家族解散まで千キロメートル の商品レビュー
ここ数作読んでいる浅倉秋成さんの作品。評価としてはとにかく難しい。ミステリーとしてはどうか?家族とは何かを問う小説としては?要素が混在してるものの、ごった煮状態かといえばそうでもなく、きれいにまとまっていると思う。 ミステリーから、一歩踏み込む挑戦的な姿勢はとても評価できるが、果...
ここ数作読んでいる浅倉秋成さんの作品。評価としてはとにかく難しい。ミステリーとしてはどうか?家族とは何かを問う小説としては?要素が混在してるものの、ごった煮状態かといえばそうでもなく、きれいにまとまっていると思う。 ミステリーから、一歩踏み込む挑戦的な姿勢はとても評価できるが、果たしてこれで良かったかと言えば、繰り返しになるが難しいところ。自分だけかもしれないが、小川哲さんの「君のクイズ」の読後感に近いものを感じた。 低評価をつける気持ちも分かるので、かなり好き嫌いは分かれそう。 ★3.2
Posted by
浅倉秋成さんなので、ミステリーかと思って読んでいたら、家族小説らしいと途中でわかりましたが、何を言いたいのか私にはよくわかりませんでした。 「作家の読書道」でちょうどこの作品が解説されていてわかりやすいと思いますので引用させていただきます。 ネタバレはないと思いますので、この...
浅倉秋成さんなので、ミステリーかと思って読んでいたら、家族小説らしいと途中でわかりましたが、何を言いたいのか私にはよくわかりませんでした。 「作家の読書道」でちょうどこの作品が解説されていてわかりやすいと思いますので引用させていただきます。 ネタバレはないと思いますので、このストーリーを読まれて面白そうと思われる方はどうぞ。 手抜きレビューですいません。 「作家の読書道」より 家族の解体が決まり家族がばらばらになる予定の喜佐家で倉庫から仏像が見つかる。 どうやら厄介者の父が青森県の神社から盗んだご神体らしいと気づいた一家は山梨県から青森県まで車でご神体を返しにいこうとする。 解散寸前の家族が一致団結してトラブルを乗り切る話かと思いきや意外なことが起こります。 物語は車で仏像を返しに行く「くるま」のパートと、実家に残った姉たちが意外なものを見つける「いえ」のパートが交互に進行していきます。 ここに仕掛けがあるんですよね。 物語の中で明確に真相は明かされます。 読み終えたあとも仕掛けに気づいていない人もいるようですが。 でもまさに、これがどういう物語なのか気づかせてくれる仕掛けです。 痺れました。 ※私はたぶんこの仕掛けというのに気づけなかったのだろうと思います。
Posted by
家族のあり方を考えさせられる作品でした。家族の人数もそれぞれ異なると言ったアプローチも良かった。 最後の○×もナイス。
Posted by
読みやすいミステリー すごく深いところまで行って、帰ってきた感じがする 家族って、すごい、大変、おもしろい
Posted by
『六人の嘘つきな大学生』でハマった浅倉さん。 今回のテーマはズバリ家族。 事件の発端は引っ越し準備中に倉庫で発見された謎の御神体。 どうやらこの御神体、青森の神社から盗まれたものらしい。 家族解散する予定が一転、一致団結し御神体を返却する為の長距離家族ドライブが始まる。 途中...
『六人の嘘つきな大学生』でハマった浅倉さん。 今回のテーマはズバリ家族。 事件の発端は引っ越し準備中に倉庫で発見された謎の御神体。 どうやらこの御神体、青森の神社から盗まれたものらしい。 家族解散する予定が一転、一致団結し御神体を返却する為の長距離家族ドライブが始まる。 途中まではロードムービーのような味わいだが、事件の真相が見えて来ると家族の物語だと分かる。 家族とはこうあるべき、そんな伝統的な価値観に縛られていた事に気付かされる。 エンタメミステリーを期待していたので終盤の哲学的な展開は残念。 一風変わった家族小説。
Posted by
一気に読みました。 家族について何かと問うテーマでして、非常に考えさせられます。 終盤の二転三転と動く展開には、結構驚きましたね。
Posted by
評価が低くてごめんなさい。 今までの作品が面白かったので期待していたせいもあるかも。 盗難品の御神体を返却に向かうドライブや犯人探しなど、全てが茶番に見えてしまった。 次はまた「六人の…」みたいなワクワクする小説を読みたいなぁ。
Posted by
実家を解体する事になったバラバラな家族。ところが庭の倉庫に十和田の神社御神体の仏像を見つけてしまう。と同時にニュースでは盗まれた仏像を今日中に返せば不問にすると神主が言った事から、バラバラ家族が仏像を山梨県都留市から十和田まで返しに行くロードムービー的な話。 かと思えば、盗まれた...
実家を解体する事になったバラバラな家族。ところが庭の倉庫に十和田の神社御神体の仏像を見つけてしまう。と同時にニュースでは盗まれた仏像を今日中に返せば不問にすると神主が言った事から、バラバラ家族が仏像を山梨県都留市から十和田まで返しに行くロードムービー的な話。 かと思えば、盗まれた仏像は、実は…。 バラバラ家族がそれぞれに盗まれた仏像に関与していたと告白を始め、いつの間にか家族がそれぞれに嘘をついていた事が判明する。集団嘘つき話の得意な作者らしい迷宮的な展開に先が読めない楽しみ満開。 が、話は父親、母親、息子、娘の存在や関係性や、それぞれの抱く家族という姿に言及してゆく。 コミカルなテイストから真摯な家族愛の結末に満足した一冊だった。
Posted by
中盤まではロードムービー的なミステリー。誰が犯人何だと楽しめた。神社に着いて、ああ丸く収まった、良かったね。となるのが普通なのだが、残りページの多さにまだ終わんないよねと邪推してしまう。浅倉さんの話がこんな簡単で気持ちよく終わるわけあるかー。 終盤は家族のあり方、定義なんかを考え...
中盤まではロードムービー的なミステリー。誰が犯人何だと楽しめた。神社に着いて、ああ丸く収まった、良かったね。となるのが普通なのだが、残りページの多さにまだ終わんないよねと邪推してしまう。浅倉さんの話がこんな簡単で気持ちよく終わるわけあるかー。 終盤は家族のあり方、定義なんかを考えさせられる。これが当たり前、普通、昔からだから。常識から外れた奴は変。下に見られる。多数派が決めつけた考え方。みんな無意識に刷り込まれているのかも。 多様性がどうとかと理解があるようにいう人もいるけどそんな人も所詮は上から目線。 意地の悪い気持ち良さを感じてしまうなあ。 周と咲穂はどんな選択をしたのか、二人が異なる答えを出した時、その先の想像を掻き立てられる。
Posted by
六人の嘘つきな大学生、俺ではない炎上と比べてしまうのでこの点数。 レビューがあまり良くなかったのでハードルを上げずに読んだのですがそれでも刺さらずでした。 普通って何。ってことなんだろうけどまぁ常識的に物置に知らんものあったらとりあえず通報するわな。 気持ち悪い家族だった...
六人の嘘つきな大学生、俺ではない炎上と比べてしまうのでこの点数。 レビューがあまり良くなかったのでハードルを上げずに読んだのですがそれでも刺さらずでした。 普通って何。ってことなんだろうけどまぁ常識的に物置に知らんものあったらとりあえず通報するわな。 気持ち悪い家族だった。
Posted by