家族解散まで千キロメートル の商品レビュー
犯人は誰だ!?家族の嘘を暴く?○か✖️か? ミステリーあり、人生観をくすぐられたり、どんでん返しであったり、ロードムービーであり、正解はなくて、全部正解な、読書をする楽しみが、ぎゅっと凝縮された作品でした〜。
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家族とは、夫婦とは、兄弟とは、性別とは。色々な常識に対して自分自身気付かないうちに偏ってしまっていることを再度認識できる作品。物語も二転三転し、伏線回収もしっかり…だが、あまり美しさを感じさせない回収であった。本当、家族ってなんなんでしょうね?血の繋がり?一緒にいた時間の長さ?作...
家族とは、夫婦とは、兄弟とは、性別とは。色々な常識に対して自分自身気付かないうちに偏ってしまっていることを再度認識できる作品。物語も二転三転し、伏線回収もしっかり…だが、あまり美しさを感じさせない回収であった。本当、家族ってなんなんでしょうね?血の繋がり?一緒にいた時間の長さ?作中出てくるミスチルのアルバムQ そのエンディング曲の安らげる場所。またゆっくり聴きながら考えます。
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昭和の結婚観、家族観を全否定。サザエさん大嫌いなんやろなー。 それ自体は否定しない。新しい価値観を提示したかったんだと思う。 だけどぉ、話が全く面白くなく、登場人物の誰1人にも感情移入できず、読むのが苦痛だった。伏線?的なものもこじつけで???だったし。(前作2つが面白かったの...
昭和の結婚観、家族観を全否定。サザエさん大嫌いなんやろなー。 それ自体は否定しない。新しい価値観を提示したかったんだと思う。 だけどぉ、話が全く面白くなく、登場人物の誰1人にも感情移入できず、読むのが苦痛だった。伏線?的なものもこじつけで???だったし。(前作2つが面白かったので、余計にがっかり) この作者、重いテーマを無理に入れ込もうとせずに、単純にミステリーで書いた方が面白いものになりそうなんだけど。行動に意味をつけようとするから、ストーリーが破綻してる気がする。見ているもの(既存の価値観)を疑え、っていう逆張りに囚われすぎてる! そして、親の行為を見せるのは虐待だから。(わざとじゃない、とか関係なく)語り手が姉にめっちゃ詰められてたけど、弟こそケアが必要だから。かわいそうに。 家族を解体して、自己責任で個として生きていくのをハッピーエンドっぽく持ってきたけど、この家族、全員ケアが必要そう。それは人間関係の中でしか解決できないと思う。逆説的にそれを示してたとしたら、回りくどすぎる。
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まさかの犯人に驚いた!これで終わりかーって思ったところでのどんでん返しのような。家族とは、みんなそれぞれの基準や価値観があるから一概に定義できるものではないのかなと思った。個人的には浮気する父親は最低だと思う。とはいえ、ずっとパートナーだけに性的なことを求めるのは厳しいと思う。世のお父さんはどうしているのだろう。 作者の意見も一理あるし、こういう考え方もあるんだなと思った。多様性が求められている今、正しいはひとつではないし、自分の考えに基づいて納得のいく行動を取っていきたい。 「カントの意見には抵抗感がある。しかし性器をパートナー以外の人間と使用することは悪であると定義したい。同性愛は認めてあげたい、子供のいない家も認めてあげたい、僕らのような、職場の人間同士で寝食を共にしている人間のことも、認めてもいいと思っている。だけれども、「普通ではない』とは思ってしまう。でもやっぱりね、周さん。僕らが『普通』と感じているあの家族像って、たぶんものすごく一元的で、驚くほど視野が狭くて、びっくりするくらい自分勝手なんです。喜佐家の固定電話にかかってきた電話は、必ず周さんがとらなくてはいけないのと同じくらい、理不尽なルールなんです。なのに誰もが、自分たちは奇妙なルールに縛られていないと思っている。普通から外れている人は、普通ではないけれども認めてあげようよと、心の広さを発揮しているつもりでいる」
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家族解散3日前に突如物置に現れた仏像。父親が盗んだ?また? 返却をしに家族で1000キロの道のりを進んでいく。 途中まで、盗んだのは父親じゃないのかも。じゃあ誰?と変わっていく展開がさすが朝倉さんで、そして「じょーない」の意味が終盤でわかったところは目頭が熱くなった。 なんだよ、終わった家族とかいろいろもめてたみたいだけど幼い頃の兄弟のいい間違えが大人になっても家族間共通の言語として残るなんてと、絆を感じさせてくれた。 正直そっからは皆さんも書かれてるけど価値観の押し付けがちょっとしんどい。 朝倉さんって『ノワールレヴナント』のときから思ってたけど結婚して子供を持つことを贅沢と思ってるというか、私個人としては男女が結婚して子供を儲けるのは生き物の存続の面から大多数がやらなくてはいけないことだと思ってるのであすなと賢人さんの言い分は全く同意できなかった。 いえ、とくるま、のしかけは確かに読んでる途中ちょっと表現がおかしいなと思いつつもまあこんなものかな?とスルーしてたので思わず読み返した。 今回はちょっと読後感があまりよくない一作だったなー。
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誰が犯人なのか?という疑問がずっとあり、ストーリーとしてはおもしろかった でもこの作品に出てくる家族は好きになれない
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家族解散まで千キロメートル 著者:浅倉秋成 --- **内容説明:** 実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。実家を取り壊し、両親はマンションへ転居、姉は結婚、周も独立する予定だった。しかし引っ越しを控えたある日、家族で片づけをしていたところ、父が盗んだらしい「...
家族解散まで千キロメートル 著者:浅倉秋成 --- **内容説明:** 実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。実家を取り壊し、両親はマンションへ転居、姉は結婚、周も独立する予定だった。しかし引っ越しを控えたある日、家族で片づけをしていたところ、父が盗んだらしい「青森の神社のご神体」にそっくりな不審な箱が見つかる。なぜ父が神社からご神体を持ち帰ったのか、家族は真相を確かめるべく、ご神体を返却するため青森へ向かうが、その道中、周は次々と違和感に気づく。そして、家族の隠された秘密が明らかになっていく……。 --- **感想:** 浅倉秋成さんの作品は「六人の嘘つきな大学生」や「俺ではない炎上」など、複雑に絡み合った状況や予測不可能な展開が特徴的です。今回の作品も、突飛な状況が次々に巻き起こり、家族が抱える隠された問題や謎が少しずつ明かされていく過程がユーモラスで楽しめます。 物語は途中までコメディタッチで進行し、家族旅行のような雰囲気で読者を楽しませますが、終盤になると家族とは何か、普通とは何か、常識とは何か、といった深いテーマが浮かび上がってきます。当たり前に思っていた価値観や家族の形が、実は脆く、簡単に崩れるものかもしれないということを考えさせられました。 浅倉さんらしい驚きの展開も健在で、物語がどんどん転がり込んでいく様子は圧巻です。家族の絆と個々の葛藤が描かれた本作は、楽しみながらも心に刺さる作品でした。予測不可能な展開を楽しむとともに、家族や人生についての問いかけが強く残る一作です。
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面白かったけど、最後の章「残り5メートル」は蛇足に感じた。意図的かもしれないが打ち切り作品の終わり方のようだった。 一つ前の章の父の言葉で終わり、想像の余地があってもよかった。
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元旦早々家族みんなで盗難にあったらしい神体を返却に行く。神体は、なぜか家の倉庫にあったのだ。家族は、その実行犯は父だと家族は確信していて、はるばる青森県まで車を走らせ、返却何しようと画策する。 この設定が面白くて、難局をどう乗り切るのかと読み進めたが、後半になるにつれ、話は一...
元旦早々家族みんなで盗難にあったらしい神体を返却に行く。神体は、なぜか家の倉庫にあったのだ。家族は、その実行犯は父だと家族は確信していて、はるばる青森県まで車を走らせ、返却何しようと画策する。 この設定が面白くて、難局をどう乗り切るのかと読み進めたが、後半になるにつれ、話は一筋縄ではないし、家族とは何なのかを考えさせられる。とても良いお話なのだろうけど、最後までエンタメ気分で読みたかったのが本音だ。
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公務員である主人公の僕の実家の倉庫から、神社から盗まれた御神体が見つかった。 驚く家族は、その場にいない父が盗んだものだと断定し、青森県にある神社まで車で返しに行くことを決意する。 というのも、家族の父への評価は、気がつけばいつのまにかどこかへ出かけてしまう無責任な人間。 父を除...
公務員である主人公の僕の実家の倉庫から、神社から盗まれた御神体が見つかった。 驚く家族は、その場にいない父が盗んだものだと断定し、青森県にある神社まで車で返しに行くことを決意する。 というのも、家族の父への評価は、気がつけばいつのまにかどこかへ出かけてしまう無責任な人間。 父を除く家族は神社がある青森県まで御神体を返しに向かうが、、。 確かに家族だからこうあるべき、とか、父や母としての責務、というのは社会で生成されたときにとても不自然なものであるというのは事実だと思う。 それ自体は納得できたのだが、話の流れに100%しっくりは来なかったかもしれない、。 あと作家さんがどんでん返し得意な人だったから期待し過ぎてしまったのかも。 でも終わり方は結局主人公はどちらを選んだのだろうとかなりわくわくした。
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