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黒牢城 の商品レビュー

3.9

92件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    2

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2024/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

良いエンタメ。 序盤から徐々に濃くなる破滅の気配に、行動基準含めて文化的な歴史背景を踏まえた純粋にミステリーとしての面白さ、などなど読み応えがあった。 終盤が怒涛でまた面白い。

Posted byブクログ

2024/10/16

城内で起こった難事件を解くため、城主荒木村重は土牢にとらえた黒田官兵衛に謎を解くように求めるが…。 あらすじを見て、官兵衛は安楽椅子探偵的なポジションなのかと思っていたら、そんな優雅な身分ではなく、とんでもなく気の毒な状態でびっくりしてしまった(笑) 城内で起こった四つの事件...

城内で起こった難事件を解くため、城主荒木村重は土牢にとらえた黒田官兵衛に謎を解くように求めるが…。 あらすじを見て、官兵衛は安楽椅子探偵的なポジションなのかと思っていたら、そんな優雅な身分ではなく、とんでもなく気の毒な状態でびっくりしてしまった(笑) 城内で起こった四つの事件。どれも戦国時代ならではの事件で面白い。伏線回収が素晴らしく、前半はゆっくりペースで読んでいたのに、後半は一晩で読み終わるほど夢中になってしまった。初めは「戦国+ミステリー」とはどんなものだろう?と思ったけれど、全く違和感がなく、これが史実だと言われれば信じてしまうほど。日本史をほんのり覚えていたので複雑な気持ちで読み進めたけど、読後感も含めて最高に面白かった。

Posted byブクログ

2024/10/16

最初は読みにくいし人の名前覚えられん!って思ってたのに気付いたら一気読みしてた! 最後ちょっと予想出来ちゃったけど最初から最後まで本格ミステリって感じで面白かった〜。歴史小説のロマンスと推理小説のワクワクどっちも味わえる新感覚!どうせ読むなら歴史詳しい方が面白いかもしれないけど...

最初は読みにくいし人の名前覚えられん!って思ってたのに気付いたら一気読みしてた! 最後ちょっと予想出来ちゃったけど最初から最後まで本格ミステリって感じで面白かった〜。歴史小説のロマンスと推理小説のワクワクどっちも味わえる新感覚!どうせ読むなら歴史詳しい方が面白いかもしれないけど何も知らなくても面白い!

Posted byブクログ

2024/10/15

歴史小説に馴染みがなく取っ付きづらかった部分はありましたが、歴史の知識に乏しい私でも、読みはじめてしまうとスルスルと読むことができました。ちゃんとミステリーしてる! この時代ならではの言い回しにおいても、作者の美しい文体はしっかりと映えるのですね。ラストもとてもよかった。

Posted byブクログ

2024/10/07

黒田官兵衛が村重に監禁されていたという話は聞いたことがあります。その裏でこんな事件が起こっていたとしたら・・・村重や家臣たちの結末を変えずにミステリー要素を盛り込んだ米澤さん、さすがです! 籠城していく中で揺れていく村重の立場や家臣たちの心も克明に描かれていて読み応えがありました...

黒田官兵衛が村重に監禁されていたという話は聞いたことがあります。その裏でこんな事件が起こっていたとしたら・・・村重や家臣たちの結末を変えずにミステリー要素を盛り込んだ米澤さん、さすがです! 籠城していく中で揺れていく村重の立場や家臣たちの心も克明に描かれていて読み応えがありました。 書くのが大変だったと話していた米澤さんですが、黒田官兵衛の活躍を他の話でも読んでみたいです。

Posted byブクログ

2024/10/02

米澤穂信のうまさに脱帽.文章の調子というかテンポというか歯切れというか,まあそういうのがすごく良くって,時代小説ってこんなにいいものなんだと思わせた上に,さらに極上の連作ミステリー.しかも,ただのミステリーで終わらせないクライマックス.非常に良い作品を鑑賞させてもらい,感謝しかな...

米澤穂信のうまさに脱帽.文章の調子というかテンポというか歯切れというか,まあそういうのがすごく良くって,時代小説ってこんなにいいものなんだと思わせた上に,さらに極上の連作ミステリー.しかも,ただのミステリーで終わらせないクライマックス.非常に良い作品を鑑賞させてもらい,感謝しかない.米澤先生ありがとう.

Posted byブクログ

2024/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何で直木賞なのか分からない本だった。歴史の知識がなさすぎるからで,知っている人には直木賞な本なのだろう。

Posted byブクログ

2024/09/29

■歴史の舞台で展開される推理小説という設定は斬新。 ■歌や短歌を読んでいるような感覚になる。リズミカルなテンポの文章。 ■荒木村重の視点で描かれていて、荒木村重の頭の良さも、器量の大きさも、戦術の巧みさもよくわかる。 ■本の中の世界に入り込むことがなかった。なぜか理由はわからな...

■歴史の舞台で展開される推理小説という設定は斬新。 ■歌や短歌を読んでいるような感覚になる。リズミカルなテンポの文章。 ■荒木村重の視点で描かれていて、荒木村重の頭の良さも、器量の大きさも、戦術の巧みさもよくわかる。 ■本の中の世界に入り込むことがなかった。なぜか理由はわからない。

Posted byブクログ

2024/09/28

章ごとに異なる事件が起きるが、それぞれのエピソードがつながっている構成には納得感があった。が、自分と合わないだけなのか、意外にスイスイ読めなかった。新しいかたちの時代物だと思った。

Posted byブクログ

2024/09/23

有岡城内で起こる数々のミステリー 織田軍に囲まれ籠城する荒木村重はそれが謀叛の兆候かと真相を探る 牢に繋がれたままの黒田官兵衛はまるでその目で見たかのようにトリックを見通し、秘めたる復讐の伏線を敷く 本格時代物さながらち史実とリアルな戦の真理を見事に表しながらミステリーを幾つも仕...

有岡城内で起こる数々のミステリー 織田軍に囲まれ籠城する荒木村重はそれが謀叛の兆候かと真相を探る 牢に繋がれたままの黒田官兵衛はまるでその目で見たかのようにトリックを見通し、秘めたる復讐の伏線を敷く 本格時代物さながらち史実とリアルな戦の真理を見事に表しながらミステリーを幾つも仕込んでいて、この上ない上質な読書体験でした 勝てそうもない籠城が長引くにつれ、人心が離れていく様相がヒリヒリ伝わってきて、そうなると最早どうしようと立て直せない下り坂 このときの荒木村重の心理が痛いほど分かるだけに胸に刺さった

Posted byブクログ