どうしてわたしはあの子じゃないの の商品レビュー
いつ面白くなるんだろうと思いながら読んでいたら、いつの間にか終わっていた。 明確なジャンル分けをするのが難しい作品で、恋愛かと言われればノーだし、青春ものかと言われても首を傾げてしまう。このジャンル分けしにくいと感じさせるストーリー展開があまり自分好みではなかった。 おおまかな...
いつ面白くなるんだろうと思いながら読んでいたら、いつの間にか終わっていた。 明確なジャンル分けをするのが難しい作品で、恋愛かと言われればノーだし、青春ものかと言われても首を傾げてしまう。このジャンル分けしにくいと感じさせるストーリー展開があまり自分好みではなかった。 おおまかなあらすじとしては「とある田舎町に住む男女三人が、中学時代にお互いに向けて書いた手紙を読むために再会する」というもの。 中学時代の三人には当然それぞれ悩みがあって(恋愛だったり、ここではないどこかへ行きたい!的な思想だったり)、たとえば「わたしはA君が好き。だけどA君はB子が好き。B子はいいなあ。あの子みたいになれたらいいのに」という感情を抱いている。 この感情こそがまさにタイトルにあたるわけだけど、長編小説でかいたわりにはあまり深みがなかったかなという印象。 というわけで☆2つ。
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『わたしが他の誰かになれないように、他の誰かもまたわたしにはなれない。残念だが、わたしはわたしを引き受けて生きていくしかなさそうだった』 その人にしか悩みや苦しみは分からないのに、私たちは他人の利点ばかり見て誰かを羨む。「他人は他人、自分は自分」と分かっていても自分の信じる道を...
『わたしが他の誰かになれないように、他の誰かもまたわたしにはなれない。残念だが、わたしはわたしを引き受けて生きていくしかなさそうだった』 その人にしか悩みや苦しみは分からないのに、私たちは他人の利点ばかり見て誰かを羨む。「他人は他人、自分は自分」と分かっていても自分の信じる道を生きるのは難しい。でも、この本を読んで自分の信じる道を進んでいく勇気が少しだけ生まれたと思う。
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「あなたはあなたでしかない」や「大丈夫」といった、一般的に人に寄り添おうとするときに使われる言葉を簡単に登場させるのではなく、その言葉が登場するまでの過程がより言葉の力を強くしてくれている。ただ優しく寄り添ってくれるだけの都合のいい物語ではないところに信頼が置けるなといつも思う。...
「あなたはあなたでしかない」や「大丈夫」といった、一般的に人に寄り添おうとするときに使われる言葉を簡単に登場させるのではなく、その言葉が登場するまでの過程がより言葉の力を強くしてくれている。ただ優しく寄り添ってくれるだけの都合のいい物語ではないところに信頼が置けるなといつも思う。藤生が天に抱く感情を多くの人は恋と呼ぶんだろうけど、それを簡単に定義付けないところも好き。 寺地作品に登場したある人物が出てくるところも、『カレーの時間』のあかつきマーケットであったり『彼女が天使で〜』のクロエ蜂蜜園であったり、ああこの人の人生も同じ世界で続いてるんだと思える描写で良かった。
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寺地はるなさんの本は12冊目。 ストーリーテリングの力が弱いと感じてしまった。 目新しさや、構成の意義が感じられなかった。 劇的と思えるシーンがなく、淡々と進んでいく。大きな話の盛り上がりや上下が感じられず。 この題材ならもっといじれるんじゃ、と物語を完成させたこともない分際でつ...
寺地はるなさんの本は12冊目。 ストーリーテリングの力が弱いと感じてしまった。 目新しさや、構成の意義が感じられなかった。 劇的と思えるシーンがなく、淡々と進んでいく。大きな話の盛り上がりや上下が感じられず。 この題材ならもっといじれるんじゃ、と物語を完成させたこともない分際でつい思ってしまう。 時田翼の登場にしても、一瞬サラリと、で少しもったいなくて感じてしまった。 総じて天に幼さを感じ、感情移入や共感ができなかった。というより、魅力を感じなかった。 暴力的だったり、大事なものを馬鹿にされたり、その行為自体は許されることじゃないとはいえ天のやりようがあまりに不器用で、言ってしまえば可愛げがないと思ってしまった。 タイトルからはもっと、どろどろした感情を想像したけれど、そこまで他人に引っ掻き回されることもなくそこまで人に対して負の感情を抱くこともなく、激情までいかず、肩透かしを食らった気持ち。 物足りなさを感じてしまったけれど、全てに対してこんな淡々としていた方が心に波風たちすぎなくて良いのだろうか? でもだとしても、そうであったら何に対して希望や楽しみを見出せばいいのか。 エネルギーがあまり感じられなかった。
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唯一読んだことがある「川のほとりに立つ者は」はおもしろかった。文庫化されたのであれば、それなりにおもしろい作品なのだろう、読んでみたい #どうしてわたしはあの子じゃないの (文庫) #寺地はるな 23/11/15出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい本...
唯一読んだことがある「川のほとりに立つ者は」はおもしろかった。文庫化されたのであれば、それなりにおもしろい作品なのだろう、読んでみたい #どうしてわたしはあの子じゃないの (文庫) #寺地はるな 23/11/15出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい本 https://amzn.to/3MIVGmQ
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