白い。だが、キャラの堀下げが不十分で、作者の真骨頂であるべき嘘度が足りない。もっと俺をだましてくれ！

2024/09/21

期待していたのと違った、というのが率直な感想だ。普通の小説だと思っていたけれど、この作品は、鎌倉時代末期から南北朝時代への歴史の解説書、みたいなものである。手に汗握る合戦の場面を期待していたんだけど、ちょっとガッカリした。