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東京都同情塔 の商品レビュー

3.4

370件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    95

  3. 3つ

    138

  4. 2つ

    39

  5. 1つ

    11

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2024/09/14

芥川賞ということで手に取ってみて、設定が好みそうなので読んだ。面白かったけど……文章の中にも言葉の選び方として魅力的だなと思うことは良くあったけど、全編を通して心奪われる、とか熱中する、まではいかなかったかも。

Posted byブクログ

2024/09/13

オーディブルで聴いたため内容の半分も理解出来なかったかも。独特の世界観でとにかくなんか凄い作品だった。

Posted byブクログ

2024/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

不思議な本だった これだから芥川賞はおもしろいね。 こんな事を言語化して文章化出来るの凄すぎるし、発想も込みですごすぎる。 何を読んだか自分は言語化出来ないが、素敵な体験が出来たとは思った。 一つだけ文句を言うならば、aiを使って書いたというのが、作中出てくるaiとのやり取りの所なんだろうけど、そこの観点だけ少しがっかりした でもそれ以上に面白かったし惹き込まれたからまぁ良いんだけど。 マックスのキャラ性も良かったね、良いね いやーーおもろい おもろいです

Posted byブクログ

2024/09/09

幸福学者が提唱した「犯罪者は同情されるべき人々」。彼らが住むための美しいタワー、建築家による解放感のある空間設計。住人は、幸せにならなければいけない。言葉は、他者と自分を幸福にするためにのみ、使用しなければなりません。 近未来のちょっと異次元な世界。犯罪者はホモ・ミゼラビリスま...

幸福学者が提唱した「犯罪者は同情されるべき人々」。彼らが住むための美しいタワー、建築家による解放感のある空間設計。住人は、幸せにならなければいけない。言葉は、他者と自分を幸福にするためにのみ、使用しなければなりません。 近未来のちょっと異次元な世界。犯罪者はホモ・ミゼラビリスまでは理解できましたが、言葉を幸福にするためにのみ使う暮らしってどんななのでしょう。

Posted byブクログ

2024/09/08

自分が犯罪者では無いのは犯罪を犯した人たちとは全く異なる環境下で生まれ育ったからであって、そのような環境で生まれ育っていない犯罪者に向けられるのは蔑視では無く同情という考え。最初は受け入れられませんでしたが描かれている世界がリアルで犯罪者というものに対する考えを見改める機会になり...

自分が犯罪者では無いのは犯罪を犯した人たちとは全く異なる環境下で生まれ育ったからであって、そのような環境で生まれ育っていない犯罪者に向けられるのは蔑視では無く同情という考え。最初は受け入れられませんでしたが描かれている世界がリアルで犯罪者というものに対する考えを見改める機会になりました。

Posted byブクログ

2024/09/06

芥川賞受賞作ということで早速手に取った次第だが早々に撃沈。文章が個人的に入っていかなくて無理だった。

Posted byブクログ

2024/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本作は執筆にあたり生成AIを使用したことで有名になったが、そのニュースがなければ手に取らなかっただろう。普段読んでいるジャンルとは違うもので。 生成AI使用箇所は「AIに問いかけたらどういう言葉が返ってくるのかを取材した」といった内容で、創造性に大きな影響を与えているとは感じなかった。それが駄目なら編集や知人の言葉がヒントになった、というのも駄目だろう。 内容についてだが、東京都同情塔という面白いものを据えているが、扱いは好みではなかった。 いわゆる"最近の本"といった感じで、使っていい言葉、NGな言葉、言葉の定義とは。そのような内容が大部分を占めている。 語感がいいのでするすると読めるが、こねくり回しているという印象が先に立つ。言葉の定義を問うて何かの結論に達したり、社会に訴えるわけでもない。すっきりする内容ではなかった。まっさらな紙に垂らされたインクのように、ひっかかった存在でありたい、ということならある意味成功しているだろう。

Posted byブクログ

2024/09/05

映画や小説に登場する悪役を「ヴィラン」と言い換えると、ただの悪人ではなく、陰影のある魅力的なキャラクターの印象が強くなるように思います。「アンチヒーロー」とかっこよく言えば、悪人の定義が曖昧になります。 ソフトなイメージにする言葉の言い換えはいろいろありますが、「刑務所」や「犯罪...

映画や小説に登場する悪役を「ヴィラン」と言い換えると、ただの悪人ではなく、陰影のある魅力的なキャラクターの印象が強くなるように思います。「アンチヒーロー」とかっこよく言えば、悪人の定義が曖昧になります。 ソフトなイメージにする言葉の言い換えはいろいろありますが、「刑務所」や「犯罪者」はどうでしょうか。「プリズン」「クリミナル」と英訳するだけでなく、概念そのものを見直し、人々の意識を改革し、再定義すると、どうなるでしょうか。 この小説は、2020年の東京オリンピックで、ザハ・ハディド案による先進的なデザインの新国立競技場が実現した世界を描いています。実際にはザハ案は中止となりましたが、生牡蠣のようだとも言われた斬新なデザインは今でも記憶に残っています。 何かを表現しようとする時、表現者が伝えようとする主眼を離れ、公平であるか、不快ではないかという論争や、政治的な企みが加わってしまうのは仕方のないことかもしれませんが、創造の力を抑え、奪ってしまいかねない問題でもあると思います。配慮のある街づくりや言葉遣いにより、誰もが平等で差別のない社会を目指しているはずなのに、その中で、不満や憎悪は渦巻き続けています。平等なはずの社会は、清潔に見えるソトと隠れがちで見えにくいウチに分断されています。 そんな社会の中での創作とは、表現とは、どうあるべきか。わたしには答えはわからないままだけど、試行錯誤しながら考えていきたいテーマだと思いました。 これまでに読んだことのない切り口で書かれた小説で、興味深く、面白く読みました。

Posted byブクログ

2024/09/05

実際には作られなかったザハ・ハディド氏が設計した新国立競技場が存在する世界。そこに屹立する東京都同情塔。ここは『1984』みたいなディストピアか、それともこれこそがユートピア? どう読み取ればいいのかよくわからないままに、最後のシーンは身体中の毛が逆立つような、ぞわーっとする感覚...

実際には作られなかったザハ・ハディド氏が設計した新国立競技場が存在する世界。そこに屹立する東京都同情塔。ここは『1984』みたいなディストピアか、それともこれこそがユートピア? どう読み取ればいいのかよくわからないままに、最後のシーンは身体中の毛が逆立つような、ぞわーっとする感覚だった。今までなかった読後感。もう1回読もうかな。

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2024/09/01

まずこれが芥川賞受賞作か…という感じ。文章に隙はないものの、何の感慨も雰囲気もない。SF預言書として何か新しく心を打つようなメッセージがあるわけでもなく、140ページただツルツルと読んだだけであった。小説家特有の面白いものの見方も登場しないし、もっと才能のある人に芥川は与えられる...

まずこれが芥川賞受賞作か…という感じ。文章に隙はないものの、何の感慨も雰囲気もない。SF預言書として何か新しく心を打つようなメッセージがあるわけでもなく、140ページただツルツルと読んだだけであった。小説家特有の面白いものの見方も登場しないし、もっと才能のある人に芥川は与えられるべきだ。生成AIの使い方にも新鮮味がない。

Posted byブクログ