ネコシェフと海辺のお店 の商品レビュー
どこかの海辺にある、料理上手でマイペースなネコシェフの不思議なお店。 サバトラネコの料理長が、ままならない日々に疲れた人々の心を美味しい魚料理でそっと癒していく連作短編集です。 どんと構えてマイペース、博識なネコシェフのキャラクターがとても素敵で、出てくるお魚の料理も美味しそう...
どこかの海辺にある、料理上手でマイペースなネコシェフの不思議なお店。 サバトラネコの料理長が、ままならない日々に疲れた人々の心を美味しい魚料理でそっと癒していく連作短編集です。 どんと構えてマイペース、博識なネコシェフのキャラクターがとても素敵で、出てくるお魚の料理も美味しそう。 ただ、個人的には結末に少しモヤモヤが残るお話もあったなぁ…。 特に第一章と第五章、浮気したり、仕事で自分だけ成果を残そうとして人のチャンスを奪ったり、仕事を押し付けたり、主人公に対して酷いことをした奴らが結局いい思いだけして終わっているのがなんかなぁと。 主人公たち自身が前向きな気持ちになって終わっているので別にいいのですが、自分だったら、浮気した夫に優しくご飯作ってあげる必要なんてないし、そんな嫌な人たちがいる会社は早く辞めちゃえ!と思ってしまいます(^^;) 自分はどちらかというと同じ著者の『喫茶ドードー』シリーズの方が好きだったかなぁ。
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心が弱っているときにふと現れる、サバトラ柄のネコシェフ。海辺にお店を構えていて、その人の気持ちに寄り添った魚料理を出してくれる。 美味しいもの食べて身体も心も満たされていると、抑え込んでいた自分の本音に気づいたり。 句を読んだり、調理の知識を教えてくれたりと博学なネコシェフですが、お金の代わりにネコらしいものを要求したりして、ネコの可愛らしさも味わえる一冊でした。 標野先生の本は喫茶ドードーシリーズや伝言猫シリーズも大好きですが、ネコシェフはエピソードと登場人物のあっさり感があり、個人的にはちょっと物足りない感じがしたので、☆は3つです。
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良かった 私は登場人物それぞれに視点をあてられて話が進むのが大好きなんです この本は、一話の主人公の周りに絡む人物が次々と主人公になるのが、本当に良かった 猫も良かったし、一人一人救われるのも良かった
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人生にもやもやしている女性 美味しい料理によって心を見つめ直し気持ちを切り替える ねこ 登場する男性はみんなクズ
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なんで急に猫!?と思うけど、短編のストーリーが繋がり読み進めていくと、肩の力が抜けるような、構えずに読める本だった。 美味しそうな料理が出てくるので、寝る前に読むと少しお腹が空いて寝付けなくなりかけた。 なんか読みたいけど、重たくなく、すっきりしたい気分の時に良い。
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海辺にぽつんと佇む小屋は 料理上手なネコシェフの店 仕事や恋愛、子育てに悩む人たちが 彼の店に引き寄せられるのだ そして、チャウダー、鯛めし、アジフライ ほかほか美味しいごはんに癒され 自分の内面から湧きあがる答えをみつけていく まず、動物好きなので無条件に+⭐︎だね それにネ...
海辺にぽつんと佇む小屋は 料理上手なネコシェフの店 仕事や恋愛、子育てに悩む人たちが 彼の店に引き寄せられるのだ そして、チャウダー、鯛めし、アジフライ ほかほか美味しいごはんに癒され 自分の内面から湧きあがる答えをみつけていく まず、動物好きなので無条件に+⭐︎だね それにネコシェフが次々に繰り出すごはんの 美味しそうなことといったら… うん。今夜はタルタルたっぷりの アジフライー!に決まりだ(笑)
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カドイカさんとひらけば夏休みフェアで購入 装丁とタイトルでほんわかを想像していましたが、良い意味で裏切られた気がします 短編集だけど全てが繋がっている、という作品 この作品は全て女性が主人公ということもありますが、女性の方が「あーーー」ってなる気がします 専業主婦で全て上手く...
カドイカさんとひらけば夏休みフェアで購入 装丁とタイトルでほんわかを想像していましたが、良い意味で裏切られた気がします 短編集だけど全てが繋がっている、という作品 この作品は全て女性が主人公ということもありますが、女性の方が「あーーー」ってなる気がします 専業主婦で全て上手くいっているはずの中年女性 親友と共通の趣味で毎日楽しく過ごしているはずの高校生 娘を大事に育ててきて娘のために全てを捧げたはずの老女 結婚もせずに仕事一筋で生きてきたはずの中年女性 等々… どこかの年代で、どこかのステージで、感じたことのある不安感や違和感、やり切れない思い 私は一体どうしたら良い…というところにキジトラのネコシェフが現れるというお話 親身なようでいてそうでないようでいて、ひと手間かけた美味しい料理を振る舞ってくれるネコシェフ 私の所にも現れてくれたら良いなぁと願ってしまいます
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ちょっと前まで本屋でよく見かけてた本だぁ、と図書館で見かけたので借りてみた。 連作短編集?っていうのかな、この形式。 登場人物が緩やかに繋がりがあってお話が進んでいく形式。 夜の海の近くでお店をやる、うーんなんてファンタジーなんだろう。 ファンタジーってかアンニュイってか、どこと...
ちょっと前まで本屋でよく見かけてた本だぁ、と図書館で見かけたので借りてみた。 連作短編集?っていうのかな、この形式。 登場人物が緩やかに繋がりがあってお話が進んでいく形式。 夜の海の近くでお店をやる、うーんなんてファンタジーなんだろう。 ファンタジーってかアンニュイってか、どことなく不思議な雰囲気だよね。 漁師とネコの絡みはよく分からなかったけど、みんなそれぞれちょっとずつ変化していく。 最初のお話は、おいおい離婚案件じゃねーか、と思ったけど、そんな流れもアリなんだ。 旦那さん、自ら止めるなんてそんなことあるんだ。 お話自体がドロドロになり過ぎず、一人一人壁にぶち当たって、ちょっと一息、ふぅと付きたいんだよね。 そういう時もある。 ズバっと解決、はいハッピーエンドです!って感じじゃなくて、緩やかに変わっていくそんなお話でした。
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日常に疲れ、悩みを抱えた人たちがポツンと呟いた言葉。 それを魚料理の注文と思い現れるネコシェフ。 自分が本当に望んでいるものは何なんだろう?と気付くきっかけを与えてくれる猫。 私も逢ってみたいな。
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猫さんからのありがたいご飯とお言葉。 誰にも相談できない人ってたくさんいるのだろうと感じました。 和歌や俳句。昔の人は食の句も詠んでいたのだと目から鱗です。 授業で習うのは恋の歌が多かったような気が。 若干人間関係の整理には至ってない部分もあり、また伏線もそれほど張れてないかな...
猫さんからのありがたいご飯とお言葉。 誰にも相談できない人ってたくさんいるのだろうと感じました。 和歌や俳句。昔の人は食の句も詠んでいたのだと目から鱗です。 授業で習うのは恋の歌が多かったような気が。 若干人間関係の整理には至ってない部分もあり、また伏線もそれほど張れてないかな?と思う箇所が点在。 でも、軽い読み物として良かったです。 それにしても ところどころクズ男おるのなんでなん? 猫シェフが一番イケメンでした。
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