食っちゃ寝て書いて の商品レビュー
後半若干読みづらくなった気がしました。 でも、登場人物の人間味の良さがやはり最高の一言。 特に主人公である横尾成吾。 慎ましくて、ストイックで、どことなく身近な雰囲気を感じる。 読んでて、作者の小野寺さんはこういう人なのかなって妄想します。 「停滞」から「再起」ってゆうテーマが、...
後半若干読みづらくなった気がしました。 でも、登場人物の人間味の良さがやはり最高の一言。 特に主人公である横尾成吾。 慎ましくて、ストイックで、どことなく身近な雰囲気を感じる。 読んでて、作者の小野寺さんはこういう人なのかなって妄想します。 「停滞」から「再起」ってゆうテーマが、元気をもらえて、やっぱし好きだなぁと思いました。(気づけば手元にある本はそんな本ばっかしになってしまった…)
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読み始めはイマイチかなと思いましたが、菜種くんの前向きな変化に引き込まれていきました。 本気で向き合える人、モノ、コトが人を変えるのだと改めて感じました。
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偶然本屋で手にとった。 思いの他良かった。 他の作品も読みたい。 やっぱり本屋で偶然に出会う本はいいな。 百地さんは今や文芸編集長だが、歳はおれよりずっと下。四十三だ。おれが非富裕層であることを知ってるので、このダウンジャケットをくれた。同じようなのを二つ持ってるからど...
偶然本屋で手にとった。 思いの他良かった。 他の作品も読みたい。 やっぱり本屋で偶然に出会う本はいいな。 百地さんは今や文芸編集長だが、歳はおれよりずっと下。四十三だ。おれが非富裕層であることを知ってるので、このダウンジャケットをくれた。同じようなのを二つ持ってるからどうぞ。くれ方がスマートだったので、ついもらってしまった。歳下からのお下がりだ。おれはお上がりと言ってる。百地さんにもそう言ったら笑ってた。
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無駄に想像しない。無駄に休まない。無駄に求めない。無駄に守らない。 書け、書け、書け、書け。ホームやぞ! 贈答品の海苔 ふくし復氏届 婚族関係終了届 「食っちゃ寝」は人間なら、いや動物なら皆がする営みだが、本書の横尾と菜種の場合は、それに「書く」、或いは「読む」が、日常の大きなフ...
無駄に想像しない。無駄に休まない。無駄に求めない。無駄に守らない。 書け、書け、書け、書け。ホームやぞ! 贈答品の海苔 ふくし復氏届 婚族関係終了届 「食っちゃ寝」は人間なら、いや動物なら皆がする営みだが、本書の横尾と菜種の場合は、それに「書く」、或いは「読む」が、日常の大きなファクターとして加わっている。
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無駄に想像しない。無駄に休まない。無駄に求めない。無駄に守らない。 って。無駄ってなんだろう、人によって無駄の意義は違うねとか、思いつつ。 仕事で疲れたあと、頭を休める感じで読み出したこの本。人によっては疲れてるんなら読まずに寝ればいいのにムダじゃね、とか思われそうだと笑ってしま...
無駄に想像しない。無駄に休まない。無駄に求めない。無駄に守らない。 って。無駄ってなんだろう、人によって無駄の意義は違うねとか、思いつつ。 仕事で疲れたあと、頭を休める感じで読み出したこの本。人によっては疲れてるんなら読まずに寝ればいいのにムダじゃね、とか思われそうだと笑ってしまった。 私も実際、食っちゃ寝て読んでだし。無駄はない。 なんか、優しいけど力をくれる物語。 豆腐のシートの件では、あるあるだなとか。クレームの件でも。些細なことがいちいち面白かった。 トーキンブルースも、月は夜もも早く読みたいんですけど。 さて、雨が降る前に朝のウォーキングに、行ってこよう 降らない雨はない
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登場人物2人それぞれからみた世界を、偶数月と奇数月にわけて交互に描く1年の物語。2人が似ていて穏やかで優しくて、あたたかい気持ちになる。ドカンと大きなことはできなくても、少しずつちょっとずつできるかも、やれるかなってことを積み重ねていけば、その先に今までとは少し違った世界があるか...
登場人物2人それぞれからみた世界を、偶数月と奇数月にわけて交互に描く1年の物語。2人が似ていて穏やかで優しくて、あたたかい気持ちになる。ドカンと大きなことはできなくても、少しずつちょっとずつできるかも、やれるかなってことを積み重ねていけば、その先に今までとは少し違った世界があるかも、という優しい作品でした。
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とても面白かった。 語り口が好きです。 そこかしこに深く頷いてしまうセンテンスも多く、「読みながら読み返す」をしました。 「無駄に想像しない。無駄に休まない。無駄に求めない。無駄に守らない。」 何度も唱えています。
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登場人物 横尾成吾 ヒット作や映画化された作品を持ってはいるが、知名度は低めの作家 50歳を目前にして、将来への漠然とした不安、意欲作を没にされたショック、一人暮らしの寂しさ、…などを抱えている 井草菜種 前担当者から横尾の担当を引き継いだ、編集者 30歳近くになり、ヒット作を...
登場人物 横尾成吾 ヒット作や映画化された作品を持ってはいるが、知名度は低めの作家 50歳を目前にして、将来への漠然とした不安、意欲作を没にされたショック、一人暮らしの寂しさ、…などを抱えている 井草菜種 前担当者から横尾の担当を引き継いだ、編集者 30歳近くになり、ヒット作を出せていないことへの焦り、目標を達成してこれなかった自信のなさ、人付き合いの下手さ、…などを抱えている 物語 横尾成吾が自信を持って出した草稿がついに没になり、担当の赤峰も井草に交代。 作家として食い繋ぐにはどうすればいいか、次にまた没を食らったらどうしよう、…不安に駆られる。 一方の井草菜種も、どのように付き合っていけばよいか、編集者としてどのように作品作りにアプローチしていけばよいか、悩みあっていた。 悩み、踠きながら少しずつ前進しようとする2人の周りには、25年来の友人や妹や編集者仲間_ さまざまな人との関わり合いの中で、自分と向き合い、自分に気づいていく… 読後感 小野寺さんらしい、人の悩みや葛藤を柔らかなタッチで繊細に描いている一冊 なので、悩みもがいている中でもどこか明るく重い気分にならないように作られているのはさすがだと感じた 物語のクライマックスが遅く、一気に上がってくるので、途中冗長に感じられるところがあったのも正直なところ だが、終盤の盛り上がりや最後に明らかになること、また結びの言葉は驚きと爽やかさを運んできてくれるので、全体としてはとてもよかった 大切なキーワードが散りばめられているので、時間をおいて何度も読み返すべき、味のある作品だと思った
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先週末に大阪に帰省した際に梅田紀伊国屋書店に出向いて購入。 一気読み。 この手の作品は最後のどんでん返しまでの内容が余りに乏しく小説としての評価が低い。 道尾作品なんかはそれまでの内容が面白いので途中でネタバレしてもそうがっかりしない。 期待外れの作品。
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一つの小説を書きあげるまでの、作家と編集者の一年を描いた物語。 あまり情熱を感じさせない30代の編集者と、我が強くない作家。 ヒット作を生み出したいという目標は同じで、それぞれ努力は惜しまない。 何か事件が起きることもなければ、大きな展開があるわけでもない。 あくまでも日常での起...
一つの小説を書きあげるまでの、作家と編集者の一年を描いた物語。 あまり情熱を感じさせない30代の編集者と、我が強くない作家。 ヒット作を生み出したいという目標は同じで、それぞれ努力は惜しまない。 何か事件が起きることもなければ、大きな展開があるわけでもない。 あくまでも日常での起伏、思い悩む姿が描かれ、それがとても身近に感じる。 今回も面白かった。
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