妻に稼がれる夫のジレンマ の商品レビュー
夫のキャリアが優先される時代は終わったのかな? 登場するご夫婦は、よく話し合って、今はどちらのキャリアを優先するのか決めている。 「駐夫」のキャリア継続問題がテーマだけど、これからはみんなの問題になりそう。 それに、男性のキャリア中断は、悪いことばかりではないかも。 自分...
夫のキャリアが優先される時代は終わったのかな? 登場するご夫婦は、よく話し合って、今はどちらのキャリアを優先するのか決めている。 「駐夫」のキャリア継続問題がテーマだけど、これからはみんなの問題になりそう。 それに、男性のキャリア中断は、悪いことばかりではないかも。 自分のキャリアを見直す時間ができ、子育をもっと楽しんだり、生き方もバラエティになるみたい。 オマケに、妻の稼ぎが多いと、夫の給料は、すべて自分の小遣いだという人もいるとか。うらやましい男性もいたりして。 あと、駐在員の配偶者の現地就労を規制している会社があるとは驚いた。会社が配偶者の自由を奪っている? おおむね興味深かったが、駐夫は遠慮して、妻の誕生日プレゼントや飲み代などに妻の給料は使えないけど、主婦なら夫の給料を使うのに負い目を感じるのだろうか…というのには違和感。 遠慮している主婦もいる。
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様々なパターンの駐夫さんのインタビューが掲載されていたが、お互いの希望するキャリアを話し合えていた夫婦の工夫を知りたかった。 共働き夫婦が「大黒柱」や「今やり遂げたい」をうまくバトンタッチしながらキャリアを繋いでいけたらいいな、と思いつつも、「転勤」は本当になかなか難しいイベン...
様々なパターンの駐夫さんのインタビューが掲載されていたが、お互いの希望するキャリアを話し合えていた夫婦の工夫を知りたかった。 共働き夫婦が「大黒柱」や「今やり遂げたい」をうまくバトンタッチしながらキャリアを繋いでいけたらいいな、と思いつつも、「転勤」は本当になかなか難しいイベントだな、と思う。 帯同にもいろいろなかたちがあり、そういうキャリアの繋ぎ方もあるのだなと知ることができたのもこの本からの収穫。 大きなライフイベントは、自分のキャリアを見つめ直す貴重な機会。自分を振り返っても確かにそう思うが、当事者真っ只中の時には正直苦しかった。 男女問わずキャリアの再考を前向きに受け止めいける人が増えたらと願わずにはいられない。
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労働年数が延び、人手が足りないなか、人生を見つめ直したり、スキルを身につける場として、駐在する妻に帯同することを選択できる人たちに新しい生き方が広がるのはもっともだと思う。大きな葛藤がなくても、子供たちの世代では多様な選択できる世の中になることを願う
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自らも駐夫(海外駐在員の夫)となった経験のある著者が、妻のキャリアを優先し、自身のキャリアを中断することとなった駐夫経験者10人にインタビューし、彼らの意識変容や就業行動、キャリア設計に向けた道筋を浮き彫りにする。加えて、経済力や社会的立場で妻よりも劣っていると自認する男性2人に...
自らも駐夫(海外駐在員の夫)となった経験のある著者が、妻のキャリアを優先し、自身のキャリアを中断することとなった駐夫経験者10人にインタビューし、彼らの意識変容や就業行動、キャリア設計に向けた道筋を浮き彫りにする。加えて、経済力や社会的立場で妻よりも劣っていると自認する男性2人にもインタビューし、男らしさをめぐる葛藤(モヤモヤ)を明らかにしつつ、新たな夫婦像や男性のキャリア形成観を提示する。 自分は男性で、駐夫になることや自分より妻の収入が上回る可能性はあまり考えられないという状況なのだが、あまり話を聞く機会のない立場の人たちであり、夫婦の在り方などを考える上でも、本書で紹介される12人のインタビューはとても興味深いものだった。 自分自身は、仮に駐夫になる可能性が出てきた場合は、「男は仕事」という価値観への呪縛というよりは、今の仕事が好きでそれを中断したくないという理由で躊躇するだろうが、妻のキャリアはできる限り尊重したいし、妻の収入や社会的立場が自分より上回ることについては特に何も思わないと考えているのだが、自分の潜在意識の中に男性性への呪縛がないかどうか見つめなおすきっかけになった。 本書で取り上げられているのは駐夫となることを決断した人などであり、どちらかといえばジェンダー平等意識が高い人たちだと思うが、それでも男性性に囚われている側面があることが示されており、そうではない多くの男性についてはもっと男性性の呪縛は強いのではないかと想定される。男女とも生きやすいジェンダー平等な社会を実現するために、若い世代はだいぶ変わってきているとは思うが、本書で指摘されているように性別役割に対する男性の意識変革が求められるし、本書でも指摘されていたが、女性の側も「男性が稼ぎ手」という意識を改めていく必要があると思う。男性の長時間労働を前提とし、そのキャリア中断を想定しない日本的雇用慣行の見直しも急務だ。そして、夫婦が一体となってキャリアを築き、家事育児をともに担うという夫婦像が当たり前のものになっていってほしいと考える。 なお、気になった点として、本書での個々のインタビューに対する著者の解釈は、推測で「男性性の呪縛」を読み込みすぎな気はした。著者が男性性にこだわりすぎているように感じ、ちょっと社会学の研究としては、バイアスがかかっていて、客観性に欠ける部分があるのではないかと思った。
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こと社会的評価や序列的見方の指標になりやすい収入 どういう葛藤があるのかを知りたくて読んだ本 人それぞれ色々な生き方があるんだなと アンケートに無回答だった方が実は状況的な追い込まれ度合いが高いのではと勝手に心配になりました
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自分のこと、同僚のこと、部下のこと、組織のことにあてはめると、次々に改善したい点が出てくる。とても勉強になりました。途上国 駐夫編もお待ちしてます。
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男は仕事の呪縛 駐夫:高度経済成長期→硬直的役割分担 男女共同参画時代 女性の収入増 アイデンティティー喪失 キャリア中断:稼げない≒競争から降りた 受動的に主夫に 同じ赴任地ーおしどり転勤 駐夫に転じる:長時間労働 人生の休憩 自分不在でも会社は回る 孤独感 新たなキャリア:...
男は仕事の呪縛 駐夫:高度経済成長期→硬直的役割分担 男女共同参画時代 女性の収入増 アイデンティティー喪失 キャリア中断:稼げない≒競争から降りた 受動的に主夫に 同じ赴任地ーおしどり転勤 駐夫に転じる:長時間労働 人生の休憩 自分不在でも会社は回る 孤独感 新たなキャリア:家族最優先 自由 スキルを磨く・獲得→ステップアップ キャリア設計4分類 妻に収入で負けたとき:甲斐性と嫁得能力 夫婦役割のスイッチ 何と戦うべきか:能動的決断→自己責任 新たな男性像 夫も妻も活躍する社会:日本的雇用慣行打破
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