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パレスチナ 解放闘争史 の商品レビュー

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2024/04/22

もしかしたらパレスチナについて語りたいことが日本で一番たくさんあるひとなのかもしれない著者の大作。ようやく読了。 たとえば、アラファト議長のパレスチナ内部での立場や様々な評価、各組織各潮流の方向性や立ち位置、アラブ諸国周辺国と西側大国の立場と思惑、いろいろな「合意」等へのパレス...

もしかしたらパレスチナについて語りたいことが日本で一番たくさんあるひとなのかもしれない著者の大作。ようやく読了。 たとえば、アラファト議長のパレスチナ内部での立場や様々な評価、各組織各潮流の方向性や立ち位置、アラブ諸国周辺国と西側大国の立場と思惑、いろいろな「合意」等へのパレスチナ側評価など、知らなかったことや、今まで思いもしなかった角度からの指摘もあり、非常に興味深く読んだ。 記述されている内容が非常に多いので、一度読んだだけではわかったような気にもなれず、もう一回読み直さなければいけないような気がするが、あまりのボリュームに圧倒されてしばらくは再読する根性が出そうにない。 ただ、内容とは別に。 非常に文字数の多い原稿を無理やりにでも一冊に収めたかった意図はわかるが、小さいフォントと極端に狭い小口アキなど、かなり無理のある組版レイアウトが残念だ。 著者名から興味を持つ年齢層には読みづらそうなフォントサイズだし、5mm程しかない小口アキはページを抑える指で本文が隠れて鬱陶しい、天アキの狭さは圧迫感があるなど、組版が美しくない。 書籍は見た目も美しくあってほしい。組版の美しさは読みやすさだ。

Posted byブクログ