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サイボーグ009 トリビュート の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/09/14

1964年週刊少年キングで連載が始まった「サイボーグ009」のトリビュート小説。66年の週刊少年マガジン版と68年のTVアニメは熱狂して見ていた。66年の東映動画は最初の上映は見ていなかったが何度も再上映されたので2,3回は見ている。 ジェットが主人公でサイボーグ製造(育成)過程...

1964年週刊少年キングで連載が始まった「サイボーグ009」のトリビュート小説。66年の週刊少年マガジン版と68年のTVアニメは熱狂して見ていた。66年の東映動画は最初の上映は見ていなかったが何度も再上映されたので2,3回は見ている。 ジェットが主人公でサイボーグ製造(育成)過程を描く「八つの部屋」、60年後のハインリッヒ、ブリテンがブラックゴーストの生き残りと旧東ドイツで戦う「wash」、ピュンマが火星往還船で活躍する「海はどこにでも(藤井大洋)」は独立したSF小説としても秀逸。ネットワーク・コンピュータ人格の一つであるシステム・ギルモアが環境改変計画に介入するとともに、高度サイボーグの再生産を図る。ジョーとフランソワーズが「後継ぎが欲しい、自分たちが地球を守り続けることができるのか」という問いを発して終わる「クーブラ・カーン(円城塔)」も秀逸。

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2024/09/13

原作ファンは必読。お気に入りは池澤春菜の『アルテミス・コーリング』。コノコに出会えたのは003のサイボーグとしての性能ばかりでなく、フランソワーズの優しさと豊かな感受性があったからと思いたい。9篇とも傑作

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2024/08/10

 故石ノ森章太郎の不朽の名作『サイボーグ009』は、1964年に連載開始され今年で60周年。本書はそれを記念して企画された書き下ろしアンソロジー。00ナンバーサイボーグと同じ人数の9人の作家が、原作の設定を活かしながら、平和を願う「9人の戦鬼」の新しい物語を書き下ろしている。 ...

 故石ノ森章太郎の不朽の名作『サイボーグ009』は、1964年に連載開始され今年で60周年。本書はそれを記念して企画された書き下ろしアンソロジー。00ナンバーサイボーグと同じ人数の9人の作家が、原作の設定を活かしながら、平和を願う「9人の戦鬼」の新しい物語を書き下ろしている。  特に、巻頭を飾る「平和の戦士は死なず」は、最初のテレビアニメにおいてメインの脚本家だった辻真先が、自らが担当した最終回を小説としてリメイクしているのだ。いまだに名場面として語りつがれている、009と002が宇宙から地球へ落下するエピソードだ。最初に観たとき、そしては原作を読んだときの感動が甦ってくる。    その他の作家も、それぞれの解釈で00ナンバーサイボーグの物語を紡いでいる。ファンなら必読でしょう。

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2024/08/07

サンデーコミックの009が強烈な原点である自分。009という作品は、終わらせることなく、今もどこかで彼らが活躍している、というこの本のような作品が描かれるのがふさわしいように思う。ビュンママが宇宙で活躍したり、現在のハインリヒやブリテン達が活躍したりする話が良かった。

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2024/07/20

祝誕生60年!初のアニメ化から58年! この長い時間に一瞬眩暈を覚えるが、天才萬画家のライフワークとなった作品を、初期のアニメスタッフだったミステリ作家から芥川賞を受賞したSF作家まで9人の作家がそれぞれの持ち味で書いた短編集。ゼロゼロナンバーたちがそれぞれ個性的なので、誰を選ん...

祝誕生60年!初のアニメ化から58年! この長い時間に一瞬眩暈を覚えるが、天才萬画家のライフワークとなった作品を、初期のアニメスタッフだったミステリ作家から芥川賞を受賞したSF作家まで9人の作家がそれぞれの持ち味で書いた短編集。ゼロゼロナンバーたちがそれぞれ個性的なので、誰を選んでどんな話にするかで書いていて楽しかったのではないかと思われる。全体的にSF色を強く感じたが、近年の目まぐるしく変化する国際情勢をどう盛り込むかは苦労しそうだし、そもそもSFマンガなのでこれで正解か。 全編感想を書きたいところだがそれはまた別に。

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