ザリガニの鳴くところ の商品レビュー
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オーディブルにて。 オーディブルではかなり評価が高かったから読んで見たけど、純文学9.5割、ミステリー0.5割って感じ。 確かに綺麗な情景を表す文章だったけど、私には合わなかったかなー。
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貧しい主人公の生い立ちや環境が感情移入しやすく、頁を捲る手が止められないくらい続きが気にって一気読みした。また、過去と現在の章立てになっていて、読者を上手く惹きつけるように考えられてるなと感じた。とにかく面白かったー。
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なんというか、主人公の女の子の人生に吸い込まれる感覚を味わった。 この女の子ほど、「生」と向き合うことがあるだろうか。 結末は、女の子が自分の住む場所をどれだけ詳細にいたることまで熟知していたかを示すものだと思う。 殺人事件など法を犯すことはもちろん許されないが、彼女の人間らしさはとても美しく感じる。
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本当の孤独に出会った一冊。湿地帯に生息する動植物の描写が緻密で、情景が目にまざまざと浮かびました。作者がアメリカの有名な動物学者と知り納得。69歳で執筆した初めての小説が驚愕の2200万部ベストセラー。美しく素晴らしい翻訳。原文と読み比べしたいけど、長編小説なので難しいかなぁ。 ...
本当の孤独に出会った一冊。湿地帯に生息する動植物の描写が緻密で、情景が目にまざまざと浮かびました。作者がアメリカの有名な動物学者と知り納得。69歳で執筆した初めての小説が驚愕の2200万部ベストセラー。美しく素晴らしい翻訳。原文と読み比べしたいけど、長編小説なので難しいかなぁ。 湿地帯で発見された青年の死体。村の人々から疑われたのは湿地の少女。物語は現在と少女の成長を交互に描いていきます。幼くして家族からも捨てられたカイアは、湿地帯で逞しく成長していきます。学校に通う事もなく、兄の友人から字を習いました。彼との淡い初恋。裏切り、愛と差別。辛い描写が多いですが、優しさと救いもありました。そして物語最後の詩。そこでは、自然界に残る本能と真実が残酷に表現されていました。カイアがどうなるのか気になって、読み進める手が止まりませんでした。 2022年に映画化されているので、そちらも観たいなぁ〜。
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分厚い本なので読み切れるかと思ったが、読み始めたら止まらなくなった。 主人公の少女がとっても魅力的。 風景を想像しながら読むのは、本ならではの楽しさ。
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鳴くをsingとしていたり最後の詩であったり主人公のメタファーであると思わせられる。自然とは何か思い知らされる。とても良い。
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本のグループでもかなり話題になってたこの作品。気になりつつ、文庫待ちして、やっと読みました。いやあ〜〜すごい!圧倒的な作品でした。素晴らしい! 著者が69歳で初めて書いた小説だというから驚きです。でも、豊かに流れるような自然描写を読んでいて、動物学者だというのが納得です。 映画化...
本のグループでもかなり話題になってたこの作品。気になりつつ、文庫待ちして、やっと読みました。いやあ〜〜すごい!圧倒的な作品でした。素晴らしい! 著者が69歳で初めて書いた小説だというから驚きです。でも、豊かに流れるような自然描写を読んでいて、動物学者だというのが納得です。 映画化されてるのは知ってたけど、読んでから観る方がいいと思って控えていて・・・読みながら、もうすぐにでも映像が観たい!と密かに興奮しています。ちなみに、翻訳物でありながら、登場人物表を、ほとんど見ないでスイスイ読めました。これはちょっと珍しい。それだけ、キャラクターが際立っていていたのかも。 いろいろな意味で辛いお話だけど、どうしようもなく最悪な状況でも、やっぱり人は人に頼ったり、助けてもらったりしないと生きていけない。 そして『人生は長い』のだ。 信じられないような裏切りも、差別も偏見も暴力も、はたまた、知らなかった見えていなかった、優しさや、愛情や友情や、そういった全てのことが、時を経ていくことによって、形や色が変わっていく。 どうしても、カイアの目線・気持ちで読み進めてしまう。しかし、テイト、ジャンピン、メイベル、サラ、そういった人たちの心に、さりげない言葉に泣けてしまう。カイアが大人になってからのジョディとのシーンは特に泣けてしまいました。ああ〜〜〜人生というのは、後になって気づくことが、なんて多いことだろう。 印象に残ったところ少し… ーーーーー 湿地は、彼女の母親になった。 これは人生の教訓よ。私たちはぬかるみにはまったわ。でもそんなときに女の私たちはどうした?楽しんで、笑ったでしょう。これそが姉妹や女の仲間がするべきことなの。泥のなかでも、いえ、泥のなかでこそ、そばにいて団結するのよ。 本物の男とは、恥ずかしがらずに涙を見せ、詩を心で味わい、オペラを魂で感じ、必要なときには女性を護る行動ができる者のことを言うのだと。 死ぬこと自体はさほど気にならなかった。この影のような人生がおわるからといって、何を恐れる必要があるだろう。ただ、他人によって自分の死が決定され、日程が組まれ、殺されるというのはあまりにも理解し難い状況で、想像するだけで息が止まりそうになるのだった。 心を 軽く見てはならない 頭では想像もつかぬことを 人はできてしまうのだ たとえ自分の異質な振る舞いのせいでいまがあるのだとしても、それは、生き物としての本能に従った結果でもあった。 ーーーーー ああ〜映画、早く観たいなあ!
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湿地で1人生きるカイアの人生が自然とともに綴られており、かなり読み応えがあった。 途中の詩のところは飛ばして読んでたけど、最後の詩は2度見した。 全体的に暗い雰囲気ではあるけれど、洒落感のある文章で惹きつけられる話だった。
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文庫版の帯に文章を寄せている三浦しをんさんからの問いにまず答えると、特殊な環境の元で生まれ育ち、周囲の人々とほとんど関わらず孤独な生活を営んでいた主人公が、ある出会いをきっかけにして徐々に心を開いていく様子を描いた成長小説・青春小説として私は読んだ。 もちろんミステリとしても読め...
文庫版の帯に文章を寄せている三浦しをんさんからの問いにまず答えると、特殊な環境の元で生まれ育ち、周囲の人々とほとんど関わらず孤独な生活を営んでいた主人公が、ある出会いをきっかけにして徐々に心を開いていく様子を描いた成長小説・青春小説として私は読んだ。 もちろんミステリとしても読めるんだけど、途中から地の文で結構あからさまな作為が見られるので、勘のいい読者であればその時点で事件の真相はおおよそ見当がつくかもしれない。 物語の途中から重要な局面で、アマンダ・ハミルトンという名もなき人物が書いた詩がインサートされる。初読時は読み流し気味だったんだけど、こういう意味を持っていたとはちょっと気付かなかった。なるほど後で改めて読み返すとなかなか印象深いものがある。 個人的にはメインのストーリー展開がちょっとオーソドックスすぎるように感じられた点、時々語りの視点にブレが生じていた点、本書全体を通して描かれる「偏見」の扱いに既視感を覚えた点が気になったので、絶賛一辺倒だった世間一般の評価よりは少し落ちるんだけど、それでもいい作品だとは思う。
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殺人事件の容疑者となった沼地の少女の話。 時系列を行き来したがら少しずつ真実が明らかになってゆく。最後までハラハラしながら読んだ。
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