眼鏡屋 視鮮堂 優しい目の君に の商品レビュー

桜井美奈(著者)

2024/08/22

『あなたの見える世界を美しくします』

オプトメトリストという、アメリカでは国家資格となっている『目や眼鏡の相談を受ける、かかりつけ医みたいな存在』の天宮玲央が、彼の客で同居人となる大学生・岸谷奏多を助手に様々な客の眼鏡に関する相談に応えていく。

私自身、長年眼鏡にお世話になっているので内容だけを読んで気になって図書館で借りてみたのだが、受け取ってみて表紙イラストがこれなので失敗したかなと思いながら読み始めた。
結果的にそう悪くはない話ではあったが、玲央の言う『見える世界』が『美しく』なるとはどういう状況なのかということがもう少し具体的に描いてくれるともっと良かった。

また毎週水曜日の夜に一名限定の客を迎えるという特殊なお店だけに、その客とどう向き合ってどんな眼鏡を造り上げていくのかというのを知りたかったが、どちらかと言えば玲央と奏多の物語にシフトされていてちょっと肩透かしな感じだった。
読み終えてみればやはり表紙イラスト通りの内容という印象だった。

ただ練習中の怪我のために野球を辞めざるを得なかった奏多が第二のスタートを切れたのは良かったと思うし、弱視が眼鏡によって症状が改善する場合もあるということを知れたのは良かった。

2024/07/27

サラサラと読めましたが私との相性は今ひとつかなぁ？眼鏡をかけることによって見える世界の描写をもっともっと欲しかった。嫌な人は出てこないので安心して読めるのと、男子二人がわちゃわちゃ楽しく同居している様子は楽しめました。