みんなで読む源氏物語 の商品レビュー
もう一回読むかはわからないが、大河ドラマに夢中の身としては勉強になる一冊。こんなにわかりやすく解説してもらえると、頑張って源氏物語を読んでみたくなる。 色々な方たちが源氏物語について語る本であるが、原作を読みたい気持ちに駆られる書評とうんざりする書評にはっきりわかれた。 鴻巣友季...
もう一回読むかはわからないが、大河ドラマに夢中の身としては勉強になる一冊。こんなにわかりやすく解説してもらえると、頑張って源氏物語を読んでみたくなる。 色々な方たちが源氏物語について語る本であるが、原作を読みたい気持ちに駆られる書評とうんざりする書評にはっきりわかれた。 鴻巣友季子という人の書評は唯一読み進めるのが辛かった。小難しい講釈は自身の著書でやれば良い。
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個人的には、近藤泰弘さんと、山本貴光さんの対談が興味深かった。もう少し長く語りあって欲しかった。この対談で一冊編んでほしいくらい。 という風に、それぞれのパートは短めながら面白いので、入門書としては、良い感じては。
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日本の古典作品で有名な『源氏物語』であるが、その内容は膨大である。事実、『源氏物語』は五十四帖と、一気に読むには量が多い。しかも、物語はメインストーリーとサブストーリーが交差する構成で、ゆえに日本の作品とはいえ、敬遠してしまいがちである。そこで、本書はいかに『源氏物語』を読み解...
日本の古典作品で有名な『源氏物語』であるが、その内容は膨大である。事実、『源氏物語』は五十四帖と、一気に読むには量が多い。しかも、物語はメインストーリーとサブストーリーが交差する構成で、ゆえに日本の作品とはいえ、敬遠してしまいがちである。そこで、本書はいかに『源氏物語』を読み解くべきなのかを教授する。 まず先に結論を述べると、日本の古典作品だからといって、物語を隅々まで理解しないといけないという訳でない。それ以上に、物語の描写、具体的には心の機敏、花や植物の情趣、和歌などを読んで味わうことが重要である。「ラランド」ニシダのコラム欄でも言及されているが、数回挫折した末に何とか読破したものの、物語を十分に理解はできなかったと述べる。ニシダは、全てを理解するのは諦めたが、部分的には面白く感じたという。このように、理解できないことを知ることも、読書体験において大切である。 これ以外にも、本書には多岐にわたって『源氏物語』に関する知識や批評が詰まっており、未読の読者はもちろんのこと、既に読み通した人にとっても、なんらかの助けとなるだろう。1000年前に書かれた本とはいえ、人間そのものは、どの時代であっても変わらないことがわかるだろう。
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ハヤカワ新書から発売された『源氏物語』の解説書。といってもそこまで小難しい内容ではなく、『源氏物語』を読んだことがない人でも気軽に読み通せるようなライトな読み物となっています。 扱っているトピックはなかなか多彩で、まずは『源氏物語』のおおまかなあらすじ、紫式部の人生と人柄、登場...
ハヤカワ新書から発売された『源氏物語』の解説書。といってもそこまで小難しい内容ではなく、『源氏物語』を読んだことがない人でも気軽に読み通せるようなライトな読み物となっています。 扱っているトピックはなかなか多彩で、まずは『源氏物語』のおおまかなあらすじ、紫式部の人生と人柄、登場するヒロインたちの”階級”からの読み解き、”世界文学”として受容されていった流れなど、多角的に、かつ簡易的に、『源氏物語』を知ることが出来るようになっています。 個人的に興味深かったのは鴻巣友季子氏の「現代”小説”としての『源氏物語』」の章で、本小説に流れる「時間の流れ」であったり、「何人称文体」で書かれ、誰の視点を取り入れられているのか、「草子地」と呼ばれる”地の文に語り手の声が交じってくる文章と照らし合わせた解説など、翻訳家であり文学研究の専門家である氏ならではの読み解きでとても面白かったです。 後半はChat GPTなども絡めた最新の研究成果も語られ、いま新たにこの小説を読みたい人のフックとなる様々な工夫が施された内容となっています。 あとがきには『源氏物語』を楽しむためのおすすめ書籍も付記されており、ファンにとっても有益な本と言えるのではないでしょうか。 私はこれから角田光代訳のを読んでみようと思っているので、そのとっかかりとなる良い本でした。なあにラランドニシダも挫折しつつ読破してるんだから私にだって読み通せるはず。
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ハヤカワ新書のレーベルを読むのは、この本が始めてなのですが、世の中に数多ある『源氏物語』を解説した本の中ではとても異色で、そしてハヤカワっぽさにあふれていると感じました AIを駆使して『源氏物語』のテキストを解析されてる国文学者の方のインタビューや、英語に翻訳された『源氏物語』を...
ハヤカワ新書のレーベルを読むのは、この本が始めてなのですが、世の中に数多ある『源氏物語』を解説した本の中ではとても異色で、そしてハヤカワっぽさにあふれていると感じました AIを駆使して『源氏物語』のテキストを解析されてる国文学者の方のインタビューや、英語に翻訳された『源氏物語』を日本語に“戻し訳”し自身の著作に引用されてる作家さんと、その同じく“戻し訳”を『源氏物語』全編に渡って完成させた翻訳者の方たちの鼎談など、とても現代的でポップな話題がたくさんです 一方、『源氏物語』の初歩の初歩から解説している項目もあるので、これから読み始めたいと思っている人にも、わりとガチ勢力の人にもオススメです 問題は、この本に登場された方々の『源氏物語』のゆかりの作品を色々と読みたくなってしまうことです これまでにない『源氏物語』の解説本でかつ、他の著作への訴求力もとても強い、ハブ施設みたいな新書です
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新年からの大河ドラマ「光る君へ」スタートを前に、おどろくほどの紫式部&源氏物語関連書籍の刊行ラッシュでたいへんなことになっているけれど、ともに日本語学徒のわたしと長女(筋金入り源氏マニアでもあり)がたぶんともに楽しめそうな一冊がこれ。英訳の評判、英訳からの日本語訳、英文学やデータ...
新年からの大河ドラマ「光る君へ」スタートを前に、おどろくほどの紫式部&源氏物語関連書籍の刊行ラッシュでたいへんなことになっているけれど、ともに日本語学徒のわたしと長女(筋金入り源氏マニアでもあり)がたぶんともに楽しめそうな一冊がこれ。英訳の評判、英訳からの日本語訳、英文学やデータサイエンスの視点からの読み解きなど興味深いトピックが山盛り。
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