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香子(五) の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/08/12

紫式部と源氏物語の2本立てなのでとにかく長かった。二つの物語が重なり合うような展開が面白さと紛らわしさを生んだようだ。 やっと終わったと思ったら、源氏絵という章があり、総復習のようで感慨深かった。

Posted byブクログ

2024/08/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2024.8.6 最終巻は宇治十帖。著者は薫や匂宮に肯定的ですが、薫は陰湿なパワーハラスメント、セクシャルハラスメントを繰り返し、匂宮は女房の手引きで薫になりすまして忍び込み、朦朧としている浮舟をレイプします。二人の板挟みになった浮舟は、自死を選ばざるを得ない精神状態に追い込まれてしまいます。 一命を取り留めた浮舟は、身を隠しますが、そこにも薫が現れてたために、出家するところで物語は終わります。 救いがないのは、薫にとってあくまで浮舟は大君の形代に過ぎず、匂宮にとっても真剣な恋愛の対象ではないことです。 紫式部はどんな気持ちでこの物語を書いたのでしょうか。著者の描く紫式部像に違和感を感じてしまいました。そもそも、夢の浮橋の帖を読む限り、未完に終わっているような気がするのですが。

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2024/06/19

香子(全五巻)の最終巻です。「香子」は源氏物語の進行と紫式部の実人生を交互に描くのでどうしても長くなります。ただ、物語部分は、若き日の光と頭の中将との掛け合いや朱雀と秋好の淡い交情、夕霧と雲居との切ないアドレッセンスなど、本筋以外は印象的であっても省かれます。そのため、源氏物語と...

香子(全五巻)の最終巻です。「香子」は源氏物語の進行と紫式部の実人生を交互に描くのでどうしても長くなります。ただ、物語部分は、若き日の光と頭の中将との掛け合いや朱雀と秋好の淡い交情、夕霧と雲居との切ないアドレッセンスなど、本筋以外は印象的であっても省かれます。そのため、源氏物語としての味わいは損なわれました。一方で、ヒロインたちの心の動きは、和歌に着目して迫り、明らかにしようと試みたのは評価できます。浮舟の心情に対する、帚木流の解釈がよくわかりました。小説として試みが不発だと思えたのは、流転の激しい浮舟がラストに至る軌跡と紫式部の人生とがシンクロしないことです。そのため、なぜこのようなドラマが描かれたのかという核心部に迫っていません。ここは作者の解釈がほしい。でも、作者は御歳77歳とのこと、そのバイタリティには感服しました。

Posted byブクログ

2024/06/24

本編では一条院の四十九日。『源氏物語』は宿木から。 最終章は賢子の生涯と詠んだ歌の紹介? 駆け足過ぎるー

Posted byブクログ