覚悟の論理 の商品レビュー
安芸高田市、前市長の買収事件による辞職を受け、副市長が立候補を表明しましたが、他に立候補者がいない状況。これを知った石丸氏は「無投票で市長が決まるのを防ぐため」に立候補を決意し、三菱UFJ銀行を退職して選挙に挑んだのだという。市議会での「居眠り議員」への注意喚起が話題となり、その...
安芸高田市、前市長の買収事件による辞職を受け、副市長が立候補を表明しましたが、他に立候補者がいない状況。これを知った石丸氏は「無投票で市長が決まるのを防ぐため」に立候補を決意し、三菱UFJ銀行を退職して選挙に挑んだのだという。市議会での「居眠り議員」への注意喚起が話題となり、その後、東京都知事選で現職に負けはしたが、多くの票を集めたこと、その後の癖のある?マスコミ対応姿勢でも飛躍的に知名度を伸ばした。 本書は、都知事選への立候補前なので、それ以前の同氏の考え方について述べられるが、大きく今と変わらない。自分に対して曖昧な所が少なく、軸を持っている人という印象だ。ナルシストとも違うが、「石丸信二だったらどうするか」というメタな自問などは、最近読んだ本によると感情を制御するテクニックのようなので、そういう事が自然とできている人なんだと思った。 それと、欲望を制御しながら、自らを理詰めで律して目標を達成していくのだという点。こういう事に長けているから自己実現ができるのだろうと思う。「メンタルが強い」と言われるようだが、その通りだ。これが訓練の賜物なのかは分からないが、セルフプロデュースも上手いし、こういう事が出来ない人からすれば、勝ち組である。 タイトルは「覚悟の論理」だが、「強者の論理」にも見える。意思薄弱で不正に手を染めてしまう、自己保身に走る。そうした弱者を悪者とし、鬼退治をしていく。当然、そのような浄化は必要だが、人間とはそもそも弱い生き物である、という視点にどれだけ寄り添えるか。政治を志すものとしては「弱者の論理」も拾う視点は持っておいて欲しい。
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実は石丸氏の書籍を事前にもう一冊(「シン・日本列島改造論」)を読んではいたが、そもそも氏の都知事選挙立候補とともに脚光を浴びた?、それ以前の人となり、が記された(であろう)この書籍が先に読みたかった。 短い章に切り分けられて、自身の生い立ち、安芸高田市長としての職務、自身の考え...
実は石丸氏の書籍を事前にもう一冊(「シン・日本列島改造論」)を読んではいたが、そもそも氏の都知事選挙立候補とともに脚光を浴びた?、それ以前の人となり、が記された(であろう)この書籍が先に読みたかった。 短い章に切り分けられて、自身の生い立ち、安芸高田市長としての職務、自身の考え、がわかりやすく記されていた。ただ…、 …私が学生、あるいは社会に出て右も左もわからない、時であればその考え、思想、理想、に大いに感銘を受けたと思う。生意気なことを言うようだが、年老いて自分なりのさまざまな経験、失敗、あるいはやり遂げたこと、を成してきた身としては、ふむふむ…と頷く程度の内容が多かった。 ただ、参考になった、気づきがあったことは、「政治は我々ひとりひとりが重大な関心を持たないといくらでも腐っていく」という事。すでに「腐って当たり前」のような見方が身についてしまっていた(ように思う)自分にとっては、改めて警鐘を鳴らしてくれる内容であった。 とは言え、この書籍に書かれたことを全て鵜呑みにするのもいささか憚られる。まさに今朝、氏が当書籍内で「暗に批判している」地元新聞紙上では、「石丸市長が就任、退任した安芸高田市の市政の混乱(と一般的に捉えられている)」についての記事が掲載されていた。 政治もマスコミ(snsを含む)も、一方的にその考え、思想を受け止めることは危険極まりない。ただ無関心でいることはさらに危険である。政治にも経済にも、これまでに増して関心を持ち続けよう、注視していこう、と結論づけた次第である。
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都知事選前後だったと思うが図書館で予約し、約3か月待って借りることができた。本書では、著者が考える「覚悟」、市長に就任されてから4年間で取り組まれたことなどを通じて「覚悟が決まる仕組み」を紹介されている。一人の社会人として勉強になる内容であった。 覚悟:極めて冷静に、醒めた状...
都知事選前後だったと思うが図書館で予約し、約3か月待って借りることができた。本書では、著者が考える「覚悟」、市長に就任されてから4年間で取り組まれたことなどを通じて「覚悟が決まる仕組み」を紹介されている。一人の社会人として勉強になる内容であった。 覚悟:極めて冷静に、醒めた状態で思考した結果、おのずと決まっていくもの。やったほうが得だと判断したことをする。
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対立はいいことだと聞いて驚いたが、 対立があるからこそ、対話がスタートするのだと知り、 本当にその通りだと感じた。 同調している状態からはなかなか対話が生まれない。 考えが違うことが言いにくい空気感になるけれど、対立問い状態があって、初めて相手の意図を知ろうと思うようになると聞...
対立はいいことだと聞いて驚いたが、 対立があるからこそ、対話がスタートするのだと知り、 本当にその通りだと感じた。 同調している状態からはなかなか対話が生まれない。 考えが違うことが言いにくい空気感になるけれど、対立問い状態があって、初めて相手の意図を知ろうと思うようになると聞いてとても納得した。
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社会人の自分には刺さるものが色々あった。 もっと打算的に考えて動いてもいいのではと。 自分が無理なくできる範囲で考えていい。 「親を大切にしたい」という自分の気持ちを大切にするためには、自分にできること、できないことの冷静な線引きが必要です。 → こういうことを真面目に考える年...
社会人の自分には刺さるものが色々あった。 もっと打算的に考えて動いてもいいのではと。 自分が無理なくできる範囲で考えていい。 「親を大切にしたい」という自分の気持ちを大切にするためには、自分にできること、できないことの冷静な線引きが必要です。 → こういうことを真面目に考える年齢になってきた。会える時間は限られている中で自分にできることをやってその時間を大切にしたいと思う。
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「覚悟とは燃えたぎる情熱から生まれるものではなく、極めて冷静に決まっていくべきこと」に対して共感しかない。もともと石丸さんと思考回路が似ているからか、腑に落ちながら読み進められた。でもこの人みたく実際の行動に、しかもここまでスケールを大きく移せる人はなかなかいないなと感じた。自分...
「覚悟とは燃えたぎる情熱から生まれるものではなく、極めて冷静に決まっていくべきこと」に対して共感しかない。もともと石丸さんと思考回路が似ているからか、腑に落ちながら読み進められた。でもこの人みたく実際の行動に、しかもここまでスケールを大きく移せる人はなかなかいないなと感じた。自分の中の考えの道筋を言語化できたような気になって、読んでよかったなという気持ち。
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もうおっさんな自分だけど、気持ちの持ち方で参考になる部分があった。 若い人とか、歳だけとって自分の軸が定まっていないオジサンにオススメ
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冷静沈着でなければ何事も成し遂げられないと、分かってはいるけど感情が勝ってしまい、なかなか難しい。 戦略、作戦、戦術、を意識していきたいと思う。
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石丸さんが好きなので拝読しました。 まず、非常に読みやすい。表現も、文脈も、簡潔に書かれているので、スッと入ってくる。 そして、熱い。買って良かった。
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政治の知識としてではなくて、 自己啓発や社会人として生きていくために一役得られそうな、合理的思考が学べる。
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