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七帝柔道記(Ⅱ) の商品レビュー

4.5

13件のお客様レビュー

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2024/09/01

前作の続編で楽しみにして読んだ。懐かしい青春時代を感じる物語。前作の面白さ感動には及ばなかったという感想だが、読んでよかった。好きな作家の一人。

Posted byブクログ

2024/07/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

筆者増田氏上級生編。北大は6年連続最下位でも練習はさらに厳しくなる。怪我をしても練習は休まず打ち込むのは何のために?と思ってしまう。正に人生の全てを賭けるってこういうことかもしれない。東北大との最後の七帝戦。この一戦に向かう15人の粘りはすごかった。先輩、監督の気持ちも熱く涙が出た。最終学年は後輩へバトンを渡す年となった。悔しい気持ちもあったと思う。また涙。2024年北大は3連覇を達成。強くなっていて感動。ちょうど7月の開催シーズンに読め、暑さも熱さも肌で感じることができて良かった。

Posted byブクログ

2024/07/05

「七帝柔道記」を読んでから10年以上経ちました。その後すっかり増田俊也のことを忘れていました。しかし彼はずっと書き続けて来たのです。無骨で理不尽で不器用で無茶苦茶で孤高で無邪気でホモソーシャルで純粋で傷だらけの「青春」を。今や鉤括弧付けないと恥ずかしい「青春」を。2011年に「木...

「七帝柔道記」を読んでから10年以上経ちました。その後すっかり増田俊也のことを忘れていました。しかし彼はずっと書き続けて来たのです。無骨で理不尽で不器用で無茶苦茶で孤高で無邪気でホモソーシャルで純粋で傷だらけの「青春」を。今や鉤括弧付けないと恥ずかしい「青春」を。2011年に「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で出会い、その後「七帝柔道記」「北海タイムス物語」「木村政彦 外伝」と読み継いで来ました。なのに10年ぶりの不意打ちに意表をつかれ、そして涙してしまいました。この本の主人公たちが「寝技は練習量がすべてを決定する」高専柔道という異形のスポーツ(?スポーツと呼べるのか?)に魅入られ、ひたすら無茶な加重を自らに掛けていくように、著者もひたすら時間をかけて書き続けて来たのです。「七帝柔道記Ⅱ」で私=増田俊也の北大柔道部時代は終わります。しかしこの作品の中で後の総合格闘家、中井佑樹が入部してくるので、もしや…この物語続くかも?と思って著者インタビュー探したら、Ⅳまで書くと言ってます。生産性、最短距離に縛られる青春の真逆の物語、じっくり待ちます。著者の本を読んでいる時は自分にも無骨で理不尽で不器用で無茶苦茶で孤高で無邪気でホモソーシャルで純粋で傷だらけの時代があったような甘い気分になるのです。その甘さはやりきれなかった、そして取り戻すことのできない後悔の苦さと一緒なのですが…

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2024/06/29

こんな大学時代、ぜったいにイヤだ。でも惹かれる。熱さと涙と、そして痛さに惹かれてしまう。すごい世界です。どんだけ人間は自分を追い込めるのか?そんな人たちの汗は、もう歴史なのかな?まだあるのだろう、七帝柔道…。

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2024/06/25

著者が北大柔道部で2年生から4年生になるまでのドキュメント。久しぶりに読む続編が熱い。練習筋トレ乱取りの日々が凄まじい。 何かに懸命になることの美しさと面白みをとことん堪能させてもらった。

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2024/05/24

2024.5.24 七帝柔道記の続編。著者が「異形の柔道」と言う寝技主体で一本勝ちしかない柔道の描写が凄い。壮絶な練習と緊迫した試合、破天荒な登場人物達の生き様が何とも言えない魅力です。

Posted byブクログ

2024/05/14

読んでいて苦しくなるのにページを捲る手が止まらない。情念と誇りの物語。 コスパとかタイパが幅を利かせている現代とは完全無縁の話だけれども誰にも何も言わせない。 大森と後藤さんバンザイ! そして中井祐樹先生がついに登場します。

Posted byブクログ

2024/05/11

二浪して北大に入り、二留して四年間柔道漬け。オーバーワークにより慢性的に怪我しており、試合でもいい所なし。そんな学生生活を異常な熱量で昨日のことのように執筆。これが青春である。

Posted byブクログ

2024/04/21

旧七帝国大学にだけ存在する寝技中心の15人対15人の団体戦の七帝柔道。勝負は一本勝ちのみの勝ち抜き戦。引き分けを狙う「分け役と勝ちを狙う「抜き役」があり、「参った」もほぼないので関節技で骨折もある。競技の特異性もあり、練習の過酷さは今の時代にはあっていないほどの激しさがある(物語...

旧七帝国大学にだけ存在する寝技中心の15人対15人の団体戦の七帝柔道。勝負は一本勝ちのみの勝ち抜き戦。引き分けを狙う「分け役と勝ちを狙う「抜き役」があり、「参った」もほぼないので関節技で骨折もある。競技の特異性もあり、練習の過酷さは今の時代にはあっていないほどの激しさがある(物語は1980年代後半)。主人公増田がいる北海道大学は長年一勝もできていなく負けの悔しさ、惨めさばかりを味わっている。そこからどうすれば勝てるのか、強くなれるのかを考える日々。練習の過酷さもそうだけれど、試合での勝ちに対する熱さ、不安、執念はすごい。勝利のため仲間のため、それ以外何もないような真っ直ぐなものがある。

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2024/04/16

旧七帝国大学だけの寝技中心の七帝柔道。 2浪して北海道大学に入学した増田俊也の目的は、柔道部。 しかしかつて無敵を誇った名門の北大柔道部は、七帝戦で、2年連続最下位でした。 増田の1年、2年の七帝戦でも1勝も出来ず、主力の上級生たちは皆引退。 かつてないチーム状況の中、北大は復活...

旧七帝国大学だけの寝技中心の七帝柔道。 2浪して北海道大学に入学した増田俊也の目的は、柔道部。 しかしかつて無敵を誇った名門の北大柔道部は、七帝戦で、2年連続最下位でした。 増田の1年、2年の七帝戦でも1勝も出来ず、主力の上級生たちは皆引退。 かつてないチーム状況の中、北大は復活できるのか。 絶望的な状況に置かれた中、副主将となった増田は主将の竜澤や仲間とともにチームを率いていきます。 「命をかけて最下位を脱出するんだ」 前作を超える、灼熱の青春小説。 熱く熱く、燃える作品です。 素晴らしかった!

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